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2023年に読まれた記事Best10

 自分の情報発信の核をnoteにしようと決めてから約3年経ちます。テキストベースでまとまった情報や主張を書き留めておいて、検索キーワードなどを通じて新しい人の目にも触れやすい場なので、ちょうどよいかなと感じました。ショート動画UGMに代表される「フロー型」が情報発信の中心になっている時代ですが、僕のエバンジェリスト的活動にはこういう「ストック型」のサイトがしっくりきます。


創作の記録2022年との比較

 昨年と比較するとこんな数字になりました。投稿数は2割減だけれど、
好きされた数は55%増加、読まれた数は148%増ということなので、まあ好成績と言って良い気がしました。

投稿記事数 106本 → 81本(23%減)
好きされた数 1074回 → 1672回(55%増)
読まれた数 9.4万回 → 23.4万回(148%増)
増えたフォロワー数 388人→478人(合計1720人→2198人 / 27.7%増加)

 記事数は減ってしまいましたが、フォロワーやPV、好きの増加率を高めていくように頑張りたいです。投稿方針自体はあまり変えようがないので、コンスタントに意味のあるものを書いていって、12月から始めたメンバーシップ(有料会員)との関係性も濃くしていけたら嬉しいです。

別格的に多く読まれた大阪音大MB専攻関連記事

 1位2位5位8位とベスト10に4つの記事が入りました。そのままbest10にしていまうとこの記事が成立しないので、大阪音大関連はまとめて1位とし、それ以外で2位から10位までを紹介、解説していきます。興味のある方はマガジンとして時系列に新しい記事からまとめているので、こちらをご覧ください。百余年の歴史を持つ私学の音大のガバナンスがいかに腐っているか、そして自己保身に走る邪悪な人たちが中心にいることで、時代とずれてしまっいるかがご理解いただけると思います。後半には僕が熱意と希望を持って企画して立ち上げた2年前の記事もあって、涙無しでは読めない(かも)しれません(笑)。やはり不祥事やゴシップは興味をひくんですね。

10位:作曲をライフワークにしたい人への最適解です。〜「山口ゼミ」10周年記念イベントも

 次世代型のプロ作曲家育成をテーマに掲げて「山口ゼミ」を始めたのは2014年1月でしたので、今年は10周年に当たりました。1期生卒業生で結成したコミュニティ「Co-Writing Farm」開始は9月でしたから、こちらも10周年です。「コンペに勝つ」「コーライティングを身につける」の2つをテーマに掲げた山口ゼミは10年で素晴らしい成果を上げたと言って良いと思います。数々のヒット曲を生み出すこともできました。
 日本のコーライティングムーブメントの震源地であるCo-Writing Farm主催の10周年イベントは、ゲストも招いて盛大に盛り上がりました。そのレポートはこちら。

9位:名著『冒険の書〜AI時代のアンラーニング』を、強く推奨します!そして僕は決意しました。

 noteの書籍レビューは、濃淡長短問わずに、自分の備忘のためにも書いていこうとおもっているのですが、なかなか果たせずにいます。読書量自体はそれなりにあるのですが、アプトプットは足らないですね。今年の反省点です。
 その中で孫泰蔵さんのこの本は素晴らしい内容で、僕の今後の行動に影響を与えてくれる書籍だと思います。これからの日本は「文化・クリエティブ産業」が基幹産業になっていく時代で日本政府もそう言い始めています。その中で、死活的に重要なのは、人材育成です。デジタル化で構造変化したことで従来型の人材は(再教育しなければ)役に立たなくなっています。
 知的財産戦略会議でも、既存の教育機関はコンテンツ領域の産学連携では全く機能しない構造を持っているので、別の方法論が必要ということを発言しました。
 この『冒険の書』は、そんな僕の主張の二歩くらい先の本質論を書いています。僕自身の活動は、もう少しわかりやすい現実的な効果を求めた動きになると思いますが、「AI時代のアンラーニング」というサブタイトルにあるコンセプトは忘れてはいけないなと思います。
 デジタル時代のエンタメ人災を育成する産学連携の教育システムは来秋スタート予定で準備中です。春頃にはお知らせできるはずですので、お待ち下さい。大学3,4年生や第二新卒組には、就職転職に即役立つものになります。

8位:これからの音楽家のために考えたい「透明な分配」とリスペクトされることの重要性〜音制連vsMPNの著作隣接権議論〜

 タイトル長くてすいません(笑)サポートミュージシャンを中心とした団体MPNの分配のデータが荒くて不正確だと、音楽制作者連盟が指摘してトラブルになっている背景を解説しつつ、理解している人が少ない「実演家の著作隣接権」についてできるだけわかりやすく説明しました。映像BGMのマーケットプレースを行うスタートアップAudiostockがどんどん業績を伸ばしていて、クリエイターのBGM用の作品がTV放送でも流れるようになり、著作権だけではなく著作隣接権の放送使用料の徴収分配をやるようになったという流れもあります。
 大切なのは透明性、テクノロジー活用すれば可能なったというのがポイントです。

7位:まだ「メジャーデビュー」したいアーティストへ〜録音専属実演家契約という害毒〜

 一昨年の記事がランクインしました。メディアなどで普通に使われる「メジャーデビュー」という言葉が、デジタルが主戦場になった今は、ほとんど意味を成さないどころか、きちんとした知識を持たずにレコード会社と契約をすると(ほとんどの場合は「専属実演家契約」を結ぶことになり)大きなリスクを負う可能性があることを説明しました。
 この記事をアマチュア、インディーズのミュージシャンが読んでくれているとしたらすごく嬉しいです。

