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1986年生まれ。社会貢献活動を仕事として生きている真っ最中。身近な社会のこと、家族の…

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1986年生まれ。社会貢献活動を仕事として生きている真っ最中。身近な社会のこと、家族のこと、世の中の子どものこと、幸せなこと、本や映画から学んだこと、ピアノのこと、双子座のこと、ジェンダーのことが気になっている。できれば世界中の人と、雑談をしたい。

最近の記事

ヘッドフォンを外して、ピアノの音は誰かのもとへ

ピアノを30年以上弾いてきた。 本当にただの趣味として。 それでも、趣味なりに、本気で。 ずっと先生にもついてきた。 趣味にしては、結構上達したと思う。 教室に通っていると発表会があるけれど、 20代の頃、発表会が楽しめなくなった。 30代になって久しぶりに出てみたけど、ストレスでしかなかった。 それでやっぱり発表会はやめてしまった。 「人前で弾くって、どういうことなんだろう」 駅ピアノとかで、誰もが知っている曲を弾いて人を感動させる人がいる。 教室の発表会はそういう

    • 結婚前夜

      私は子どもの頃、結婚するというのは大層なことだと思っていた。 明日から世界がバラ色に一変するような出来事だと思っていた。 (うっかり少女漫画で育ってしまった私は、白馬の王子様を待っていた期間もそれなりに長い。) だけど実際となると、 それはそれはグラデーションで、 昨日の続きの今日が繰り返される日々の一遍であって、 完ぺきではない私と彼が、 二人で決めた道を てくてく歩いている、 そんな状態のことだった。 (それはそれで、感慨深い。) それでもなお、明日婚姻届けを出し

      • 日仏の国際結婚。婚姻届を出すまでの道すがらに思ったこと。(キラキラしてない話)

        フランス人パートナーと結婚するぞ!と決まった後、私は日仏の結婚手続きについて、ずいぶんブログやYoutubeにお世話になりました。 そうして情報の下準備をしたのち、市役所にお尋ねし、実際の自分の市の手続きについて情報を得るというプロセスを踏みました。 個人の方の経験に基づいたブログやYoutubeからの情報はとても為になったと同時に、私が今から同じようなブログを書いても最新情報はないなと思ったので、今日は、婚姻届を出す道すがらに思った、言ってみれば余分なことを書いてみよう

        • ピアノは心と身体のトレーニング

          私はいわゆる運動やスポーツが苦手だ。 それでも、ゆったりとしてヨガなら合っていると思える。 数少ない運動経験の中からだが、ヨガから学んだ「体を隅々まで意識して使うこと」はピアノとリンクするものがあった。 例えば裸足でヨガマットの上に「正しく」立とうとする時。 足の先についた5つの小さな指が、実はどれほど機能しているのかに気づかされる。 かかと、足の側面、指が床に設置する力の均等さに意識を配る時、 自然と太ももの骨から背骨、首の骨、頭の先が「正しく」立つのだ。 無駄な

        ヘッドフォンを外して、ピアノの音は誰かのもとへ

        • 結婚前夜

        • 日仏の国際結婚。婚姻届を出すまでの道すがらに思ったこと。(キラキラしてない話)

        • ピアノは心と身体のトレーニング

          ピアノにふさわしい私でいたい

          ある素敵なYoutuberさんのビデオを見ていた。 ピアノの演奏や弾き方を配信している女性。 スタンウェイのピアノをお迎えして、スタジオを改装した様子を短い動画にまとめていた。 彼女の美しい演奏がBGMになっていたからか、私は予想外に泣いてしまった。 私もいつか、ピアノが欲しいと思っている。 電子ピアノではなく、本物のピアノが。 ビデオを見ていて、 あぁ、グランドピアノってこんな風にお迎えするんだなぁ… すごいなぁ… 私もいつか、こんな日のために… だからこそ、

          ピアノにふさわしい私でいたい

          アラフォーも妊娠したい。不安な情報よりも、ためになる情報を。

          私はいま36歳。 男性のパートナー(31歳)とは、これから子どもを持てたらいいね!と話しているが、ひとたびアラフォーの自然妊娠について情報を得ようとすると、その確率の低さやリスクについての情報ばかりで気が滅入る。 なぜこんなにもネガティブな情報ばかりなのだろう? そして全然アップデートされない気がする。 少子化・晩婚化の現代において、私たちを応援してくれる情報が全然ないのはなぜ? そこで検索ワードを変えて、どうにかしてポジティブな情報を探してみることにした。 それ

          アラフォーも妊娠したい。不安な情報よりも、ためになる情報を。

          Museum and well-being

          ◆well-being…社会とつながりを持ち、心身ともに良好と感じる状態 ようやく最重要視される「個人の幸福」 しかも世界規模で。 シンプルに、嬉しい。 今年私は、東京都の美術館でとある活動を始めることになったのだけれど。 基礎講座がいくつか用意されている中で、初めに言葉のシャワーを浴びたのが、このwell-being。 本当に待ち望んだこの価値観が、波に乗って地球をキラキラに覆いつくす未来を想像して、胸が高鳴った。 個人の幸福が最重要視されるのは当たり前なのにね

          Museum and well-being

          夢のまた夢、より前の、もっともっと透明だった想い

          夢に描くより前の、もっとピュアな想いって、ありませんでしたか? 私の場合、耽るための想像の世界だったり、自分にはきっと訪れないくらい遠い世界だったり。 強く惹かれつつ、でも夢とも意識していないレベルの憧れだったから、そっと傍に置かれていた想い。 でもそうして、結局はいつも、私の心のピュアなスペースにしっかりと座っていた想い。 現実の生活にあわせて考えていた目標や夢が、いつまでも現実味を帯びなかったのは、それが私の現実にあっていなかったからかな。 私がしがみつくように

