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地方創生をめざす”やまがBASE株式会社”の誕生秘話を公開

こんにちは、やまがBASE株式会社です。

いつも私たちのnoteを読んでいただきありがとうございます。

今回の記事では、やまがBASE株式会社の共同創業者である島田と中原の出会いについてご紹介させていただきます。やまがBASE株式会社誕生の秘話をお楽しみください。


1:共同創業者島田と中原の出会い

中原と島田の出会いは、2021年10月から中原が参加していたアクセラレーションプログラムの担当者の紹介がきっかけでした。

島田は株式会社あつまるホールディングスの役員を務めており、同社が2014年から熊本県山鹿市で手がける『SILK on VALLEY(シルクオンバレー)』プロジェクトの責任者です。

島田が率いる『SILK on VALLEY』プロジェクトとは、かつて日本の成長を支えた養蚕業を、従来とは全く違った形で実現するもので、大きな特徴が3つあります。

一つ目は蚕の餌となる桑を栽培するために山鹿市内の耕作放棄地を取得・整備し、25ヘクタール(東京ドーム約6個分)にも上る広大な『天空桑園』を島田が社長を務める株式会社あつまる山鹿シルクを通じて管理しているということ。

<『天空桑園』の様子>

二つ目は、屋外で行われていた養蚕を、クリーンルームを有する屋内工場で、桑葉を加工した人工飼料を用いて実施することで、従来は年に2~4回しかできなかった蚕の飼育を、1年を通じて年間最大24回可能としたのです。

<周年無菌養蚕工場『あつまるホールディングスNSP山鹿工場』の様子>

三つ目は最終製品のバラエティです。従来は製糸業、つまり繭繊維から洋服等の素材としての生糸を作るというイメージが強いですが、蚕の研究が進み今では化粧品から食用の代替タンパク、医療分野まで幅広い可能性があるのです。

<やまがシルクを用いたオリジナル・ブランド『COKON LAB』も展開>

一見、『SILK on VALLEY』プロジェクトと『やまがBASE』プロジェクトはなんの共通点も無いようですが、実は『あつまるホールディングスNSP山鹿工場』は山鹿市内の廃校跡地を活用していたのです。

そこで、山鹿市内での廃校活用実績を有する島田にアドバイスをもらうべく、中原は島田の紹介を依頼し、オンラインで二人が初めて会話したのが2022年の2月初旬。

市の視点等も踏まえた的確なアドバイスをもらいながらも島田のスマートな印象に、中原は「絵空事のような話」にはあまり興味を持って頂けないかなとも感じていました。

しかし、同2月の下旬、中原が登壇するピッチイベントの会場に島田はわざわざ足を運び、そこで二人が直接話をする機会を設けました。その場で廃校活用はもちろん、山鹿市の課題や農業の課題など幅広い話題で盛り上がったのです。

『SILK on VALLEY』プロジェクトは単に新しいテクノロジーを求めたものではなく、耕作放棄地の解消や雇用の創出など、地域課題を解決するという想いから生まれたプロジェクトであり、島田自身も志を同じくする事業者と何かできないかと協議を進めていたところだったのです。

その後、島田は地域を盛り上げようと協議を進めていた熊本ワインファームの幸山社長をはじめとする事業者と中原を引き合わせました。そこからプロジェクトがより具体的な形になっていき、2022年の7月に2人で会社を立ち上げたのです。最初のオンラインでの会話からちょうど5か月後でした。

2022年11月にはやまがBASE事業協同組合を立上げ、翌3月には過疎地の人材課題を解決するための特定地域づくり事業協同組合として、熊本県下では2番目に認定を受けました。さらに2023年11月には山鹿市内外の事業者と連携し、農業振興と農業課題の解決に取組むやまがAGROBASE協議会も設立しました。

地域課題解決に向けて一歩ずつ歩みを進めてきました。

2:島田とタッグを組んだことで生まれたシナジー

山鹿市を巻き込んだプロジェクトを立ち上げられた要因の一つに、2人のシナジーがあります。

中原は思いついたらとにかく行動力でカバーしどんどん進めて行くというタイプであるのに対し、島田は戦局全体を冷静にを見渡すタイプです。とくに島田は各方面に顔が広く、ものごとを俯瞰し必要なタイミングを見極め必要な関係者にアプローチすることで、プロジェクトの推進力を増しています。一見スマートかつ冷静でありながら、地域や事業、社会に対して内に秘めた熱さがあるからこそ、大変な局面でも二人で乗り越えてくることができました。

3:YAMAGA BASE立上げまでに起こった困難と挑戦について

廃校利活用のプロジェクト当初、中原は1人で動いていました。山鹿市もいくら母校だからと言って大切な市の財産を「ハイ分かりました」と簡単に使わせる訳にはいかず、運営体制や資金面等で多くの疑問を中原に投げかけました。

それがきっかけで中原は島田に相談することになります。ただ、2人が出会い、やまがBASE株式会社を立ち上げたからと言って簡単に話が進んだという訳ではありませんでした。

廃校の利活用が賃貸か取得か、取得しなければならない場合はいくらになるのかといった方針が見えない状況が続きました。中原も島田も熱くなる時もありましたが、片方が熱いときはもう片方が冷静に嗜めながら、建設的に話を進めるようこころがけました。

売却の方針が見え、より具体的に資金調達を進める際も、良い内容もあればなかなかうまくいかない局面も数多くありました。意気消沈する中原に「大丈夫」と島田が声をかけ、廃校の取得が完了したのが2023年の7月、2人が出会って1年半の月日が流れていました。一見長期に及んでいますが、最良最速のスケジュールだったと中原は言います。

一人だったらどこかで諦めていたかもしれません。偶然、山鹿市で同じ志を持つ二人が出会い、さらにその出会いが広がっていき、やまがBASEプロジェクトは前に進んできました。2024年4月のオープン後、今度は、YAMAGA BASEがそういった新たな挑戦の出会いの場になればと願っています。

共同創業者・島田のメッセージ

2015年、SILK on VALLEYプロジェクト立ち上げ時より山鹿地域と関わらせていただき、地域の方々には温かく受け入れられながら、各方面でご協力いただいています。

この施設を立ち上げることは夢の実現への第一歩であり、皆様のサポートに心から感謝しておりますとともに、地域社会に貢献できることは私の誇りです。

今後も地元との信頼を深めながら、共に良い関係を築くことが地域の発展へとつながっていくものと確信しております。

豊かな温泉、自然や農業、歴史、文化など魅力的なコンテンツが溢れている山鹿市で施設をオープンできることに、期待と興奮で胸が膨らんでいると同時に、地域やコミュニティに貢献し、新たな可能性と出会いを迎えることで、皆様と共に成長し、豊かな瞬間を共有できることを楽しみにしております!

ご期待に応えられるよう、心を込めてサービスを提供してまいりますので、ぜひやまがBASEへお立ち寄りください。

追伸:

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共同創業者:中原へインタビュー

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