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人生のプロデューサーは自分、決断は勇気をもって!!

今朝は外の木についていた水分がきれいに凍って、枯れ木にキラキラの花が咲いているみたいでほんとにきれいです。

氷の花が咲きました

2月も後半に入りましたが、ここミシガンではまだまだ春の気配は感じられません。氷で覆われた木を見ていたら、ふと、そういえば二年前までの今頃は夫婦でラスベガスにいるのが恒例だったことを思い出しました。

なぜなら、一度ラスベガスの旅から夫婦で帰宅したら、木々が氷に覆われたために、家の庭の木が重みで倒れ、たいへんな被害を受けて惨状となった自宅を前に夫婦で呆然としたなんてことを思い出したから。😆 
今となれば良い思い出なのですが、そんな記憶からラスベガスです。

ちょうど二年前の今ごろに訪れたラスベガスへの旅が夫婦の最後の旅となりました。旅の間にはそれが最後の夫婦の旅になるとは夢にも思っていませんでしたから、旅に対して大した思い入れもなく、ただ妻として「退屈な夫の出張について行ってあげる」「激寒のミシガン州からこの時期に出る避寒」程度の旅でした。

その直後、パンデミック&夫の癌宣告に突入して、7ヶ月後にはこの世から夫は消えてしまいました。

そして去年の今ごろにはこんな文章を書いていました。

この中で、こんなことを記しました。

「生きているうちにいっしょに体験した全てがわたしたちの人生」だったんだよ。これ子どもたちにも伝えなくちゃね。面と向かって唐突には言えないかもだけど「たいせつな人とたくさん時間を共有して自分のストーリーをためていくこと」は元気で生きている間にだいじにしてほしいことだよって。

夫を失ったからこそ意識するようになったことです。

わたしたちの人生を壮大なものにするも、こぢんまりとするも、すべては自分たちがどこを舞台に、何をして何を見てどう行動するかの決断によるものです。生きている時間をどうプロデュースするかは自分たちの決断にかかっているのです。

こんなふうに考えるようになったところで、つい最近末息子からお誘いが来ました。

「注文してあったベースだけどさー、できたみたいだから取りに行こうと思うんだげど、いっしょに行かない?」

「え〜!!? 彼女もいっしょでしょ? 時間は買えないからどこでも行けるときに行っちゃうのはいいことだと思うよ。チャンスはだいじにしないと!けど、せっかくのカップル旅行に母親同伴はないでしょ?」

誘ってくれたことはうれしいけど、母として若い二人の邪魔はしたくありません。

末息子はミュージシャンです。昨年、イタリアの弦楽器職人にヘッドレスベースの制作を依頼していたことは聞いていましたが、どうやら配送してもらう代わりに、現地まで取りに行くことにしたようです。シッピング代はバカになりませんけど、航空運賃はシーズンオフなのでお値打ちです。世界に2つとない特注の楽器なので自分で運んだほうが安心とも考えたようです。

「取りにいってしまえ」と考えるあたりは、さすがに我が息子だなと思いますが、何しろコロナ禍ですから国外に出て旅先で万が一罹患したら帰国便に乗れなくなるとか、なにかと余計な心配もつきまとうので決断にはちょいと勇気がいります。

この2年間、日本への帰国もあきらめて籠もり生活を続けてきましたが、人生時間が減っていることを思うとどこかでは決断して、新たな人生を描くために行動を起こすこともたいせつと感じ始めています。

邪魔をしては申し訳ないと思う一方で、末息子カップルとママといっしょにイタリア旅行するなんて、最初で最後の可能性は高いと思いました。たぶんこの機会を逃せば後はないと思うので、この話にノルことに決めました。

息子にとって、なぜわたしを誘ったかといえば、わたしといっしょに行動することにもメリットを感じているからにちがいありません。二人ともヨーロッパには行ったことがありません。それどころか彼女は、車で橋を渡るだけのカナダは別として海外旅行も始めてです。息子は我が家で育ったので家族であちこち旅した経験はありますが、連れられて行くのと自分で行くのとは大違いです。

コロナ禍で万が一トラブルに見舞われてもこれまで世界を旅してきたママコを連れていけば、二人だけよりはなんとかなるだろうと思ったのでしょう。

「三人寄れば文殊の知恵」ってやつです。

わたしにとっても今日がわたしの残りの人生の中でいちばん若い日なので、先延ばしは賢くありません。白内障手術も終わり、よく見えるようになったし、健康で体力があるうちにレッツゴーでございま〜す。

旅の思い出って、あとになると愛しくもたいせつな人生の1ページですから、珍道中親子旅も今のうちにしておくことにします。そんなわけで来月イタリアに行くことになりましたよ。グラッチェ!!😉




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