聖人たらんとす君へ

秋の夕日に黄昏て
空飛ぶ雁(カリ)はもう消えて行く

待ち人は来ず

ただその持て余したるエネルギーを
ただただ腐らせている

伏せた目の奥の奥にある真ん中で
怨嗟の炎を燃やし続けている

待ち人は待っていても来ないよ
誰かの声に生返事を返す

その聖人のフリをした表情(カオ)のままで
君は消えていってしまうのでしょうか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?