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日仏の国際結婚。婚姻届を出すまでの道すがらに思ったこと。(キラキラしてない話)

フランス人パートナーと結婚するぞ!と決まった後、私は日仏の結婚手続きについて、ずいぶんブログやYoutubeにお世話になりました。

そうして情報の下準備をしたのち、市役所にお尋ねし、実際の自分の市の手続きについて情報を得るというプロセスを踏みました。

個人の方の経験に基づいたブログやYoutubeからの情報はとても為になったと同時に、私が今から同じようなブログを書いても最新情報はないなと思ったので、今日は、婚姻届を出す道すがらに思った、言ってみれば余分なことを書いてみようと思います。

役には立たないかもしれませんが、これからフランス人パートナーや海外の方と婚姻届を出そうとしている方、日本の結婚のシクミについて興味がある方に届けば幸い(^^)

*状況としては、フランスから日本に来て、就労ビザで滞在している彼と日本で先に結婚しようとしているケース&2年後にフランス移住する予定のカップルになります。

  1. 筆頭主とか世帯主とか、もはや選択の余地なく ”女” の私がなりますが

  2. "世帯合併" と"世帯分離" のなぞ

  3. 家族感としての氏の変更


筆頭者とか世帯主とか、もはや選択の余地なく"女"の私がなりますが

・・ということで、そうなんですね。
こういうのはいわゆる ”夫" の出番が多いのではと思いますが、私たちの場合、そもそも外国人の彼が日本の戸籍に入れないので、自動的に私が筆頭者になります。
戸籍については、夫婦の在り方が日本人同士であることを前提にされているので、何の選択の余地もありませんし、日本人の私が戸籍を代表することについては何も反論はありません。

でも、私は私の中の "つぶやき" に気が付きました。
「私、女なのに、こういうポジションになるのかぁ~。」

正直に、このつぶやきにはちょっとした"不満"が含まれています。

それは、
フツウ旦那さんだよね、男だよね、とかそういう類のです。

私はやっぱりどこかで、結婚というのは、男性の "家(戸籍)に入る" ということだという感覚が染みついているんだなぁと考えさせられました。

そして心のどこかで、旦那さんに依存的でありたい、旦那さんがつくる日陰に納まって暮らしたい、という思いがあり、
それを裏返すと、自分自身への頼りなさや結婚したら安心だ(何が?笑)みたいなことを考えていたんだなぁ、ということに気が付いたのです。

いやはや、なんとも・・。

"世帯合併”と”世帯分離"のなぞ

婚姻届を出す前に、書類に不備がないかを確かめてもらうために市役所を訪れました。

下書きの段階で見逃していたのですが、住所の欄の下に「世帯主の氏名」を書く箇所があるのですね。

市役所の方に「もし世帯合併される場合は、どちらかのお名前を書いて、右に同じとか左に同じって書いてください。」と言われました。

なるほど、世帯合併っていう手続きがあるのですね。

ウチは彼が3月まで国民健康保険なのですが、
世帯合併して私が世帯主になる場合、彼の保険料の納付書が私(世帯主)に届くようになる、と説明を聞きました。

なので、彼も4月からは社会保険に変わるので、その後に手続きしてもいいかなと考えています。

いずれにしても、日本人の私が世帯主になる方がいろいろとスムーズかと。

と、こんな感じで世帯合併について調べていると「夫婦間の世帯分離」の話が出てきます。

詳しくないので詳しくは書きませんが、
印象として受け取ったのは、
家族の在り方とか家族の考え方が多様になっている今、「世帯合併」一辺倒じゃない感じが出てきているということ。

夫婦間での世帯分離は違法ではないものの、何だか「通常路線から外れている」感が否めないみたい。

でも、どうなのかしら。

社会の中では "人の在り方" が最新号じゃないの?

シクミ側が変わるべき時って、ありますでしょ。

人の在り方はもうね、変化を止められないのよね、現代は特に。

・・・と思った話でした。(チャンチャン)



家族感としての氏の変更

さて今日最後に書きたかったのは、
「苗字を夫の氏にします」ということです。

文字にするとフツウ。

でも、心に留まったのでシェアしたいのです。


私が10代や20代の頃なんかは、この人の苗字は私の名前と響きが合わないからヤダな。
とか、そんなことばかり考えていましたが、
それはつまり、基本的には夫の苗字になるという考えが自分の中にあるからですね。

そして、いざ自分が結婚する時期になると、夫婦別姓について様々な意見が叫ばれる様な社会になっていたわけです。

だがこちらはうっかり国際結婚。

「国際結婚では、そもそも夫婦別姓が基本です。」ときたもんだ。

日本人同士で結婚することがフツウだった時代に適応するシクミは、
その是非を問う前に、国際結婚には当てはまらず華麗にスルーなんですね。

これはいいのやらなんなのやら、です。

昔ならば、外国人を日本に入れてしまわないシクミとも言えるかもしれませんが、一回転して、今や最先端のシクミになっていますね。


そして、
・フランスでも夫婦別姓は悪いことではない、ということと
・私の家は姉妹だったので、苗字を受け継ぐ人がいない、ということもあり、
別姓でもいいか~!なんて話していました。

ただ、別姓にデメリットを感じる案件がひとつ浮上したんですね。

子どもの苗字についてでした。

私たち夫婦がもし別姓のまま子どもが日本で生まれた場合には、
その子どもは私の戸籍に入り、苗字も自動的に私の日本の苗字になるそうです。

そうなると、家族の中で夫だけ名前が違くなるんですね。

ここで改めて、私たちは「夫婦別姓か同姓か」について考えることになったわけです。

でも決めるのは早かったです。

ひとつ、その事実を話した時に彼が寂しそうな表情をしたこと。

ふたつ、名前が同じということからの家族感を私自身が欲したこと。


・・・と、そんなこんなで、私は夫の氏になりますという話でした。

一昔前は悩むことすらなかったことかもしれませんが、
苗字を変えるかどうかについてきちんと意見を持って決めたというプロセスは、アイデンティティの面で非常に重要だと思いました。

結果、夫の苗字になるんだとしてもね。


おわりに

婚姻届を出すというプロセスの道すがら、私は社会の、日本のシクミについていろいろと知ることになりました。

自分ごとにならないと、なかなか真剣に考える機会ってないのですね。

と、そんなことも学びました。

役に立つんだか立たないんだか
わからない話を書いてしまいましたが、
初めて「番号付きリスト」と「小見出し」機能を使ってみたので、
一歩前進です。

最後までお読みいただきありがとうございました^^





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