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【1周年企画】本当にSocial Coachingの展望は?

はじめましての方ははじめまして。いつもお世話になっている皆さんこんにちは。ご無沙汰な方々はお久しぶりです。Social Coaching運営するhalの創業者山田です。

Social Coachingを立ち上げて1年が経った記念としまして、コミュニティコーチの皆さんが想いの丈をnoteにしてくださっています。僕も、コミュニティ・生態系の次を示していくという役割・立場を全うせんと筆をとっています。

書き始めると長くなる、という定石通りに前編後編の二部作となっております。前編はSocial Coachingというアイディアの出発点と、そこから見聞きできる未来について「マイノリティのこころの包摂の促進」という主題で書いております。先にそちらをご覧ください。

後編となる本編では、「マイノリティのこころの包摂を実現する社会起業家の、主に人的資本・心理的資本面の支援」を意図するSocial Coachingの近い未来のアイディアについて書かせていただきます。

社会起業家へのリーチ増加率の爆上げ

この1年ある種の検証期間とし、50名以上の社会起業家へのプロボノによるコーチングアウトリーチと価値実感の検証を行いました。結果、8割がプロボノ期間終了後も予算付きでコーチングを導入しています。Annual Reportに詳細は譲りますが、いわゆるProblem Solution FitそしてSolution Product Fitとしては十分な成果だと考えています。

次の1年はリーチする社会起業家の数の爆上げが至上命題だと考えています。また、持続可能性の観点から観るとより重要なのは絶対数ではなく、増加率です。爆上げして意気消沈となるのはドジですから、増加率を観てマーケティングを進めていくことになります。

メンタルヘルス支援の強化

Social Coachingプロボノ導入段階での社会起業家のニーズ・困り感は「リーダーとしての成長・成熟」が最も高い数値を出しました。とても人的資本・心理的資本的で嬉しい限りです。しかし各起業家へのヒアリングを深めていくと、「メンタルヘルス・ウェルネスに効いた」ということが継続利用の理由に変化していくケースが散見されました。

創業者の健康度・パフォーマンスが高まると言うメンタル的な土壌。リーダーとして困難に屈せず、他者と協働して成果を実現していくというリーダーシップ的な幹。業績や社会的インパクトというアウトカム的な果実。全て重要なことは言わずもがな、とはいえ土壌があり、根に栄養が行き、幹が育ち、果実となるわけですから、メンタルヘルス・ウェルネスはなお一層力を入れていきたい部分です。

メンタルヘルス・ウェルネスに対してコーチングが発揮できる役割は重要ながらも小さいものです。健康な部分を増やすアプローチです。メンタル不調への専門家への相談や専門的問題解決を提供できるように、サービス開発を行っています。追って公表しますので、楽しみにしていてください。

社会的インパクト評価の実践と訓練

文脈が複雑になるので広報上はあまりお伝えしていないのですが、継続的にSocial Coachingを利用してくださる起業家の希望者に対して、個社の社会的インパクトの定義・評価指標の設定・モニタリングと事業反映をサポートするMTGを行っています。

少しずつ知見が溜まってきています。起業家もコーチも社会的インパクトを論理とシステム思考の軸で判断できるようになる教育機会の創出は今後の論点となっています。

創業者を起点とする未来への美しいアイディアを、この社会で具現化するための素晴らしい領域です。この文脈を共有しているか否かで、「コーチング関係」は大きく深化するでしょう。

コミュニティコーチの深化成長機会の増加

Social Coachingを提供するコーチをSocial Coachと呼びます。Social Coachは本当に全員漏れなく素敵です。漏れなく、です。全員が静かな情熱を秘め、聡明で、実行力があり、対話によってお互いを活かし合いながら望む社会をつくる協働能力に長けています。

そんなコーチがリーダーシップ開発や起業家熟達の論理、社会的インパクトに関するシステム思考を養っている日々ですから、生態系の進化というのはそれはもう日々とんでもないものです。

これまでは株式会社という箱でソーシャルビジネスを経営する20~40代の起業家をコーチングで支援してきました。これからは、法人格やコーチングかどうかに囚われない支援の場が増えていきます。

例えば直近では社会起業家育成のアクセラレーションプログラムにメンタルウェルネスの文脈で集合研修を提供しました。NGOへのプロボノコーチングを通して、業界全体のインパクトを促進するプロジェクトもあります。

プロセスコンサルテーション文脈において、「1対1で60分」に限らない活躍の椅子は指数関数的に増え続けるでしょう。

社会的インパクト×コーチングを促進するバックボーン組織の立ち上げ

お察しの通り、Social Coachingはソーシャルビジネス(営利)であると同意に、ソーシャルイニシアティブ(ここでは非営利)の側面を併せ持っています。

非営利的側面から分析すると、つまりSocial Coachingを「社会的インパクトを志す仲間たちを人的・心理的資本の側面から支援し、より善い成果をもたらす」というさらに大きなアイディアの一つの活動と観ることができます。

そこから得られる帰結は、Social Coachingを一つのアクターとして捉え、社会的インパクト×コーチングに取り組む様々なアクターと連携し、協働してインパクトを高めていくバックボーン組織を立ち上げるというアイディアです。

社会的インパクト×コーチングに取り組む様々なアクターが、様々なテーマで対話をし、それぞれの事業・活動に活かし、重要な連携を行い未来を創っていく。インパクトセクターの人的・心理的資本の教養が高まるためのテコとなるでしょう。これも追って独立した広報をしていきます。実は協同組合法人(コープ)にしたいんですが、それを言い始めると長くなりすぎるので。

ソーシャルビジネス業界の人的資本・心理的資本リテラシーの向上

ここまでお話ししたあらゆる活動が、ソーシャルビジネス業界もといインパクトセクターの人的資本・心理的資本に関する教養に寄与していきます。Social Coachingが存在することが、この未来を早めることを意図しているのです。

コーチング業界のキャパシティビルディング

コーチングが最も輝く場所はインパクトセクターだと確信しています。居場所は、ともすると象牙の塔にもなりやすいライフコーチングでもなければ、資本主義の相対的勝者を更に勝たせるビジネスコーチングでも、適応に痛みを抱えた人が微修正して再適応するキャリアコーチングでもありません。あらゆることに存在する負の側面だけ書いてすみません。でも、これらを超えて含んだところにある種の「インパクトコーチング」があるはずです。そこが本来の目的なはずです。

ここまで高尚なことを書きながら、僕はいつも途方に暮れています。クライアントの「タグ」に関わらずにライフコーチングで支援できたら、人間性の喜びも深いやろうなァ。ビジネスをより成長させ、仕事を通した自己実現を具体的に支えられるビジネスコーチングで支援できたら、豊かで居場所を感じられそうやなァ。道に悩む人が、一生懸命キャリアを進化させていく過程に立ち会えるキャリアコーチングで支援できたら、役に立っているという深い実感があるやろなァ。なんでインパクトコーチングなんて難儀なテーマにしたんやろか。粗利も低けりゃ、現状のマーケットサイズも知れてれば、価値評価も長期スパンに渡って実感得難いわ、個人と社会の痛みに触れすぎるわ…

しかし対人支援とは本来、このような矛盾に満ちた露悪にすら視える世界と自己の問題に、真正面から取り組むためのコンテナであることなんでしょう。インパクトコーチングはこの命題に取り組む上で「まさに」な題目です。最高にエレガントですね。


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