6位:「音楽デジタルマーケティングの教科書』〜はじめに(全文公開)〜

 昨年4月に出版した、脇田敬との共著『音楽デジタルマーケティングの教科書』のはじめにを全文公開しています。デジタルマーケティングが音楽分野でどういう意味を持つのかをまとめました。
 この本のベースになった「音楽マーケティングブートキャンプ」は第4期まで終わり、デジタル人材を音楽界に送り込むとともに、講座運営メンバーを中心に脇田社長の音楽に特化したマーケティング会社・株式会社LABが設立され、様々なアーティストのマーケティング請負を行っています。日本の音楽界のDXを象徴する存在になっていってほしいです。

5位:Chapter3:日本の音楽ビジネスの仕組み<6>(お金の流れと収益構造を知る)

 3年前の記事、しかも内容は、2015年に出版した書籍『新時代ミュージックビジネス最終講義』をパートごとに全文紹介+解説というものなので、情報としては古いものです。どこかからのリファラルがあるようなのですが、このエントリーだけPVが高い理由は不明です。音楽ビジネスの収益構造の基本がわかる内容なので、読んでいただけるのはありがたいのですが、この後には、昨年出版の『最新音楽業界の動向とカラクリがよくわかる本』もご覧いただきたいです、最近は初めてお会いする方から、この本が既読と言われることが増えて嬉しいです。経産省、内閣府などの方々が付箋を貼っているのを拝見すると、書いて良かったなとしみじみ思います。

4位:成熟期に入った世界の音楽ストリーミングサービス。「次のより良い仕組み」への議論が始まる

 Spotifyの事業報告書を起点に、「サブスクの次」を考えようという論考です。サブスクの普及が世界一遅れた日本の音楽市場だからこそ、「次」に移行しやすい側面もあるはずで、遅れてしまった分、変化がしやすい=リープフロッグできるという感覚は大切だなと思っています。

3位:2022年世界市場データから読み解く音楽の近未来と日本が取り組むべきこと

 こちらも音楽市場のデータから、次を見通すことに取り組んでいる内容です。アジアの時代がやってくる時に、日本起点の韓日合作から始まったK-popだけではなく、日本もアジアの真ん中にいられるようにしなくてはいけませんね。

2位:88rising「HITCジャカルタ」で感じたアジアの音楽シーンの緊密化

 7700字と結構、長いですが、気合と確信を持って書いたものなので、読んでもらえてとても嬉しいです。
 音楽プロデューサーとしての僕は20年前から、アジアの音楽シーンが溶けて一体化していく(少なくともそういうベクトルにある)ことを肌感覚で持ち、アーティストをプロデュースしていました。各プロジェクト自体は残念ながら成功に導けませんでしたが、その時の感覚と人脈は、スタートアップを育成していくためにも役に立っていると思います。これからもっともっと活かして、アジアで成功するエンターテックスタートアップに関わっていきたいです。音楽シーンの活性化、グローバル化(アジアとの一体化)にも助力したいです。来年2月にはバンコクで、タイ人と日本人のコーライティングキャプをオーガナイズします。またnoteレポートしていくつもりですのでお楽しみに、オンライン報告会なども計画しています。

1位:大阪音大ミュージックビジネス専攻と岡本忠好教育主任について

 おぞましい名前を自分のnoteに再掲することになって残念です。デジタル化への無知と自らへの保身から、20年前と同じ教育を行おうとする老人たちの醜悪さは、日本の国力を下げた理由となる「失わた◯◯年」の典型的な構図を見た思いがしました。もう令和なのに、、。
 ただ、この記事を筆頭に大阪音大ミュージックビジネス専攻で起きた悲惨な事態を10万PVくらいで知られたことは、最低限の自分の社会的な責任を果たせたかなと言う思いもあります。大阪音大を進路に選ぶときに、この情報を踏まえてもらえたならよろしいかと思います。
 不憫なのは、騙されたような立場の一期生と二期生ですが、音楽業界に就職したい人、音楽ビジネスで自己実現したい人は、僕のネットワークを最大限活用して支援するつもりです。一期生とはつながりますが、二期生は接点がないままなので、困った人は遠慮なく連絡ください。

メンバーシップ始めました。2024年の抱負

 滅びゆく音大についてこれ以上語ることは無いでしょう。来年は明るい話題を提供したいです。
 やはりBest10は音楽ビジネス関係が多いので、その期待には応えつつ、文化クリエイティブ産業が日本の基幹産業になるように、政府の後押しにも乗っかりつつ、スタートアップを産み出していくという方向で、いろんなひとを巻き込むための、論考、情報提供をやっていきたいなと、起業につながる記事も増やしていきたいなと思っています。
 内閣府の知的財産戦略本部の委員にも就任しました。行政や地方自治体からのお声がけも増えているので、意味のある提言をしていきたいです。

 メンバーシップも始めました!定期的に質問に答えたり、インタラクティブにやるつもりなので、興味のある方はご参加ください!

 Podcastも週一回月曜日更新で続けますので、併せてご贔屓ください!

<昨年のまとめ>


モチベーションあがります(^_-)