マガジンのカバー画像

視覚に関するもの

6
色(しき)。見て感じたこと。
運営しているクリエイター

記事一覧

星空

星空

昨日も今日も、とても星がきれいな夜だ。

そんな夜は地面に寝転がって、一人静かに空を眺める。
静かに息をして、地面と一体になって、虚空を見つめる。

何もないその空間は、なぜああも心地よいのだろうか。

一昨日から体調が大変悪い。
頭痛、吐き気、胃痛、腹痛、下痢、四肢に力が入らない。
これは完全に風邪では?と思ったが熱はない。
痛む頭で思考をぐるりと巡らせて気がついた。
PMSだ。

日本語では生

もっとみる
名前にだまされる

名前にだまされる

コウヤノマンネンスギ、というシダがある。

コウヤノマンネングサ、というコケがある。

あぁん?

大変まぎらわしい。
そんなことはよくあることで、名前にだまされてはいけないのである。
その生き物自体をきちんと見ること。
そうすれば、それがコケであるかシダであるかなんて一目瞭然なのである。

人間も、きっと一緒。

↑コウヤノマンネングサ

粘菌観察会

粘菌観察会

金土日と、素敵なお客さんばかりのうちの宿でした。
元の生活が戻ってきた〜

今日は日中、粘菌の観察をしに粘菌好きの皆さんと先生が吉野山に来てくださって、KAM INNとしては一年ぶりの粘菌観察会でした。
一昨年、南方熊楠と粘菌に興味をもって以来粘菌に魅せられてしまったわたしなのですが、ひょんなご縁で毎年うちで粘菌観察会を開催していただいています。

ところで粘菌ってご存知ですか?
あんまり知らない

もっとみる
投影

投影

生きているといろんなことが起こるなぁと思うけれど、
この世界にはたぶん、
私が思っている以上に、
もっともっといろんなものがあるし、
もっともっといろんなことが起こっている。

今までの自分の視点から、ちょっぴり軸やレイヤーを変えてみるだけで、
わたしの前に新しい世界があらわれる。
そのとき、わたしは新しいわたしをみつける。

この世界は、わたし自信を投影したものだから。

山ワラウ

山ワラウ

最近、朝座勤行のあとの誘惑が多くて幸せ。

うちのお堂は山の斜面にあるから、太陽が見えるのが遅い。最近はちょうど勤行が終わる7:00過ぎに山の上から太陽が顔を出す。
陽のぬくもりというのはすごいもので、いつまででも太陽の下に立っていられるような気がするくらい気持ち良い。

ぽかぽか陽の光を浴びながら、山を観察するのが最近の日課。
毎日、毎日、刻々と山は変化する。
特に今の季節はその変化がわかりやす

もっとみる
距離①

距離①

世界の異常事態を、おそらくわたしはまだ画面越しから見ている。

人間の密度の低い生活をしていると、楽な反面、人間の世界を忘れてしまう。

半分わたしは『半僧半俗(はんそうはんぞく)』という生き方をしている。読んで字の如く、半分は僧として、半分は俗人として暮らしているという意味だ。
『在家(ざいけ)』という言葉でも呼ばれることがある。

在家の対義語は『出家(しゅっけ)』だ。
出家制度の中で修行

もっとみる