5回目の、冬
そういえば、北海道に、札幌に引っ越していた。
11月の中旬に来たので、そろそろ1ヶ月くらいになるらしい。
夏の盛りに埼玉にいた頃にこんな記事を書いていて、本当にこの日から100日後くらいに北海道にやってきた。有言実行じゃんね。
雪が降る前に北海道に来ておきたくて、キリも良いし8月から100日後ってことでと思って設定してたけど、まさか本当に来ているとは。
自分の意志で動いて行動しているはずなのに、どこか人ごとのようにも感じている。
やっぱりこっちにいると息ができる。
それはもう、新千歳空港に降り立った瞬間から。
毎日この場所に入れることに心がぴょんぴょんする。
自分にとって異郷の地にいることが、これほどまでの満足感を与えてくれるとは。
「ここじゃない世界に行きたい」と思って東京から北海道にやってきた。
東京での記憶から逃げるために、遠い異郷にやってきた。
ここじゃない世界に行っても、その先ではそこの世界があって、日常があって、現実がある。
気がつけば雪が降って、根雪になって、吹雪が来て。
またこの地の冬の現実を知っていくことになる。
長く閉ざされた、夜の長い時季が始まる。
自分が好きと言える土地にいるなら、そこにいる自分が好きと言えるなら、そこでの重い現実だって甘受してやる。
いる世界を変えてすぐだからかもしれないけど、こっちにいると行動しようって気が湧いてくる。
4年間抱いていた未練は、ここでの記憶ではないと確信できた。
またこの場所で歩いていこうって決意ができた。
もうここ4年間を「沈澱していた」なんて言うつもりはないし、前を向けているな。ヨシ!
夏に北海道に来た時の思いつきで引っ越しを決めたし、本当に来ちゃったし、でもそれが自分らしいし楽しいな。
これからは、閉ざされていた10代の頃の甘美な憧れを追いかけよう。
それが北海道に来てまず手をつけること。
またよろしく北海道
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