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かったぱしから読書生活

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大学卒業以来、ずっと出版業界。本が好きで、ずっとこの世界で暮らしている。読書はフィクション派。ファンタジー好きなれど、時代物、ミステリー、純文学、何でも来いで、ひたすら濫読。読書… もっと読む
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2020年5月の記事一覧

今さらながら「鬼滅の刃」

今さらながら「鬼滅の刃」

遂に読んだ。大ヒット漫画である吾峠呼世晴「鬼滅の刃①残酷」(集英社)。竈門炭次郎は留守中に、鬼に家族を皆殺しにされる。しかし、唯一、妹の彌豆子生き残る。鬼の主食は人間。身体能力も高く、傷も直ちに癒える能力を持つ。しかも、鬼の血を浴びると人間も鬼に変化する。従って、妹の彌豆子も鬼化している。しかし全てに鼻が効く炭次郎は、妹に更生の余地ありと主張して、鬼を退治する鬼滅隊から妹を護る。家族の復讐と妹の救

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宮下暁「東独にいた」

宮下暁「東独にいた」

宮下暁「東独にいた」①②(講談社)。東西冷戦体制時の東ドイツ。しかしソ連では、ゴルバチョフが政権を取り、東欧諸国にも雪溶けムードが漂い始めてきた。東独では「フロイハイト」と名乗る反体制組織が、政府要人や施設を狙ったテロを繰り広げるようになった。そんなテロ組織に対して、国家が編成した多目的戦闘群「MSG」。超人的に身体能力を鍛えられた「身體兵器」と恐れられる。
 「MSG」に身を置く、美しいアナベル

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元々職場界隈を散策

元々職場界隈を散策

義母との休日ランチの後、歩数を稼ぐため王子神谷から自宅まで徒歩で帰る。だいたい40分くらい歩くので、そこそこの歩数になる。途中にある元々職場である、取次の流通センターを眺めるのも楽しみ。
 よく半徹夜し、よく飲んだ。夜10時まで残業してから、みんなで飲みに行って、その後でカラオケに行った。終電終わっているので、タクシーで帰るか、そばの妻実家に泊まった。それでも朝9時の始業までには、スタッフ部門だっ

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末廣圭「人妻盗み」

末廣圭「人妻盗み」

末廣圭「人妻盗み」。電子復刻第68弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。コンビニエンスストア「カワハラ・ストア」の社長を継いだ川原順平。35歳にして、33歳の美しい妻・由紀、小学校2年生になる娘の舞がいて、生活は順調そのもの。今回は自分の妻を含む5人の人妻の盗みに興じる。どんな貞淑妻も、心に欲求不満が潜在していることを描く。それは亭主の浮気であり、繁忙であり、高齢に

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末廣圭「人妻酔い」

末廣圭「人妻酔い」

末廣圭「人妻酔い」。電子復刻第67弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。父親が急死して、大塚駅から近いコンビニエンスストア「カワハラ・ストア」を継ぐ羽目になった川原順平。35歳にして、33歳の美しい妻・由紀、小学校2年生になる娘の舞がいて、生活は順調そのもの。それでいて、30歳の谷口瑞江という人妻と娘の目を盗んで、人気のないマンションの屋上で浮気に走る。そんな順平に

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末廣圭「女たちの蜜宴」

末廣圭「女たちの蜜宴」

末廣圭「女たちの蜜宴」。電子復刻第66弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。与党・民生党の長老である中瀬川智弘を招いて開催した「衆議院議員・長山太一君を励ます会」を企画した、私設秘書の嶋村幸一。会場には二千人近い来客で大盛況となった。そんなホテルの会場で、幸一に声をかけてきた謎の美女。誘いに応じて、幸一は別のホテルで一夜を明かすが、遂に彼女は正体を明らかにしない。し

