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【プロット】楽観的な誘拐犯 が、全面ガラス張りの部屋で何をする

 食い詰めた和也は、自暴自棄になった。
 犯罪でも犯せば、最悪刑務所で飯が食えるなんて考えていた。
 どうせ家族はいないし、両親とも死んでしまった。
 死んでもいいが、それも面倒だ。
 大きな一戸建てが集まる地区へふらりと迷い込んだ。
 道でスケボーをして、大声でキャーキャー叫んで遊ぶ子どもたち。
 道路交通法違反だ。
 世の中は犯罪であふれて
 そう考えるとハードルが下がる。
 そして犯行に及んだ。
 その子は目を輝かせて付いてきた。
「おもちゃ買ってあげるよ」
 見知らぬおじさんに言われたら逃げろよ、と思いながらも自分は子どもに好かれるのかななんて。
 少しだけ自己肯定感がライジングした。
 寒いのでガラス張りのサンルームに落ち着いた。
 途中で買った最新のタブレットを箱から取り出して与えた。
 夢中になって遊ぶ子ども。
 ああ、何やってんだろう……
 身代金とか要求すればいいのだが、どうでもよくなった。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。