          夢のまた夢、より前の、もっともっと透明だった想い

          ”日曜日の夕方”の心情は、ずっとある

          楽しかった休日。 そろそろ終わりを告げる、夏の夕暮れ。 日に焼けた肌に、湿った静かな風。 胸に入りこむ、明日からの日常。 安心でいっぱいの家の中や、家族のぬくもりから離れて過ごす仕事場や学校。 ”怖い” そんな風にすら感じる、明日からの日常。 誰にだってある。 大人にも、子どもにも。 このまま、安心する人の腕の中で、猫にでもなってしまいたい。 どこにもいかないでいい。 何もしないでいい。 そんな存在になってしまいたい。 そう思うこと。 誰にだって、

          ”日曜日の夕方”の心情は、ずっとある

          あの時、負けなくて良かった

          いろんなこと、重なって、もうダメってなる時があると思う。 それでも、本当の意味では負けなかった。 その都度自分を癒し、自分の幸せにフォーカスして、やりたいことを我慢しなかった。 いろんな人に助けてもらった。 そして少し立ち直ったあの時。 あの選択をした自分に、感謝する。 まだ怯えながらのあの時。 あの行動をした自分に、感謝する。 全て自分なのだけれど、ヒーローのように感じてみる。 あの時私はヒーローだった。 未来の自分のために、選択し、行動したんだ。 そ

          あの時、負けなくて良かった

          献身への抵抗

          感情の労働は、疲れることだ。 今、学校へ行きたくない子ども達の居場所支援をしているのだけれど。 日々感情を酷使して、身を削って働いてる。 と、捉えている。 なぜなら私は、心理や福祉や教育を専門で勉強したことがないからだ。 と、捉えている。 学問の鎧も、資格の武器もないまま、素っ裸で勝負している。 と、捉えている。 理論も方法もこの世界の言葉遣いも、何も知らないで始まって、ついにこんなに遠いところまで辿り着いてしまった。 いろいろなことを抜きにして、ひとりの人

          献身への抵抗

          クリエイティブと夫

          うちの夫は、どちらかと言うと、クリエイティブなタイプである。 棚は作る。 音楽は作る。 動画は作る。 庭は作る。 料理は作る。 無かったものを、有るものにする活動が得意だ。 かく言う私も、クリエイティブな活動は嫌いじゃない。 文章を書く。 関係を築く。 雰囲気をつくる。 仕組みをつくる。 私は、形なきものをつくる。 クリエイティブとは、なにも、作るものだけではない。 夫婦関係や子育ても、見方によっては、クリエイティブな活動だと思っている。 夫は、

          クリエイティブと夫

          自分以外のことの、大切にするやり方

          私の生活はついに、孤独ではなくなった。 一緒に寝て、起きて、ご飯を食べて、喧嘩をする人を見つけた。 ずっと焦がれていた。 共に生きていく人。 絶対的に大切にしたい人。 私と出会って、手を引いて、こんなに遠い所まで連れてきてくれた彼を、幸せにする。 彼の笑顔と健康を、一生、守る。 そういうわけで、私は同時に、 一人でも、なくなった。 一人の頃私は、自分の仕事と趣味をやってればよかった。 将来を約束するわけでもない恋愛は、依然として、私のことだけを構っていれば

          自分以外のことの、大切にするやり方

          白いカーテンが、ただ揺れるだけの未来

          ずっと思い描いていた、ある風景。 それは、なんてことのないもの。 そこは未来の自分の家の中、窓際。 明るい茶色のフローリングが見える。 開けられた窓から、ゆるやかな風と太陽の温かな光。 白い清潔なカーテンが、静かに、ふんわりと広がる... 描かれるものは、たったそれだけ。 だけど、その家の中は家族のぬくもりで満ちているのがわかる。 あとは猫がきっといて、私のピアノがどこかにあるだろう。 幾度となく、私のまぶたの裏を温かくしてきた、そのシーン。 そのささやか

          白いカーテンが、ただ揺れるだけの未来

          人生は、自由のかたまりであれ

          何者かになること 大成すること いい評価を得ること それは時々あなたを締め上げて苦しくさせる。 向いてないと思う。 例えば人生の目的を、自分にできるだけ幸せな経験をさせることだとしよう。 そうだとしたら、 あなたはどんな自分でいればいい? ううん、違う。 あなたは、どんな自分で、いたい? 例えば私は、 いろいろな世界を見たい人で、いたい。 この広い世界がどんな風になっているのかを、人生をかけて知りたい。 それは仕事を通して それは家族を通して それは愛を

          人生は、自由のかたまりであれ

          最愛のあなた。近くて、遠い。

          最愛のあなた。 私の命を生み出したあなた。 私を育て、生かしたあなた。 私はまだあなたのように、命を生み、育てることはしていない。 私がいつまでも育てられるところにいるのが、いけないのですね。 それが、あなたの自由を奪っていることにもなっているのだと思います。 確かに私はあなたの宝ものかもしれない。 その宝ものには足があります。 意志もあります。 夢もあります。 恋人もいます。 墓にも入れられないし、あの世にも持って行けません。 手中に置いておけない宝

          最愛のあなた。近くて、遠い。