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waraineko
売れないKindle作家の独り言 12
前回は親子の愛情について意見を述べさせていただきました。
「あの子は、親の本当の愛情を知らない!可哀想な人なの」
この言葉は、私をよく知るある年配の女性の言葉です。
私に直接告げた言葉では無く、私の妻に伝えた言葉です。
私の父は、私が本当に辛く悲しかった時に助けてはくれなかった。
母も父を諌める事もなく、父に追随し私を助ける事はなかった。
私が48歳の時の出来事です。
私は、子供が苦しんでいたならば、決して私の両親の様な、行動は取らないし、
取れない。
あまりにも、自分中心で身勝手で自分を優先させる行動を、
私は取る事はできない。
我が子に対して、
「お前を育ててやった」と恩着せがましく言ったりはしない。
「お前は感謝が足りない」などと、さもしい事は決して言わない。
その両親も今はこの世の人では無く、辛い想い出だけが残ってしまいました。
楽しい思い出も有りますが、想い出すのはこの事です。
人間には、良い心と悪い心が同居している。
まさにそれを痛感させる出来事でした。
性善説や性悪説では無く、元々生命の中に善悪は存在する。
悪い心だけを滅する事は出来ないし、人間の欲望を消滅する事は、
絶対に出来ない。
でも、その欲望も何の為の欲望かを見極める事が、人間には出来る。
それが、他の動物との違いであろう。
自分だけの欲望に駆られ、他人を蔑ろにする時に、不幸は起きる。
この事は、私の小説「猫になった宇宙人」の後書きにも述べさせていただきました。
今日は、何故か悲しかった事を思い出しました。
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