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末廣圭「女たちの秘戯」

末廣圭「女たちの秘戯」

末廣圭「女たちの秘戯」。電子復刻第65弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。新聞記者を辞めた嶋村幸一・38歳は、与党代議士の長山太一の私設秘書となってはや7年。地元で建設会社の社長である嶋村幸次郎は、長山の後援会の有力メンバーである。公設秘書・私設秘書7人がいる中で、マスコミ対策や演説原稿の作成を担当していた。マスコミ対策には、長山の女性関係の揉み消しや別れ話なども

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末廣圭「滾り」

末廣圭「滾り」

末廣圭「滾り」。電子復刻第64弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。球界番長の清澄渉(たぶん清原和博)のバッティングピッチャーを務めて、ビーンボールまがいの暴投をしてしまった水口太陽。ぶん殴られるかと思いきや、同じ河内出身で、かえって気に入られてしまう。清澄からお声がかかり、夜遊びでも巨砲で大活躍。ヒラメキ采配の嶋田監督(たぶん長島茂雄)の眼にとまり、中継ぎ登板で最

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末廣圭「疼き」

末廣圭「疼き」

末廣圭「疼き」。電子復刻第63弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。大阪府立宮田高校から東京マリナーズに、ドラフト6位指名で入団した水口太陽。河内の田舎っぺで、地区予選1回戦で敗退しておた。にもかかわらず、185cmの長身から155kmの速球で、古豪相手に延長戦を零封し続けた素材をスカウトは見逃さなかった。酒も煙草も珈琲すらもダメ。一軍を目指して、黙々と練習する太陽

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末廣圭「悲鳴」

末廣圭「悲鳴」

末廣圭「悲鳴」。電子復刻第62弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。ブレスレットを質草に5千円を借りた美しい人妻の辺見涼子。しかし必要なお金に届かなかったようで、消費者金融に足を向ける。金策尽きて悄然と出てきた涼子に、心配して後をつけていた杉崎省吾は相談に乗る。商社マンの課長の夫とセックスがしっくり行かず、不感症だと言う。そうこうするうちに、多額のセールスに引っかか

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末廣圭「秘匿」

末廣圭「秘匿」

末廣圭「秘匿」。電子復刻第61弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。新宿歌舞伎町の質屋「スギヤ」三代目社長の杉崎省吾は、齢38歳の根っからの遊び人。酒にゴルフに、何より好きなのが女。仕事柄、途方に暮れた女性がやって来ると、放ってはおけない。時価50万円相当のミンクのコートを預け入れに来た三輪真弓。質草に未練があるそうで、延滞金利も支払いに省吾を訪ねてきたが不在。その

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笹沢左保「遅すぎた雨の火曜日」

笹沢左保「遅すぎた雨の火曜日」

5月15日 テレビ体操再開8回目、再開2289日目、通算3149日目。笹沢佐保「遅すぎた雨の火曜日」(徳間文庫)。小田桐病院の幼女として、2歳まで育てられた理絵。しかし、その後に院長夫妻に男子ができたことで、病院の使用人であった花村夫妻に養子に出される。厄介払いできたとばかりに、その後は花村一家を邪険に扱った。病死した養父を追うように死んで行った養母の、今際の際に、理絵は自身の出生の秘密を知る。小

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末廣圭「灼熱」

末廣圭「灼熱」

末廣圭「灼熱」。電子復刻第60弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。新宿歌舞伎町の質屋「スギヤ」三代目社長の杉崎省吾は、齢38歳の根っからの遊び人。酒にゴルフに、何より好きなのが女。仕事柄、途方に暮れた女性がやって来ると、放ってはおけない。
 国会議員・後藤純一郎の公設秘書を務める、友人の佐伯雄介から、議員会館に呼び出しがあった。行ってはみたものの、繁忙で時間が取れ

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末廣圭「饗宴」

末廣圭「饗宴」

末廣圭「饗宴」。電子復刻第59弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。新宿歌舞伎町の質屋「スギヤ」三代目社長の杉崎省吾は、齢38歳の根っからの遊び人。酒にゴルフに、何より好きなのが女。仕事柄、途方に暮れた女性・里奈がやって来ると、放ってはおけない。今回はデパートで12万円の指輪で、10万円を貸して欲しい

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