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【アラ還セカンドライフ#19】過去の恋愛をストレートにきいてみた

夫以外の男性しか知らないアラ還未亡人が、マッチングサイトで見つけ3回デートしただけの男性と、バハマにいっしょに行くを決めてしまった。

出発まで1ヶ月半ほどになってきましたが、見極めたいことはまだまだたくさんあります。わたしは電話が苦手で、彼も基本的におしゃべりではないので、お互いメッセージでのコミュニケーションのほうが好都合です。英語で話すより思っていることを記すことのほうがわたしにとっては楽で、彼も考えていることを瞬時に文章にできる人なのはラッキーでした。

わたしが米国に移住する以前に、南太平洋のサモアに住んでいて🐷豚ちゃんと共存の暮らしがとても身近だったという話から#pigloveに発展し、より深みのある会話のキャッチボールが成り立つことにうきうきしました。

生粋のミシガン人の彼は、わたしから出てくる体験エピソードが新鮮で楽しんでくれているようですが、彼が職業柄、すばらしいリスナーであることもまちがいありません。

👸「あなたの傾聴能力が高いことはわかっているけど、わたしのことばかり知りたがらないであなたのことも、もっと教えてよ」

👶🏻「ハッハッハ。ボクのライフストーリーは、あなたに比べたりあまりにつまらないので、おもしろくないと思うよ」

👸「あら、あなたとてわたしと同じ61年間を生きてきたのだから、かけがえのない体験を経て今があるはずよね。あなたのことももっと知りたいわ」

👶🏻「隠すこともないし、聞かれればなんでも正直に答えるけど……でも何を?どこから?🤔」

彼が13歳のとき、父親が女性と逃げるような形での両親の離婚を経験し、一気に幸せ家族から貧困母子家庭となったそうです。以来、彼の多感な年頃はぐれにぐれてハイスクールもドロップアウトし、警察のお世話になることすらあったと聞いていましたが、そういえばその後はまだ知らない……。

👸「じゃあさ、あなたの初恋を教えてくれる?初恋だけじゃなくて、差し支えなければ、二度の結婚以外の女性関係みんな知りたい。これまでに深い関係にあった女性はどれぐらいいたの?」

彼がいいたくないのなら、それはそれでいいと思いましたが、ストレートに聞いてみました。

よく、婚活、恋活では相手の過去に触れないようにしたほうがいいという人もいますが、真剣にパートナーを探しているわたしはそうは考えていません。

誰しも、今ある自分は過去のすべての経験からできているのですから、たとえそれが黒歴史だとしても、経験から何を学んで、どんな気付きを得て今があるのか?関係性を深めるためには知りたいと思うのです。

すると、彼はとても快く、過去を振り返りながら数日間かけて

#1 初キスの淡い初恋(13、14 歳ごろ)
#2 肉体的関係を伴った初めての恋人(18歳)
#3 シングルマザーと出会い2児の父親代わりに(24歳〜27歳)
#4 最初の結婚(31歳〜34歳)
#5 2度目の結婚(39歳〜60歳)

こんな感じで語ってくれました。

👶🏻「初恋は13、14歳でした。彼女の名前はセプテンバー(Septemer)。長く続いたわけではないけど、ファーストキスの相手でした。大好きで夢中で、分かれたときにどれほど心痛めたか今でも覚えています。

ロマンチストのボクにとって、失恋はとっても悲しいできごとでした。でも、その心の痛みを知ることができたことは、後々を思えばいいことでした。いくら辛くても失う恐れを持つことは、次なるチャンスを逃すことだから乗り越えようと思いました」

👸「それは辛かったわね。男性のほうがロマンチストが多くて失恋に弱そうで、女性以上に傷つきやすいってことはあるかもしれませんね。

亡き夫はわたしに恋をし、失うことを恐れていました。わたしはリアリストなので、親に反対されてまで恋愛を続けようと思わず何度も別れようと思ったのですが、夫のわたしへの愛情は強烈でした。ロマンチストで、わたし無くしての人生は有り得ないと言い切るほどでしたから、絶望して死なれても困ると思っちゃったぐらいです。結果として、あまりに強烈な夫の愛情にわたしがほだされた形でしたが、最終的に最後まで添い遂げ、おもしろい人生を歩めたので結果往来といえます」

👶🏻「つまり、あなたの受容と決断と覚悟がご主人の命をも救ったのかもしれませんね。そして、長くお互いを助け合い、良い人生を追求できたのは素晴らしいことでしたね。自分を含めて、最期までお互いを信頼し添い遂げることは簡単なことではありませんから」

👸「ほんとにそうですね。人生を誰かと長い間いっしょに生きるって、とても複雑だもの。大冒険人生を生き抜けたのは、ブレない夫の愛情の賜物だったと思っています。やんちゃな人ではありましたが、ただの1度もわたしを裏切ることはなかったし、常に理想を追う姿勢を持った人だったので応援できたのだ思っています」

彼の恋物語の初めは、初恋セプテンバーさんのことを話してくれたことから、わたしたちはこんな会話に発展しました。過去に何があったのか?だけでなくそれを振り返って、今どう思うか?なんて話ができることをわたしはうれしく思いました。

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