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あじさい寺 深妙寺をみに行ったよ

パスポートを受け取りに行ったついでに、深妙寺に行ってきました。深妙寺は伊那にあるあじさい寺と言われています。ユーチューブ動画を上げてくれている人がいるので貼り付けておきます。

長野県伊那市に佇む深妙寺は、200種2500株もの紫陽花が咲き誇る「あじさい寺」として親しまれています。6月中旬から7月中旬にかけて、境内は色とりどりの紫陽花で埋め尽くされます。

鎌倉時代に日蓮宗に改宗された歴史ある寺院で、本堂には伊那観音や三十三観音が安置されています。また、境内には2000個の挽き石臼が並ぶ「石臼の庭」や、灯火器を展示する「あかり館」など、見どころも豊富です。

7月3日は朝から曇っていて自転車で遠出するにはいい天気です。カンカン照りの中を自転車で走るのはきついものがあります。寺につくと賽銭を上げてお参りをします。寺には大きなデジカメを持った人が見れれます。あじさいの花によってマクロ撮影しているようです。

それほど大きくはない寺です。奥の方に山状になった裏手にあじさいがたくさん植えてあります。順路に従って回っていくと石の観音像がたくさん見られます。観音菩薩は、すべての人を救うために、その姿を変えて現れると言われています。人々の苦しみを観察し(観)、その声に耳を傾け(音)、救いの手を差し伸べます。特に現世利益である治癒をもたらすとされています。

治癒を求めて小さな山に見立てた庭を回っていきます。そして最後の方には石で囲まれた穴があり、そこの洞穴を通ると閻魔様の石像があります。穴は現世とあの世をつなぐ道であり、異界へと通づるのだということをアトラクションとして示しているのでしょう。暗闇と明るい世界の対比です。

あじさい寺は深妙寺だけではなく、他にもあじさいで知られるお寺は多いようです。アジサイは、梅雨の時期に咲く美しい花で、日本原産の低木です。私たちが花びらだと思っている部分は、実は萼(がく)が変化したもので、装飾花と呼ばれます。仏教において花は特別な意味を持っています。仏教では、花は仏様への捧げ物として、また、故人への供養として用いられます。美しい花を供えることで、仏様や故人への敬意を表し、心を清めることができるとされています。蓮の花は、泥の中から清らかな花を咲かせることから、仏教の教えを象徴する花として特に重要視されています。

また教えとの関連で言えば、仏教では、花は悟りの象徴として捉えられます。花が開花する様子は、人間の心の成長や悟りの境地に至る過程を連想させます。また、花は、その美しさと儚さによって、無常観(この世のすべてのものは常に変化し、永遠に変わらないものはないという考え方)を表現するものでもあります。

万物は流転すると言ったとされるのは古代ギリシャのヘラクレイトスです。プラトンは流転する中で変わらないものとしてイデアがあるのだと主張しました。花は成長を表すイマージュとして考えられているのでしょう。成長の果に大輪の花を咲かせます。大きな成果が得られたのです。

梅雨の雨の多い時期に咲く花というのもいいものです。梅雨が開ければ夏本番です。ひまわりのように夏に咲く花こそ人生の最盛期を思わせます。その前にひと足早く雨の中を咲いているアジサイもいい趣です。






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