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吉祥寺の「旅する本屋」📕街々書林が1周年

友人である小柳淳氏が吉祥寺に開いた書店「街々書林(まちまちしょりん)」が開店1周年を迎えた。「旅する本屋」ということで、旅行ガイド専門店ということではなく、旅にまつわる本を店主自ら選書している。吉祥寺の中道通りに面した路面店で立地も抜群。

お店の外観
お店の地図


 店主は書店業のプロだったわけではないが、もともとは大手鉄道会社の役員だった人である。下北沢の棚貸し書店で実践的トレーニングを積んでから、吉祥寺の本番を迎えている。「習うより慣れろ」を地で行った、手堅い開業である。そして広報の経験もある。今回も開業1周年のプレスリリースを打っている。プレスリリースを作れる書店人って、そう多くはないはずだ。ちょうど今週発売の週刊文春6/20号でもカラーグラビアで紹介されていた。また開店後1年間の売れ行きベスト20位を発表しているあたりが、論理的な思考のできる店主らしい。第1位は店主・小柳淳著「旅のことばを読む」(書肆梓)。何しろ店主は旅行作家でもあるから。

週刊文春6/20号に紹介された街々書林
街々書林の年間売上ベスト20


 今回は周年記念イベントとして『1周年記念公募展「旅を感じる」』を開催している。公募による18 名、28 作品の写真、絵画、イラストを展示(開催は16日まで)。SNSで公募したとのことだったが、どれもハイレベルで驚嘆。中でも奈良都民さんの奈良キャラクターが気に入って本を購入。行った当日も多くのお客さんで賑わっており、売上も伸びているとのこと。彼は若い頃から「旅の本屋をやってみたい』という情熱を抱いていた。その発露が「お喋り本屋」と称されるくらい、店主が客にやたらと話しかける(ふつうはそんなことしない)。そして客と店主が話し込むような寄り合い場となっている。そこが「男のおばさん」と友人に仇名される彼にしかできないパワー。「好きこそ物の上手なれ」の典型である。ポストサラリーマン人生としては、最高の選択肢だったのではないだろうか。友人ながら『カッコいい‼︎』と思った。これからも地域に愛され、長く続いて欲しい。
https://machi2.hp.peraichi.com/tabi

お客の入りもいい街々書林
街々書林で購入した雑誌、街々書林は書籍だけでなく雑誌も販売
商売繁盛で上機嫌な店主
1周年記念イベントのご挨拶
イベント展示された絵画や写真、実際に買って行ったお客さまも
奈良都民の「私なら」を気に入って購入

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