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回石進

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詩、俳句、小説などはこちらに貯めていこうと思います。Twitterでも呟いてます。
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2021年11月の記事一覧

とある愚か者の述懐

茹ったお湯に手を入れて
熱いと思うのが普通だというのに

熱くないだろ 
それが出来なきゃ始まらないと
急き立てられ

よく出来たじゃないか
と時には煽てられ

脂汗が引いて
笑みが張り付きました

これでいい気もするんですが

たまに胸の奥から沸々と湧いてくるのです

お医者様はいらっしゃいますか?

鴨何処

鴨何処

鴨は行く 僕らの知らぬ 良いところ

なくことはないのだが

なくことはないのだが

ひどく落ち込んでいる
君の存在感に

幻かもしれない君のその重量感
風に吹き飛ばされるかもしれないその儚さ

君の魅力がどんなに語り尽くせないか

それに比べて
僕の存在感は

確かな結合による保証されたる重量感
質量には見合わない軽薄なる存在感

なんとつまらない

と、空をずっと見つめている私を観て
道行く人は何かを思うだろうか?

まあ、よい。
もう少しだけ君の存在感に酔いしれて
私の空虚な

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水鳥

水鳥

水鳥の 眼差し何処 分からねど
水面に映る そなたは美しい

聖人たらんとす君へ

秋の夕日に黄昏て
空飛ぶ雁(カリ)はもう消えて行く

待ち人は来ず

ただその持て余したるエネルギーを
ただただ腐らせている

伏せた目の奥の奥にある真ん中で
怨嗟の炎を燃やし続けている

待ち人は待っていても来ないよ
誰かの声に生返事を返す

その聖人のフリをした表情(カオ)のままで
君は消えていってしまうのでしょうか