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市場価値って何?エージェントさんとの会話を振り返る

最近、何人かの転職エージェントさんと会話をしていて「市場価値とは?」という話になりました。





市場が変われば価値は変わる


いきなり結論ですが「市場」をどこに置くかによって、求められる「価値」って異なってきますよね。というお話をいただきました。


たとえば、わたしは約10年をクリエイティブ業界で過ごしてきましたが、同業界のなかで転職をするとしても・・

日系大手企業という「市場」を選ぶのならば:
大規模な組織のなかでの調整力、丁寧に慎重に物事を運ぶ根回し力、ディレクション能力がある人が「市場価値が高い」として歓迎されるでしょう。

ベンチャー企業という「市場」を選ぶのならば:
自ら課題を設定する課題発見力、積極的に自ら動き仕掛けていく巻き込み力、少数精鋭部隊の即戦力として先陣を切っていけるテクニカルスキルを持つ人が「市場価値が高い」として歓迎されるかもしれません。

…ということでした。

こうして見ると、同じ業界・職種のなかにもさまざまな市場があること、市場が変われば価値として評価されるスキルや経験もまったく異なってくることがわかります。

漠然とした「市場価値」という言葉、抽象的で大きすぎる概念に惑わされず、細分化・具体化して考えていくことが重要だということです。



特別なスキルは必要か?


転職を検討すると不安になることがあります。「このまま年を重ねていって、わたしのキャリアって大丈夫なのかな…」

なにか特別なスキル、わかりやすい強みを身につけて、市場価値(!)を上げないとマズイんじゃないかと悩みだしてしまうんですよね。

しかし漠然とした悩みに囚われると不安はどんどん大きくなってしまうため、ここでも具体化・細分化が重要です。

エージェントさんから投げかけられた問いをここに記すので、よければ参考にして自分に向けて問いかけをしてみてください!

「あなたはどの市場で、どのように、自分という商品を売りたいですか?」
「どのように働いていきたいですか?」
「その市場では、何が価値として求められそうですか?」

たとえば、特定分野のスペシャリストを目指すのであれば、明確なスキルが必須条件となります。

ジェネラリストとして仕事をする道を選ぶのであれば、コミュニケーション能力・課題設定能力・情報収集力といった、汎用性の高いスキルセットが重要になります。

もしかすればあなたは、ジェネラリストとしてこれまで活躍し、今後もその道に進もうとしているのに、急に「明確なスキル」が必要なのではと焦っていませんか?

今一度冷静になってみると、あなたはいろんなものを持っていることに気づくはずです。



30代、マネジメント経験なしでも年収UPはできる


最後に、年齢や役職の有無についての話です。

「30代でマネジメント経験や管理職の肩書きがないと、年収UPは難しい」と言うエージェントさんがいらっしゃいますが、気にしなくていいとわたしは思います。

(ちなみにこの発言は、冒頭のエージェントさんとは別の方です。大手エージェントさんに多い発言です。そしてこういう人はあんまりいい求人も紹介してくれなかったりしますね…)

しかし実際わたしが30代前半で転職活動をした時、管理職経験はありませんでしたが、年収UPで内定をいただけました。

年収UPをマネジメント経験の有無だけで諦める必要はない。大事なのは役職や肩書きではなく、「何をしてきて・何ができるのか」語れることだと思います。

いかがでしょうか?

エージェントさんと会話するなかで、得られた気づきを記してみました。この記事が、転職活動に悩まれる方のヒントになれば幸いです!

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