講演を前に考えた◇伝えるとは

最近の私は文章を書くことばかりを考えていて話し言葉で伝えることを忘れていた。
マスコミで仕事をしていた私は、現役の頃は人と毎日話をし、何かを伝え受け取っていた。
しばらく言葉のキャッチボールをすることから遠ざかっていると、話し方を忘れてしまったようだ。
家ではほとんど母と私二人っきりなので多くを語らない。
よくないことだが身内となるとぞんざいな話し方になってしまう。いけないなと思いつつも、会話が少ない日常を送っている。

私は、毎日noteに投稿しているので書き言葉に関しては日々鍛錬しているが、同じ言葉でも会話となると違ってくる。

「書くこと」と「話すこと」とは違うのだ。

書き言葉のほうが、理路整然としていて言葉が整理されていると思う。
しかし、それをそのまま話し言葉に置き換えると少し堅苦しい表現になってしまう。

書くことを優先にして日々トレーニングを重ねてきた私は、文章で伝える技術は少し磨かれてきたと思うが、会話力は退化しているような気がする。

勘を取り戻して、会話としての言葉をきちんと伝えられるようにしなければと思った。それは簡単なようで難しい。

かつて現役の頃当たり前に実践していたことが、時間を置くと難しくなる。
私は毎日訓練していた、発声練習に似ていると思った。
日々鍛錬するのとしないのでは大きく違うのだ。
取り敢えず発声練習から始めようと思った。

伝えたい言葉がスルスル出てくるように。

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