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Product Manager @ Shippio(http://shippio.io) LINEでFinTechプロダクト → 2021年12月から貿易Techのプロダクト開発

マガジン

  • 読書メモ

    参考になった本の読書メモを書いてます。

最近の記事

ソニーと日本的経営「MADE IN JAPAN」

ソニー創業者、盛田昭夫さんによる著書。 自身の生い立ち、第二次世界大戦、ソニー創業からヒット商品の開発秘話、世界進出、日本的経営からテクノロジーの進歩まで。 ものすごく幅広いテーマをカバーしながら、全盛期のソニーの急成長を追体験できる長編ドラマのような一冊でした。 各所に盛田さんの哲学が詰まっていて、1回読んだだけでは消化しきれない感覚もありますが、読んで良かったです。 以下、本書から印象に残った箇所を抜粋・コメントしていきます。 あのソニーも最初は失敗の繰り返しだった

    • 企業の持続的な優位性を築く「7 POWERS」

      事業の長期的な成功、持続的な優位性をもって勝ち続けるためにはどうすれば良いか。自分が担当するサービスでも考えるキッカケがあったので本書を手にとってみました。 著者のハミルトン・ヘルマー氏は、まだオンラインDVDレンタルが主力事業だった初期のNetflixの大成功を予期して投資した凄腕の投資家兼コンサルタント。 企業が持続的な優位性を築くための7つの力を「7 Powers」と題して紹介していて、それぞれをNetflix、インテル、ピクサー、トヨタ等の事例とともに解説していま

      • インテル元社長のマネジメント論「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」

        事業やプロダクトを大きく成長させるためには、いわゆる組織マネジメントがとても重要であることは自明ですが、普段あまりマネジメント系の本は読まないので、かなり無知な領域だな、アカンなーと思い立ち、とりあえず名著と言われている本書を読んでみました。 インテル3人目社員、3代目CEOのアンディ・グローブ氏の著書で、初版がなんと1983年。今に至るまで名著と言われ続けてるのがすごい。 内容はというと、"マネージャーの役割とは"みたいな抽象概念から、具体的な1on1やミーティングの運

        • ビズリーチ創業と成長の軌跡「突き抜けるまで問い続けろ」

          ビズリーチ(現ビジョナル社)代表の南さんの学生時代から始まり、楽天イーグルス発足、ビズリーチ創業とその後の急成長までをかなり細かく描いた、とてもアツい本。めちゃくちゃ良かった…。 個人的には、楽天イーグルス発足時に先輩方から得た学び、そしてそれをもとにビズリーチの事業アイデアを着想し初期の立ち上げを進めていく様子がリアルに追体験でき、めちゃくちゃ面白くて学びが多かったです。 自分が今携わっている事業に当てはめるとこうだろうか?ウチの会社ならこうだろうか?など想像しながら読み

        ソニーと日本的経営「MADE IN JAPAN」

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        • 読書メモ
          30本

        記事

          問題解決の基礎of基礎「問題解決プロフェッショナル」

          問題解決の基礎を 2つの思考法:「ゼロベース思考」「仮説思考」 2つのフレームワーク:「MECE」「ロジックツリー」 をもとに事例を交えながら解説している本。ロングセラーとのこと。 コンサル寄りな発想と解説なので、前提条件が多様なスタートアップでは全てがそのまま成立するわけじゃないと感じる部分もありますが、事業会社でもおおいに役立つ汎用的な知識だなと感じました。何より図解や事例を踏まえた解説が分かりやすく、実務に活かせるイメージが湧きやすい点が良かったです。内容は短い

          問題解決の基礎of基礎「問題解決プロフェッショナル」

          ユニクロ誕生から急成長の歴史「一勝九敗」

          国を代表するブランドで、日本人なら関わりがない人の方が少ないであろうユニクロ。自分も物心ついた時からずっとお世話になってます。 小学生のときはユニクロのフリースにお世話になり、中高くらいからはヒートテックやエアリズムを欠かさず着るようになり、大人になった今もベーシックな洋服はユニクロに頼りっぱなし。 運営会社のファーストリテイリングは時価総額が日本企業7位、アパレル企業のなかだと世界2位。代表の柳井さんは誰もが知る名経営者。 ユーザーとして毎日お世話になってる偉大な会社

          ユニクロ誕生から急成長の歴史「一勝九敗」

          売れるモノの方程式「ジョブ理論」

          言わずと知れた名著、ジョブ理論。 読んだのは5年前の2019年ですが、当時よりも確実に日本のIT界隈でも定着してきてるなと感じます。 自分が勤める会社でも、プロダクト組織の共通言語としてよく使いますし、実際にジョブ理論にそって考えを言語化することで物事が上手く前進する実感がありますし、汎用性が高くて本当に良くできたフレームワークだなと毎回感心してしまいます。 世の中にジョブ理論を解説したブログは大量にあると思いますが、ここでは本書から個人的に印象に残った箇所を抜粋しコメ

          売れるモノの方程式「ジョブ理論」

          娯楽企業の源流と哲学「任天堂“驚き”を生む方程式」

          読んだのは2015年。当時任天堂の代表だった岩田聡さんが逝去されたのがキッカケでした。 1995年生まれの自分にとって任天堂は常に身近な会社で、幼少期にはゲームボーイ、ゲームキューブ、DS、Wiiには本当によくお世話になってました。もちろんポケモン、ゼルダ、マリオ、大乱闘スマブラにも。別に特段ゲーマーだったわけではないですが、ひと通りのゲームは遊んでました。中高時代はソニーのPSPに浮気してた時もあったけど。笑 中学時代に海外に住んでいた間は、DSやWiiのゲームのおかげ

