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Product Manager @ Shippio(http://shippio.io) LINEでFinTechプロダクト → 2021年12月から貿易Techのプロダクト開発

マガジン

  • 読書メモ

    参考になった本の読書メモを書いてます。

最近の記事

ユニクロ誕生から急成長の歴史「一勝九敗」

国を代表するブランドで、日本人なら関わりがない人の方が少ないであろうユニクロ。自分も物心ついた時からずっとお世話になってます。 小学生のときはユニクロのフリースにお世話になり、中高くらいからはヒートテックやエアリズムを欠かさず着るようになり、大人になった今もベーシックな洋服はユニクロに頼りっぱなし。 運営会社のファーストリテイリングは時価総額が日本企業7位、アパレル企業のなかだと世界2位。代表の柳井さんは誰もが知る名経営者。 ユーザーとして毎日お世話になってる偉大な会社

    • 売れるモノの方程式「ジョブ理論」

      言わずと知れた名著、ジョブ理論。 読んだのは5年前の2019年ですが、当時よりも確実に日本のIT界隈でも定着してきてるなと感じます。 自分が勤める会社でも、プロダクト組織の共通言語としてよく使いますし、実際にジョブ理論にそって考えを言語化することで物事が上手く前進する実感がありますし、汎用性が高くて本当に良くできたフレームワークだなと毎回感心してしまいます。 世の中にジョブ理論を解説したブログは大量にあると思いますが、ここでは本書から個人的に印象に残った箇所を抜粋しコメ

      • 娯楽企業の源流と哲学「任天堂“驚き”を生む方程式」

        読んだのは2015年。当時任天堂の代表だった岩田聡さんが逝去されたのがキッカケでした。 1995年生まれの自分にとって任天堂は常に身近な会社で、幼少期にはゲームボーイ、ゲームキューブ、DS、Wiiには本当によくお世話になってました。もちろんポケモン、ゼルダ、マリオ、大乱闘スマブラにも。別に特段ゲーマーだったわけではないですが、ひと通りのゲームは遊んでました。中高時代はソニーのPSPに浮気してた時もあったけど。笑 中学時代に海外に住んでいた間は、DSやWiiのゲームのおかげ

        • R流の事業づくりを知る「リクルートのすごい構"創"力」

          読んだのは5年前の2019年。 なんでリクルートはあんなに幾つもの事業・プロダクトが成功してるのか、何かしら再現性がある方法論があるに違いない、知りたい。と思っていたところにドンピシャの本が出たので読んだのでした。 本書では、リボンモデルに代表されるリクルートの事業づくりを0→1、1→10前半、1→10後半、にわけて計9つのステップを紹介しています。 当時の仕事(HRテックの領域でtoCのモバイルWebプロダクトを作っていました)にも参考になる部分が多く、とても勉強にな

        ユニクロ誕生から急成長の歴史「一勝九敗」

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        • 読書メモ
          25本

        記事

          ものづくりの不確実性に向き合う「エンジニアリング組織論への招待」

          だいたい6年前の2018年、社会人になってまだ間もないくらいの時に読んで、すこぶる感銘を受けた本です。 当時、新米プロダクトマネージャーとしてモバイルWebプロダクトの改善に奔走してた頃、なんか上手く仕事できないなー成果だせないなーと悩んでいたのですが、本書を読んで「自分に足りなかったのはこの考え方や!」とスッと腑に落ち、そこからうまく物事が好転し始めたんですよね。 ほんと読んでよかったと今も思っている一冊です。 振り返りも兼ねつつ、本書から印象に残った箇所を抜粋・コメ

          ものづくりの不確実性に向き合う「エンジニアリング組織論への招待」

          成果を生むための本質「イシューからはじめよ」

          読んだのは2019年なのでおおよそ5年前。 当時、与えられた課題に対してとにかく時間を投下して打ち返そうと奔走してた自分にとって、かなり衝撃的な本だったこと覚えています。 ビジネスや仕事において本当に大事なことは「問題を解く」ことよりも「本当に大事な問題=イシューを見極める」ことだというのが全体の主旨ですが、5年たった今も本当に大事な考え方だなと感じます。 振り返りも兼ねて、当時読んだ時にハイライトした箇所をいくつか抜粋しします。 本当にこれ。本当の意味で解決に値する、

          成果を生むための本質「イシューからはじめよ」

          プロダクトづくりのコアを言語化した「正しいものを正しくつくる」

          ちょうど2年前に読んだ本ですが、振り返る機会があったので読書メモを残しておこうと思います。 最初にタイトルを見た時は、あらゆる側面で不確実性が高いプロダクトづくりという営みにおいて"正しい"なんて本当にあるのか?、なんてちょっと捻くれた捉え方をしていたのですが、同僚から強く勧められので読んでみたら、まあひたすらに名著でした。 振り返ってみると、プロダクトづくりの仕事をし始めてから最初の数年は「どうやってうまく作るか」に集中していた気がします。でもそれ以前にもっと大事なのは

          プロダクトづくりのコアを言語化した「正しいものを正しくつくる」

          世界経済を支える"箱"の歴史「コンテナ物語」

          2年ほど前に読んだ本ですが、とあるきっかけで思い出したのでメモを残しておこうと思います。 海上コンテナの発明と普及がいかに世界経済を飛躍させたか、いかに革命的だったかをその歴史と共に記した一冊です。 今や海上コンテナ輸送はグローバルサプライチェーンを支える根幹ですが、わずか数十年前までは大勢の港湾労働者が人力で荷役作業をしていた歴史があります。コンテナの発明と普及によって輸送の効率化が飛躍的に進む様子が描かれていますが、その過程では様々な障壁があり、一筋縄ではいかなかった

