こう_せい@Nature&Professional&Science

1965年生まれ。長年関わってきたテクノロジー(サイエンス)とネイチャーについて、お伴…

こう_せい@Nature&Professional&Science

1965年生まれ。長年関わってきたテクノロジー(サイエンス)とネイチャーについて、お伴である本を取り上げて書くことにしました。これまで書いてきたのはレポート、論文、特許、ガイドの類なので文章はかたいです。自己紹介のつもりで、不定期に写真日記もアップします。

マガジン

  • 多摩川

    多摩川(とその周辺)に関係する記事をここにまとめます。自宅から歩いて30分ほど、一年中、歩いてます。源流域で沢登りもしています。

  • 半導体、電子回路設計など

    プロフェッショナルなお仕事の紹介の内、専門だった半導体と電子回路設計などをまとめます。

  • 蝶・鳥・茸

    山登り、自然観察などの記事から、生き物(蝶と鳥と茸など)に関する記事をまとめてあります。

  • マンスリー写真日記

    月一度のペースで公開する写真日記です。私としては、読書に関する記事と違い、息抜き感覚で書いています。

最近の記事

読書 「タマゾン川 多摩川でいのちを考える 」 山崎充哲 (著) 旬報社 タマゾン川はないけどペット問題は深刻

1 この本について 自然環境調査コンサルタントであった、山崎さん(故人)が、捨てられる熱帯魚、カメなどを預る「お魚ポスト」を運営していた話しを中心に、環境問題を語った本です。 タイトルからすると、多摩川には、とんでもない魚が、うようよいるイメージを受けますが、そんなことはないです。間違った認識でしょうか?ご存じの方がいれば教えて下さい。 写真は多摩川(川崎)で手長エビ釣りに出かけた時のものです。沢山のハゼと、少しだけ手長エビが釣れました。多摩川はこれぐらいの自然は残っています

    • 読書 「RFワールド No.55」 CQ出版社 遊びから始まる世界

      1 この本について RFワールドは、駅前書店でも購入できた電子回路設計のハイレベル専門雑誌でした。今は、デジタル版のみです。この号、特集記事が、RFに限らず、電子工作に広く通じるので購入しました。特集記事の著者、原口さんは大昔のアマチュア無線仲間です。 2 本書との関係 私がアマチュア無線を始めたのは中学3年生です。高校で無線のクラブに所属、モールス通信にはまりました。隣の高校出身で無線をしていたのが原口さんで、お互いが社会人になってからも、メールで少しだけ交流がありました

      • フクロウ騒動 #写真日記(2024年7月)

        先月、近くの大きなお寺(東京都調布市)にフクロウの子供が現れました。半信半疑で、見に行って撮った写真がこれで、本殿横の木に止まってます。この子と私の距離は3mぐらい?、もっと近くで見れた日もあったみたい。SNSで情報が拡散、私が見に行った後には、テレビ局まで動いてしまい、心配でしたが、無事に育ったようです。 これからは、子供が現れたぐらいで騒がないほど、毎年、子育てに成功することを願っています。 お寺、神社などは、大型の野鳥にとって大切な生息環境。再開発が議論になっている

        • 読書 「父と子の多摩川探検隊」 遠藤甲太(著) 平凡社 親子源流巡礼

          多摩川関連の本の紹介を続けているので、手元にある残る本をさらに紹介します。 1 この本について 登山家でもある遠藤さんが、息子さんと二人で多摩川を河口から源流まで歩いた話しです。歩きながら交わした、遊び、教育、自然環境、人生・・と多岐にわたる会話と、字体で区別されているそれぞれの内面が、入れ子になって書かれています。読み慣れるまで、ちょっと、分かりにくかったです。 2 本書との出会い 書店、図書館、ネットで、多摩川とその周辺に関する本を探して読んでいます。この本は、ネット

        読書 「タマゾン川 多摩川でいのちを考える 」 山崎充哲 (著) 旬報社 タマゾン川はないけどペット問題は深刻

        マガジン

        • 多摩川
          9本
        • 半導体、電子回路設計など
          24本
        • マンスリー写真日記
          16本
        • 蝶・鳥・茸
          14本

        記事

          読書 「トランジスタ技術2023年3月号付録、”トランジスタ技術の圧縮”」 CQ出版 書棚を占拠する憎いやつ!

          1 この本について トランジスタ技術(ここでは愛称、トラ技)の2023年3月号、ラズパイ関連の記事にくわえて、創刊700号記念なので買いました。その付録、特に気にせずおいてあったのですが、ふと見て、懐かしいことを思い出しました。 2 トラ技との出会いと43年後 私が最初にトラ技を読んだのは、アマチュア無線と電子工作に夢中だった16歳。いまから43年前です。 企業で働いていた間は、職場で読めたので、買わずでしたが、退職後そうはいかず、時々、買います。それを本棚に9冊並べるだけ

          読書 「トランジスタ技術2023年3月号付録、”トランジスタ技術の圧縮”」 CQ出版 書棚を占拠する憎いやつ!

