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ゴールに向かって進むのはやめる

夫が遺してくれた家、新たな環境への引っ越しを前に、これからどう暮らしていこうかとあれこれ考えている。

本来ならこの家は夫にとって「人生のゴール」みたいなものだった。ほんとうに楽しみにしていて、コツコツ貯めた貯金をぜんぶ投入しての集大成を夢見ていたのに、儚くもそれを楽しむことなく逝ってしまった。

どんなに悔やもうが現実であり、それはこれからのわたしにも起こりうること。この一年の間に、身に沁みて学んだことだ。

夫は理想とするゴールへの階段をもくもくと上っていくタイプ。ものすごい努力の人でもあった。40歳半ばで子ども4人と妻を連れて米国にきて、家族を養いながら、若者に混じって母国語ではない言葉で勉強しなおして博士号を取得した。まさに寝る間を惜しんでの苦行だったことはわたしがいちばん知っている。

やっと大学教授の椅子に辿り着いたと思ったら、また次のゴールを打ち立て、またまた自分の楽しみはオアズケし「ほしがりません勝つまでは」で生きてきた。どマゾだ。

辿り着く前に終わってしまっては、元も子もないのに……。

未だ自分のこと以上に悔やしくて悔やしくてやり場のない憤りすら感じている。過去数年は夫婦でたくさん旅ができたことだけが、せめてもの救いだけど、もしこれもなかったらわたし は発狂😱したかも。

そこで教訓「何かを犠牲にして毎日をやり過ごしてはいけない」

残り時間が少なくなってきたのだから、なおさら、目標に向けて進んでいくのではなく、「好きなこと、したいことをしていたらこんなゴールに辿り着いた」でいくことにする。(←きっぱり)

⬇ここで書いたように来週引っ越し予定。





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