          娯楽企業の源流と哲学「任天堂“驚き”を生む方程式」

          R流の事業づくりを知る「リクルートのすごい構"創"力」

          読んだのは5年前の2019年。 なんでリクルートはあんなに幾つもの事業・プロダクトが成功してるのか、何かしら再現性がある方法論があるに違いない、知りたい。と思っていたところにドンピシャの本が出たので読んだのでした。 本書では、リボンモデルに代表されるリクルートの事業づくりを0→1、1→10前半、1→10後半、にわけて計9つのステップを紹介しています。 当時の仕事(HRテックの領域でtoCのモバイルWebプロダクトを作っていました)にも参考になる部分が多く、とても勉強にな

          R流の事業づくりを知る「リクルートのすごい構"創"力」

          ものづくりの不確実性に向き合う「エンジニアリング組織論への招待」

          だいたい6年前の2018年、社会人になってまだ間もないくらいの時に読んで、すこぶる感銘を受けた本です。 当時、新米プロダクトマネージャーとしてモバイルWebプロダクトの改善に奔走してた頃、なんか上手く仕事できないなー成果だせないなーと悩んでいたのですが、本書を読んで「自分に足りなかったのはこの考え方や!」とスッと腑に落ち、そこからうまく物事が好転し始めたんですよね。 ほんと読んでよかったと今も思っている一冊です。 振り返りも兼ねつつ、本書から印象に残った箇所を抜粋・コメ

          ものづくりの不確実性に向き合う「エンジニアリング組織論への招待」

          成果を生むための本質「イシューからはじめよ」

          読んだのは2019年なのでおおよそ5年前。 当時、与えられた課題に対してとにかく時間を投下して打ち返そうと奔走してた自分にとって、かなり衝撃的な本だったこと覚えています。 ビジネスや仕事において本当に大事なことは「問題を解く」ことよりも「本当に大事な問題=イシューを見極める」ことだというのが全体の主旨ですが、5年たった今も本当に大事な考え方だなと感じます。 振り返りも兼ねて、当時読んだ時にハイライトした箇所をいくつか抜粋しします。 本当にこれ。本当の意味で解決に値する、

          成果を生むための本質「イシューからはじめよ」

          プロダクトづくりのコアを言語化した「正しいものを正しくつくる」

          ちょうど2年前に読んだ本ですが、振り返る機会があったので読書メモを残しておこうと思います。 最初にタイトルを見た時は、あらゆる側面で不確実性が高いプロダクトづくりという営みにおいて"正しい"なんて本当にあるのか?、なんてちょっと捻くれた捉え方をしていたのですが、同僚から強く勧められので読んでみたら、まあひたすらに名著でした。 振り返ってみると、プロダクトづくりの仕事をし始めてから最初の数年は「どうやってうまく作るか」に集中していた気がします。でもそれ以前にもっと大事なのは

          プロダクトづくりのコアを言語化した「正しいものを正しくつくる」

          世界経済を支える"箱"の歴史「コンテナ物語」

          2年ほど前に読んだ本ですが、とあるきっかけで思い出したのでメモを残しておこうと思います。 海上コンテナの発明と普及がいかに世界経済を飛躍させたか、いかに革命的だったかをその歴史と共に記した一冊です。 今や海上コンテナ輸送はグローバルサプライチェーンを支える根幹ですが、わずか数十年前までは大勢の港湾労働者が人力で荷役作業をしていた歴史があります。コンテナの発明と普及によって輸送の効率化が飛躍的に進む様子が描かれていますが、その過程では様々な障壁があり、一筋縄ではいかなかった

          世界経済を支える"箱"の歴史「コンテナ物語」

          波瀾万丈すぎるペイパル創業物語「創始者たち」

          かなり話題になっていたのと、ペイパルについてよく知らなかったので手に取ったのですが、臨場感がすごくてとにかく面白すぎました。 ペイパル前身となる2社の創業、PMFまでの試行錯誤、からの爆発的グロース、2社の合併、ITバブル崩壊、社内クーデター、eBayとの闘い、不正取引との闘い、上場からのM&A。 波瀾万丈すぎて、これら全てがわずか4年のうちに起きた出来事だというのも驚き。 いろんなステージの決定的なシーンが追体験できて物語としてものすごく面白かったのと、テックスタート

          波瀾万丈すぎるペイパル創業物語「創始者たち」

          シンプルな戦略フレームワーク『「価値」こそがすべて』

          タイトルに「!」をつけるなんて、なかなか強気なビジネス書だなー、なんて思ってたのが最初の印象だったのですが、各所から良書だと聞いて手に取ってみたところ、とても示唆深く勉強になる本でした。 原題の"Better, Simpler Strategy: A Value-Based Guide to Exceptional Performance"の方がわかりやすくて好きかも。 ハーバード・ビジネス・スクール教授のフェリックス・オーバーホルツァージー氏が提唱する「バリューベース戦

          シンプルな戦略フレームワーク『「価値」こそがすべて』

          睡眠を見直すきっかけになった「睡眠こそ最強の解決策である」

          本note執筆時点で20代終盤なのですが、今まで日5-6時間睡眠でも問題なかったのが2023年前半あたりから急に不眠感をおぼえるようになり、どうしたもんかなーと思って本書を手に取りました。 たくさん寝た方が健康に良いことはもちろん理解していたつもりだったのですが、本書では様々な研究結果や科学的エビデンスをもって睡眠とそれを妨げる習慣についてわかりやすく解説してくれているので、読後には「あ、本当にちゃんと寝た方が良いんだ」と強く説得された気持ちになりました。笑 実際、本書を

          睡眠を見直すきっかけになった「睡眠こそ最強の解決策である」