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ピサ編#4【ブツを取りに行く旅イタリア!2022】

いよいよ今回の旅の目的を果たすためにピサに向かいました。フィレンツェからは、この列車で約1時間ほどです。

HITACHIって書いてありますね

さて、イタリアでピサといえば世界的に有名な傾いだ斜塔のあるところです。イタリアに旅をすれば多くの人が訪れる世界遺産でもある観光地です。

わたしたちの今回の旅の最大の目的は、“ブツを取りに行く”ことでその顛末はこちらです。

息子がなぜベースをイタリアの弦楽器職人さんに注文する運びになったのかというと、インスタで知り合ったからというのですから、いかにも今ならではだと笑っちゃいました。隣町ならいざしらず、言葉も違うというのに外国の職人さんと簡単に繋がるのですから一昔前なら考えられません。

たまたまその弦楽器製作の職人さんはトランペットを演奏する方で、息子もマルチ奏者としていろんな楽器を演奏するので動画を見てもらっていたことから知り合ったそうです。

愛用していたヘッドレスベースが長すぎると感じていたところで、好みの材料で注文どおりに作ってくれるというのでお願いしたとのこと。1年ほど前に注文していましたが、世界的にいろんなパーツが手に入らないご時世で製作に時間がかかりようやく完成したのです。

練りに練って作ってもらったオーダーメイドなので、イタリアから送ってもらって途中で破損や紛失しても困るから、それなら取りに行くのがいちばん確実ということになり、イタリアまでベースをお迎えにいくことにしました。おかげで、イタリアに行く予定など全くなかったわたしにとってもうれしいイタリア行きのきっかけとなりました。

工房があるピサの近くの小さな駅で降りると、製作者のエミリアノさんが迎えに来てくれていました。歩いてほんの3分ほどで工房に着き、いよいよ会いたかったベースと感動のご対面です。

さっそく試し弾きをして、説明を聞き受け取り終了。

せっかく世界遺産のピサの近くにいるのですから、斜塔に行く予定でいます。タクシーを呼んでくださいとお願いすると、「乗せて行きますよ」と言って下さり送ってくれました。

近くで降ろしてもらったあとはベースを担いで歩きます。

前方にピサのドゥオモが見えます・ベース担いで斜塔まで歩く・斜塔です
SNS発信用の動画を一本撮影

こちらがイタリアの弦楽器メーカーさん

息子の商売道具をイタリアで作ってもらうことになり、それを取りに行くと決めたことから、息子カップルと母がいっしょに旅をする幸運に恵まれました。

息子たちカップルが仲良く手を繋いで歩く姿や、旅を楽しむ姿を見られたのは母としてほんとうにうれしいことでした。若い二人なので決して経済的に余裕があるわけではありませんが、タイミング、時、チャンスはお金では買えないことを二人ともよく理解しているように思いました。

そして、今回の旅が大成功だったからこそ、これから先もチャンスを見つけては世界に目を向ける旅を試みると思います。亡くなった夫がもし生きていたなら、今回のような機会がなかったことは明白ですが、あまりに楽しい旅だったからこそ、夫にもわたしが体験したことを父として味あわせてあげたかったなと心から思いました。

日々の毎日もたいせつな1日にかわりありませんが、日常は思い出として特に心に残りません。旅は一生の思い出になります。夫が他界しいちばんに思うことは、「記憶こそが生きた証」ですから、記憶に残る思い出をたくさん作ることをこれからも「たいせつなこと」にしていきたいと思っています。

ヴェネチア、ミラノ、フィレンツェ、ピサを息子たちと観光する10日間のイタリア旅行にグラッツィエ&チャオ!!

体力があるうちに、またどこかに行けるチャンスを狙いま〜す。
命あるうちに楽しまなきゃ損だからね。
死んじゃった夫の分もね。😉






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