山田瑠人|Ryujin Yamada

hal CEO / Social Coaching

山田瑠人|Ryujin Yamada

hal CEO / Social Coaching

最近の記事

ソーシャルコーチングのインパクト志向宣言

社会起業家とコーチを繋げるプラットフォームを始めてから、100名ほどの事例を見てきました。その中で、ソーシャルリーダーとのコーチングが「成功」するかどうかを分ける要因がだいぶ見えてきています。その一つが、「インパクト志向」を握り合ってセッションできるかというところです。 ここでいうインパクト志向とは、「社会的インパクト志向」と言えます。もちろん、環境的インパクトを含んだ概念です。ソーシャルリーダーとのコーチングでは、どれくらいそれを握り合えるか、言い換えると「どんな未来を実

    • なぜSocial Coachのコーチ仲間集め最後にするのか

      社会起業家とコーチのマッチングを通して、よいコーチングを届ける。もっというと、相棒がいる安心や希望を編み上げていくのがSocial Coachの役割だと思います。ついこの間には累積マッチング数が90を超え、100へ近づくなか思います。一方で、コーチ仲間集めを区切ろうとしています。最後というか、一区切りです。どうしてでしょうか 問いに直接答える前に、寄り道をします。僕は、ジャズが好きです。ジムホールに憧れて、フルアコのギターを買ってきては自分のあまりの下手さに絶句するくらい好

      • 【1周年企画】本当にSocial Coachingの展望は?

        はじめましての方ははじめまして。いつもお世話になっている皆さんこんにちは。ご無沙汰な方々はお久しぶりです。Social Coaching運営するhalの創業者山田です。 Social Coachingを立ち上げて1年が経った記念としまして、コミュニティコーチの皆さんが想いの丈をnoteにしてくださっています。僕も、コミュニティ・生態系の次を示していくという役割・立場を全うせんと筆をとっています。 書き始めると長くなる、という定石通りに前編後編の二部作となっております。前編

        • 【1周年企画】Social Coachingの展望は?

          はじめましての方は、はじめまして。いつもお世話になっているみなさんやご無沙汰の方々、こんにちは。Social Coachingを運営するhal創業者の山田です。 Social Coachingの1周年に際して、コミュニティコーチのみなさんがお祝いとしてのnoteを書いてくださっています。僕には、役割・ロールとして「展望」について語るnoteの寄稿が求められています。今日は、Source Principleで言うところの"Source"として、Social Coachingの

        ソーシャルコーチングのインパクト志向宣言

          うつから躁うつへ、あと生活とか

           暑い。とにかく暑すぎる。住めば都とはいうものの、京都は住んだ方が地獄なのです。夏はジメジメと暑く、冬はやたらと寒い。住まずに都な京都に限らず、日本なんてだいたい具合が悪い。夏と冬は言わずもがな、春と秋も気温調整にてんてこまい。  直近の冬、昨年12月に「季節性うつ病」と診断が出ました。人生で初めて抗うつ薬を飲みました。SSRIもSNRIも、名前は忘れたが服薬しました。今思うと、初期のプラシーボ以外に大した効果はありませんでした。頭痛と吐き気、性欲減退などの副作用の方が目立

          うつから躁うつへ、あと生活とか

          [あと3回]社会起業家と社会の前進を支える仲間求ム。Social CoachはSocial Coachesへ

          2022年9月に、経営しているhalよりSocial Coachというサービスをリリースしました。「社会起業家と社会の前進を支える」「社会起業家のコーチになる4ヶ月」の2つのコンセプトを持ったマッチングプラットフォームであり、学習プログラムであり、コミュニティであるサービスです。 👇公式の募集note 👇1期の時に書いたエッセイ Social Coachの説明やきっかけの想いを上2記事に譲ります。本記事では、1期が終盤を迎える中での考えを記しておこうと思います。ご検討さ

          [あと3回]社会起業家と社会の前進を支える仲間求ム。Social CoachはSocial Coachesへ

          北杜でのリトリートを迎えるにあたって

          いつもありがとうございます。山田です。今回は、来る11月5,6日に山梨は北杜で開催するリトリート「Re.treat」についての雑文です。なにぶんイベントページが簡素なものですから、個人的体験と考えを付記したく立ち上げたのです。散文調で書いていきますので読みづらいところもあるかと存じますが、ご容赦ください。 テーマについて Re.treatは3人のチームで企画運営しており、mtgはなるべく回数を重ね、じっくり行う雰囲気です。テーマはまだ確定していないのですが、自分の中で「こ

          北杜でのリトリートを迎えるにあたって

          【仲間求ム】社会起業家こそが「心と向き合う」文化を牽引する未来を"コーチと"つくるためのサービスを始めます

          この度、代表を勤めるhalでSocial Coachという新しいサービスを出しました。「社会起業家のコーチになる4ヶ月」「社会起業家に心理的援助をアウトリーチする」の2つのコンセプトを持ったマッチングプラットフォームであり、学習プログラムであり、コミュニティであるサービスです。 パーソナルコーチから、社会起業家・ソーシャルリーダーを通して社会に伴走するソーシャルコーチへ、という願いから来たネーミングです。 このnoteでは、個人的な想いと背景を書きます。備忘録も兼ねてです

