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柿の用途いろいろ(部位別)

実は、福岡県は柿の収穫量第3位だそうです。

生の柿は身体の熱を鎮めたり、酒の毒を解消したり、肺を潤して渇きを止めるといった作用があ り、発熱や咳、口内炎、二日酔いに期待できます。
身体を冷ます効果が強いので、冷え症の人が生の柿を食べすぎるとや下痢を起こします。
空腹時の食べ過ぎにも注意です。
蟹と食べ合わせると腹痛を起こします。

干し柿にすると、温性に変わり、肺を潤して咳を止めたり、肺熱による出血を止めたりします。
また、お腹の調子を健やかにします。

咳や渋り腹(頻繁に便意を感じるのにほとんど便が出ない状態)に良く、疲労回復やエネルギー補給にもオススメです。

中国の干し柿は柿餅(しへい)といい、
日本の干し柿とは作り方が異なります。
成熟した果実の外皮をむき、1 ヶ月間日光や夜露にあてて乾燥し、さらに1ヶ月室内のムシロ内に放置したものです。

干し柿の表面にできる白い霜は柿霜(しそう)といい、喉の痛み、咳、口内炎などに効果があると云われています。
白い成分は果糖やショ糖などの甘味成分です。
乾燥した呼吸器器官を潤し、咳を止めたり、口内炎に用います。

柿の葉に含まれているのは、プロビタミンCといい、熱に強いのが特徴です。
熱いお茶として飲んでもビタミンCが摂取できます。
含有量はホウレンソウの10倍、レモンの20倍とも云われています。
美肌にオススメです。

柿のヘタは柿蒂(してい) といい、
胃の降気、しゃっくりの特効薬として民間で利用されてきました。
降気薬という分類に入る生薬です。

胃付近に気が滞っているのを解消して、しゃっくりを止めると昔から民間療法として伝わっています。

柿のヘタ20個に対して200mの水で半分の量になるまで煎じて、丁香(クローブ)と生姜を加えて服用します。

柿を食べた後はヘタを捨てずに乾かしておくと良いかもしれません。

ただ、「柿蒂湯」は漢方薬で「医薬品」にあたりますので、用法用量には十分お気をつけください。

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ご自身の現在の体質を調べてみてくださいネ


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