熱中ダイエット。

アメリカでは、デブはバカにされるじゃないですか。
社会に出てからの方が、企業のトップでデブだとバカにされる。
自己管理のためにジムに通うのは、もはやステータスです。ところで、自己管理って一体、何なんでしょうね。

それは多分、節制のことだと思うのです。

我々は、食べ過ぎれば太るのを知ってて食べてしまうし、
飲み過ぎれば二日酔いになるのを「知ってて」飲んでしまうし、
運動しなければ体に悪いのを「知ってて」、運動しない。

総じて現代のわれわれは、あらゆることを「知ってて」実行できないのです。

でも、この瞬間からは
「知ってた」ことを「知った」わけで。(笑)
節制のために何が必要なのか？　と考えたところ、
「夢中になることかな？」って、思ったんですね。

夢中になってゲームをして、
ご飯を食べ忘れてしまうっていうのは、
我慢をして節制するのとは訳が違います。
食べることすら、忘れてしまえるのです。

節制が無理して行うことだとしたら、
熱中は自然にそうなってしまうこと。

「熱中」って、すごく効率がいいと思いませんか？

ダイエットをしたかったら、
食べ物を減らすことに集中するのではなく、
ものすごく好きなものに集中すること。

お酒飲みながら好きなアイドルのDVDを観るのではなく、
もう、応援うちわ持ってコンサートに並んでしまうといいんです。
恐らく、応援うちわを作っている間とコンサートを観ている間は
食べてる暇はありません。

飲んでる暇もありません。
武道館コンサートなら、遠くても出かけていくでしょう。
やたらと運動になります。

普通の人は、節制しようとして当たり前にできるほど
自分に厳しくはなれません。

嫌なことを続けるのは骨が折れることです。
でも、もしかして好きなことを徹底してやることだったら……？

これは「知ってて」飛び込むチャンスなのです。