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スター⭐️ボーン
2024年3月8日 04:25
1廊下から靴音が響く。渇いたいつもの靴音であるが、何故か今日は少し違う音だ。その靴音は私の独房に近づいてくる。それは、恐怖の音。私の部屋の扉が静かに開いた。「松本秀。今日の午後、刑の執行を行う。身の周りの物を片付けておきなさい。」と、静かな声で刑務官に言われる。その声は悪魔の響きにも似た人間の温かさを感じる事が出来ない音であった。覚悟はしてはいたが、いざ刑が執行され
2024年3月8日 06:26
2「貴方は誰ですか?」と、聞いてみた。きっと「死神です」と答えるだろうと、予測のした上で聞いてみた。「貴方の希望を叶えに天国からやって来た天使です」と、言葉が明るい。「天使だって?死神じゃないのか!普通死んだ人の迎えは死神だろう!」「普通はそうですが、貴方の場合は違います。私は、天国から見てました。貴方は可哀想な人です。真面目に生きてきたのに、人殺しと言う冤罪をかけられた
2024年3月8日 08:36
3「えっ、運の悪い霊だって!そいつがそんな目に私をあわせたのか!誰だそいつは?」と、叫んでみても今となっては虚しいだけだ。「その霊はもういません。貴方が死刑の執行と聞いて、役目は終わったみたいで居なくなりましたよ。また他の所に行くみたいです。」「何と、言う事だ!また私の様な可哀想な人を作るのか?・・・・」私は言葉に詰まった。…私の様な不幸な人を出したくは無い。それな
5私の下にはあの憎き刑事がいる。暇なのか、椅子に座って茶を飲んでいる。奴の背中に誰かが見える。俺は天使に訊ねた。「あれが、あいつの守護霊か?」「そうだ、守護霊だ。あんまり良く無い守護霊だな。」「良く無いって、どの様に良く無いのか。教えてくれ。」「あんなのに憑かれると、運は良くはならない。アイツはそのままにして置いても良い人生にはならないよ。あの守護霊と、話してこよう