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10年続けた【10年後への手紙】

リアルな知り合いには誰にも言ったことがありません。

私は毎年、10年後への手紙を書いています。

2014年末に書き始めたので、今年で10通目。
でも、10年前からの手紙が届くのは11年目から。
遂に来年から届き始めます…!

10年前のきっかけ

そうだ、10年後への手紙を書こう!

私は2014年、高校生でした。
留学をしていたのです。
高校生の私にとって、初めての土地でのホームステイ。
しかも、英語圏ではなかったので言語も全くわかりません。

カルチャーショックにさいなまれる中、ずっと考えていたことがあります。

留学するメリットってなんだろう…?

留学に行く前、ネットや本・色々な人から言われるのはこんな感じでした。
・視野が広がる
・語学力が磨かれる
・海外の友達ができる 等々。

高校生の時に留学してみて、私が留学するメリットを感じたのは別のことでした。
それは、暇だということです。

留学中は、まるで活躍しているかのようにキラキラとした写真や経験を沢山できます。一方で、ほとんどの時間は暇なのが現実です。
最初は友達もいないので一人でいる時間が長くなります。

ホストファミリーと食事をしていても、何を言っているのかわからないので食べ続けることしかできません。
沢山食べていれば、とりあえず周りの人が喜んでくれるのです。

周囲の人が色々な場所に連れて行ってくれますが、自分の語学力が低すぎて言いたいことの1割しか話せませんし、聞き取れません。

かと言って、わざわざ留学に来て日本の家族や友達と話すのももったいないので必然的に内省する時間をふんだんに取れるのです。

自分のこれまでのことを振り返っていると、だんだんホームシックになってきたり。
懐かしいあの曲を聴きたくなったり。

そんなこんなで時間を持て余して振り返りをしていた中で、思い立ったのです。

そうだ、今の自分の状況を、10年後への手紙に残そう。

アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を聴きながら書き始めたのです。

10年続いてきたわけ

これが思いのほか良かったのです。
10年後の自分はどうなっているだろう? と現実から離れて夢を見ながら書いていると、すごく楽しかったです。

そして、1年間の留学終了後も日本で毎年書くことに決めました。

10年後への手紙って、時々しか届かないから良いんじゃないの?
という意見もあると思います。

それはわかりません(^^;
なぜならまだ届いてないからです笑

もしかしたら、毎年届き始めて、ありがたみや価値が下がってきたら辞めるかもしれません。
でも今のところ、仮に100歳になって10年後は生きてないだろうなと思っていたとしても。続けていそうだなと思っています。

これまでの10年間でいつしか、
誕生日には手書きの手紙を、年末にはビデオレターを撮ることにしました。

リアルな知り合いにこの習慣を打ち明けたことがない理由はここにあります。
年末に一人で10年後へのビデオレター撮ってるなんて、想像されると恥ずかしくて言えません笑笑
note上だけでのヒミツですッ🤫

ビデオレターを始めた理由

実は、具体的にいつからビデオレターを始めたかは覚えていません。
ただ、年末は大掃除をします。
その時に思ったのです。
毎年少しずつ模様替えをしたり置いてあるモノや着ている服が変わっている。これも10年後まで残したい。
しかも自分の顔や声・口癖や仕草もきっと変化していくはず。

それらを全て残すなら、動画にした方が手っ取り早い!


私は小学生の頃から、紅白歌合戦を見てからもしばらく起きていました。
大晦日だけは夜更かしをして良い日だったのです。

家族は全員眠っていたので、静かな時間を独占しているような感覚になれた特別な1日でした。
その空間で、10年後の自分と対話したい。

スマホで動画をまわすまで、一切話すことは決めません。
何分で終わらせるかなども決めません。
ただ、話し始めた中で思ったこと、気付いたこと、感じたことをただ語り掛けるだけです。
思いつかなければしばらく黙っていることもあります。

果たして10年たった自分が、最後まで再生してくれるのかはわかりません笑

今年の年末、遂に10通目

もうすぐ2023年も終わりですね。
年末が近づいてきました。そして遂に、10通目を書くことになります。

何を書くか、何を話すか

私はかつて、日記を書こうと決めたことがあるのですが、続きませんでした。
それこそ、留学中も日記をつけようと決めたのですがダメでした。
何もない日は何も書くことがないのでめんどくさくなってやめてしまったのです。

10年後への手紙であれば、1年に1度ですし、10年後に読み返す可能性が極めて高い。
そう思い続けてくることができました。

いざ、書こうと決めても最初にぶち当たるのが、何を書くか。

今好きな漫画やアニメ、ハマっている曲や仲の良い友人。
自分の悩みや将来の夢。
そういったことを書いていきます。

あと面白いなと思っているのは、牛乳の値段など。
10年あると物価が変わっているはずなので「この時はこんなに高かったんだ!」とか「安かったんだ羨ましい」など感じることが出来そうだなと思いました。
そこから派生して、今の総理大臣は誰だとか、時事ネタや流行語などそういったことを書いています。

また、私は絵を描くことも好きなので、簡単なイラストを挿絵にしています。

10年後に届ける方法

10年後への手紙サービスを行っているところがあるようです。
が、私の場合は自分の家に保管しています。

家が火事になったらなくなっちゃいます。
ビデオレターもUSBに入れて保管してます。もしかしたら動画の形式が古くなって開けなくなるかもしれません笑
実は音声が撮れてなかったりということもあるかもしれません笑

実は1通だけ、受け取ったことがある

小学1年生の時に、何かのイベントで10年後への手紙を書いていたようです。
10年ぶりに届いたのですが、せっかくならと20歳まで開くのを待ち、13年前からの手紙を開封した経験があります。

アンパンマンとかいけつゾロリのイラストを描いていて、そこには好きな子の名前も書いていました笑
自分が小学校で経験した、数々の嬉しかったことも悲しかったことも何もまだ知らないんだと切ない気持ちにもなりました。

もしも叶うなら、当時の自分へのお返事を送りたい。。。

届けることができないことがもどかしいです。


来年、10年前からの手紙が届いたらその心境も綴ります!



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