- 運営しているクリエイター
#食べ物エッセイ
当たり前だと思うなチェーン店
サイゼに行くと決まった時、喜びで踊りだす大人はいないらしい。まじかよ。
私はド田舎出身だ。「ド」がつくのでもちろんそんじょそこらの田舎とはわけが違う。
サイゼはおろかバーミヤンも松屋も行ったことがなかった。市内にないのはもちろんだが、隣町まで行ってもそんなものは存在しない。
なにせ市で一番高い建物といえば11階建てのマンション、最も街中な場所で電車もバスも1時間に一本、学校のグラウンドには猿
フィッシュアンドチップス
思い出の味というものは誰しも持っていると思う。
小さい頃に食べたおばあちゃんの料理だとか、風邪の時に食べたプリンだとか。当時の記憶と結びつくと、本来の味以上の「美味しさ」がそこには残る。
時は遡り13歳、中学ニ年生。
オーストラリアに行った。短い時間だったけれど毎日本当に楽しくて、見るもの全てが面白くて学びだった。
市にあるビーチに行った日、その時に出てきた昼ごはん。ここが彼との出会い。