          世界経済を支える"箱"の歴史「コンテナ物語」

          波瀾万丈すぎるペイパル創業物語「創始者たち」

          かなり話題になっていたのと、ペイパルについてよく知らなかったので手に取ったのですが、臨場感がすごくてとにかく面白すぎました。 ペイパル前身となる2社の創業、PMFまでの試行錯誤、からの爆発的グロース、2社の合併、ITバブル崩壊、社内クーデター、eBayとの闘い、不正取引との闘い、上場からのM&A。 波瀾万丈すぎて、これら全てがわずか4年のうちに起きた出来事だというのも驚き。 いろんなステージの決定的なシーンが追体験できて物語としてものすごく面白かったのと、テックスタート

          波瀾万丈すぎるペイパル創業物語「創始者たち」

          シンプルな戦略フレームワーク『「価値」こそがすべて』

          タイトルに「!」をつけるなんて、なかなか強気なビジネス書だなー、なんて思ってたのが最初の印象だったのですが、各所から良書だと聞いて手に取ってみたところ、とても示唆深く勉強になる本でした。 原題の"Better, Simpler Strategy: A Value-Based Guide to Exceptional Performance"の方がわかりやすくて好きかも。 ハーバード・ビジネス・スクール教授のフェリックス・オーバーホルツァージー氏が提唱する「バリューベース戦

          シンプルな戦略フレームワーク『「価値」こそがすべて』

          睡眠を見直すきっかけになった「睡眠こそ最強の解決策である」

          本note執筆時点で20代終盤なのですが、今まで日5-6時間睡眠でも問題なかったのが2023年前半あたりから急に不眠感をおぼえるようになり、どうしたもんかなーと思って本書を手に取りました。 たくさん寝た方が健康に良いことはもちろん理解していたつもりだったのですが、本書では様々な研究結果や科学的エビデンスをもって睡眠とそれを妨げる習慣についてわかりやすく解説してくれているので、読後には「あ、本当にちゃんと寝た方が良いんだ」と強く説得された気持ちになりました。笑 実際、本書を

          睡眠を見直すきっかけになった「睡眠こそ最強の解決策である」

          "隠れた真実"の重要さを説く「ZERO to ONE」

          発売直後くらいに買ったのに、ずっと放置してしまっていたPeter Thielの「ZERO to ONE」を今更ながら読みました。どうやら発売は2014年だったので、9年も積読してしまっていたことになるようです。 やはり巷で名著と評されるだけあって、PayPal、Facebook、Palantir含む多くの巨大な優良ビジネスを作ってきた経験に裏打ちされたThielの事業づくりと起業の教えは示唆深いものが多かったです。 一方で、頭脳明晰かつ冷徹なイメージが強かったThielで

          "隠れた真実"の重要さを説く「ZERO to ONE」

          PdMの必読書「プロダクトマネジメント - ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける」

          プロダクトマネジメント界隈では有名な本書。Kindle派の自分にとってKindle版がなかったゆえにずっと敬遠しちゃってたのですが、やっと紙で読んでみたら名著でした。もっと早く読めば良かった… 反省… 個人的には ・正しいものを正しくつくる ・解像度を上げる ・エンジニアリング組織論への招待 あたりに並んで、個人的プロダクトマネージャー必読書に認定されました。 数年前に読んでおけば良かったなと思わされたと同時に、今読んでおいて良かったなとも感じました。プロダクトマネジメン

          PdMの必読書「プロダクトマネジメント - ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける」

          トヨタの歴史と強さの源泉を描いた意欲作「トヨタ物語」

          言わずと知れた日本を代表する企業「トヨタ自動車」の創業から2000年代に至るまでの歴史、企業文化、トヨタ生産方式、などについて幅広く触れた意欲作です。 今自分は大手製造業をはじめとしたB向けにソフトウェアプロダクトを開発・提供する仕事をしているのですが、となれば当然トヨタ自動車については知っておかないとマズイよなーとふと思い、手に取りました。 18章からなるかなり長い一冊ですが、とにかくめちゃくちゃ面白くて一気に読み進めてしまいました。 個人的な見どころポイントは以下3

          トヨタの歴史と強さの源泉を描いた意欲作「トヨタ物語」

          プロダクトづくりに活きる4つの視点と行動法「解像度を上げる」

          長らくサボっていた書評ブログを1年ぶりに再開することにしました。積読量もすごいことになっているので、徐々に読みたい本を消化しながら書いていこうと思います。続くように、なるべく軽く、ゆるく。 今回は、私がプロダクトマネージャーとして勤めている株式会社Shippioのプロダクト組織では必読書認定がされた「解像度を上げる」です。 名著でした。3年くらい前に読んどきゃよかった… 本を読む前からこちらのSpeakerDeckスライドは何度も見て参考にしていたのですが、より詳細な内容

          プロダクトづくりに活きる4つの視点と行動法「解像度を上げる」

          日本の現状分析と提言「日本企業の勝算」

          アトキンソン氏の著書を読むのは初めて。 私自身1995年生まれでして、生まれてこの方ずっと「失われた20年」やら「失われた30年」やらと言われており、全体的にとても暗い状況が続く日本で暮らしてきたわけですが、どうにかもっと希望を持てる国にできないものかなと考えることも多く、そのヒントを探るためにいくつか読んでいた本のうちの一冊です。 以下、本書から印象に残った点を抜粋・コメントしておきます。 語り尽くされたトピックではあるけど、あらためて日本の推定人口減少スピードを見る

          日本の現状分析と提言「日本企業の勝算」