          【仲間求ム】社会起業家こそが「心と向き合う」文化を牽引する未来を"コーチと"つくるためのサービスを始めます

          コーチングに固執しない

          2022/08/11 コーチング業界に納得行かないことがある。安易に「カウンセリングと合流している」だの「うちのコーチングはカウンセリングも活用している」と言ってしまう支援者・事業者がいることだ。 第一に、コーチングとカウンセリングは本来全く異なる専門性を持つ。境界を曖昧にし、うまみを吸おうとすると、どちらの領域の尊厳も傷つける。 第二に、支援者が苦悩体験を一般化して援助に活かそうとする行き過ぎた姿勢が気に触る。それは援助ではなく、「おせっかい」だ。おせっかいは社会に必

          コーチングに固執しない

          hal(株)とryujin(僕)が誕生日を迎えました🎉創業1年で更新された「思想」「ドメイン」他いくつかの備忘録

          おはこんばんにちは!hal(株)の山田(https://twitter.com/ryujin_edu)です 本日4/1を持って、代表を務めるhal(株)が1周年となりました。去る3/14にはryujin(僕)の26周年でした。 1つの節目として、この1年の気づきを書き残しておこうと思っています。 忙しい方のためのサマリー創業1年時点での、halの意図まずは、hal(株)の意図(why)について。創業からちょうど365日経過した時点で浮かび上がっているものとなります。 え

          hal(株)とryujin(僕)が誕生日を迎えました🎉創業1年で更新された「思想」「ドメイン」他いくつかの備忘録

          メンタルヘルスを超えて。起業家・リーダーのためのウェルビーイング

          こんにちは。 対話(コーチング・ワークショップ・組織開発など)をドメインとしたhal株式会社の代表を務めています山田と申します。だいたいの方は「りゅーじん」と僕を呼びますのでぜひ! さて今回の記事では、起業家・リーダーのウェルビーイングとは何か、なぜ重要で、そのためになにができるのかを書いていこうと思っています。 この記事で話すことのまとめ ・起業家にはメンタルヘルスよりもウェルビーイングがフォーカスかもしれない ・ここで言うウェルビーイングは5個くらいに分かれるよ ・

          メンタルヘルスを超えて。起業家・リーダーのためのウェルビーイング

          対話はつらいよ ケアとセラピー、エンパワメント、マネジメントと...

           今ここから書き上げる文章は、何かの解答ではありません。今後少なくとも1年ほど探求したい「問い」を書いていきます。あるいは、問いより曖昧模糊としたテーマくらいなもんかもしれません。  「対話をインフラに」と掲げ会社経営やファシリテーションに勤しむ中で、「対話」に対する視点・角度・解像度にバラつきがあることに辟易としてきました。VUCAな時代情勢が手伝って「対話が大事だよね」という合意を取ることはさほど難しくありません。ただ、だからこそ掘り下げること・そして何かしらの形式でま

          対話はつらいよ ケアとセラピー、エンパワメント、マネジメントと...

          "Being"(ビーイング)について再び完璧な言語化を試みた件[後編]

           お世話になります。山田です。この記事はビーイング"Being"に関する前編後編に分かれた2本立ての記事の2本目です。前回の記事では、ビーイング"Being"について、その成り立ちや「内側の安心」というポイントなどを解説しました。  今回は、[Be=在る]を感じる方法について3つの観点を紹介させていただきます。 [Be=在る]を感じるためのポイント①「開く」「開く」を通してあらゆる声や感覚に耳を傾けオープンであることで、[Be=在る]を感じるスペースができる  ここから

          "Being"(ビーイング)について再び完璧な言語化を試みた件[後編]

          "Being"(ビーイング)について再び完璧な言語化を試みた件[前編]

           お世話になります。山田です。前回、対話に関する解釈を書かせていただきました。筆が乾かないうちに、遠からず近すぎないテーマで執筆を意気込みnoteを立ち上げました。宜しくお願い致します。  テーマはビーイング"Being"にしようかと思っています。以下のリンクは昨年の10月にビーイング"Being"に関する言語化を試みた際の記事になります。  嬉しいことに、「読んだよ!」という声をいくつかいただいたりいただかなかったりしました。これは、想像以上にビーイング"Being"と

          "Being"(ビーイング)について再び完璧な言語化を試みた件[前編]

          【対話の参考書】 「対話が重要だ」というとき、「対話」の意味するところ

           こんにちは。文章を書くのが好きなのに、相変わらず間が空いてしまいました、山田です。誰かこの現象に一緒に名前を付けませんか?  本記事では対話を土台とした人生の学校オンライン版を運営したり、対話を用いた対人支援を行ったりしている目線から、日頃の疑問点への回答を試みようと思います。  対話というのは、ここ数年でバズワードとなっています。書店に平積みされている本のタイトルや帯レベルでも散見されるようになりました。 *対話の広がりと懸念*  ただ、「概念が広がる」とあまねく付

          【対話の参考書】 「対話が重要だ」というとき、「対話」の意味するところ

          何かを書くということは、何かを書かないということなのですが

           昔、というにはそれほど時間が経っていないのだが、南北に果てしなく伸びる梅雨前線が消え去った去年の7月頃、僕はnoteに人生を救われた。大袈裟だと人は言うのだろうけれど、ある時期にはnote以外のどこにも僕は存在していなかったのだ。人はそれを「過ち」とか「誤り」とか、もしかすると「悪あがき」くらいに捉えるかもしれない。しかし、昔、というにはやけに記憶に新しい昨年の僕は、間違いなく「誤り」や「悪あがき」な時間を過ごし、そしてそれしか選択できなかったと今では思っている。  「誰

          何かを書くということは、何かを書かないということなのですが