          読書 「全・東京湾」 中村 征夫 (著)  新潮文庫 近くの自然を見直すきっかけをくれる名著

          2024年6月14日~7月4日に、ミッドタウンのフジフィルム・スクウェアで中村征夫さんの写真展「海中顔面大博覧会」が行われています。これを書いたのは、何かの縁?見てきました。 1 この本について これまで、多摩川に関する本を三冊紹介しました。源流の奥多摩に関する本も紹介しました。ここまでできたので、河口の東京湾に関する本も紹介します。水中写真の第一人者の中村さんが、日本の経済成長期(正確にはバブル期の少し前)に出版された本です。 一般的な水中写真のイメージ、青い海、熱帯魚、

          読書 「全・東京湾」 中村 征夫 (著)  新潮文庫 近くの自然を見直すきっかけをくれる名著

          雑木林で輝くゼフィルス #写真日記(2024年6月)

          コロナで生活に制約のあった3年間のうち、特に最初の1年、遊び(私の場合は旅と登山)をかなり我慢しました。 我慢は世界中のだれもがだったので、さほど抵抗なく受け入れられたし、悪いことばかりではなかったです。十数年ぶりに再会したアカシジミが、チョウを探すモチベーションを覚ましてくれました。遠出をあきらめて、近所の自然観察散歩を続けた結果です。 近所の散歩は、どんどん面白くなり、やめられなくなりました。 東京都の西側、多摩地区の平野部での話し ゼフィルスは、昔のこの辺り一面を覆っ

          雑木林で輝くゼフィルス #写真日記(2024年6月)

          読書 「統計学×データ分析」 浜松ウエジマ (著) SBクリエイティブ 学び直し~データサイエンスに触れる良書

          1 本書 データサイエンスの時代を意識しつつも、基本的なデータ(統計)とその分析について学ぶ本です。エクセルを使った実習が入っていて、関連のHPにアクセスすれば、効率的に学べるようになっています。 前半は学び直しになり、後半でデータサイエンスに触れられました。 あまりにも基本的だからか、各説明に対する参考文献(引用資料)が書かれていないのが、唯一残念です。 2 本書との出会い 駅前の書店の技術書の棚に並んでいた同類の数冊から、自分に一番あうものを選びました。 3 半導体×

          読書 「統計学×データ分析」 浜松ウエジマ (著) SBクリエイティブ 学び直し~データサイエンスに触れる良書

          読書 「アユ百万匹がかえってきた: いま多摩川でおきている奇跡」 田辺 陽一 (著) 小学館 多摩川で泳ぐことを夢見る人の作

          1 本書 NHKのドキュメンタリーから生まれた本です。文末に、番組制作を終えた田辺さんが、文章としてもまとめようとして、自ら出版社を探した経緯が書かれています。 元になったNHKの番組「ダーウィンが来た」を見ていないのが、残念でなりません。NHKアーカイブスなら、見れるのでしょうか? 2 本書との出会い noteで以前紹介した中本賢さんの「多摩川ノート」とのつながりで購入しました。田辺さんは、中本さんに会い、いろいろ話を聞いています。撮影中も一緒に行動したことが書かれていま

          読書 「アユ百万匹がかえってきた: いま多摩川でおきている奇跡」 田辺 陽一 (著) 小学館 多摩川で泳ぐことを夢見る人の作

          カルガモ一家 #写真日記(2024年5月)

          マガモ、コガモ、オナガガモなどが北に帰って寂しくなる野川(多摩川の支流)を明るくしてくれるのが、カルガモの子供達です。 「可愛い!!!」と思えるタイミングで見るためには、頻繁に通って観察しなければ、なりません。子供建の成長はあっと言う間なので。 観察していると、猛禽、ネコなどにやられて、子供が少しずつ減るのがわかります。他の動物に食べられるのは自然の摂理で、問題は、人間が住めない環境にしてしまうこと(過去にしてしまったこと)。 今の環境が維持されていること願いつつ、観察を続

          カルガモ一家 #写真日記(2024年5月)

          読書 「武蔵野・江戸を潤した多摩川」 安富六郎(著)  農文協 科学の視点で歴史検証

          1 本書 学術書とも言える多摩川に関する本です。著者の安富さんは、農学博士で、自ら河口から源流まで見て歩いて、撮った写真、新旧の地図、古い資料を交えて、分かりやすく説明されています。 2 本書に関して 多摩川の歴史、特に、玉川上水に代表される河川工事について知りたくて買い求めました。羽村から四谷まで標高差126m、水平距離距離43㎞。江戸時代に、そこに造成された一本の水路は、局所的な数メータ程度の起伏をうまく回避して水を安定して供給しました。水量が過度だと、側壁が削れ、過少

          読書 「武蔵野・江戸を潤した多摩川」 安富六郎(著)  農文協 科学の視点で歴史検証

          読書 「川ガキ」 村山 嘉昭(写/文) 飛鳥新社  川の美しさ、楽しさと危険を知るために遊ぶ 

          1 本書 川で遊ぶ子供たちのフォトエッセイです。子供たちの笑顔、一緒に心から笑わないと撮れないです。子供たちの秘密の遊びスポット、一緒に遊ばないと撮らせてもらえないです。レンズが曇ってない、レンズに水滴がついていない。子供達と遊びつつ、自分の仕事をちゃくちゃくとこなす村山さんでないと作れない作品です。 2 本書に関して 2013年6月にペンタックスフォーラム(東京新宿、今はない)で開催された写真展を見て、買い求めたのだと思います。10年以上前のことで、記憶は定かでなく、ネッ

          読書 「川ガキ」 村山 嘉昭(写/文) 飛鳥新社  川の美しさ、楽しさと危険を知るために遊ぶ 

          読書 「講談社ブルーバックス」 世代を越えて読み継がれる自然科学の本達

          扉の写真が汚い本棚ですいません 何が書かれているのか?興味を持たれたならば、ぜひ最後まで読んで下さい 1 本書 1963年創刊の自然科学系の新書シリーズです。2020年時点で2200点以上が発刊されているそうです。ここまでは、ウィキペディアの情報。子供のころからポチポチと買って読みました。今、手元にあるのは、前の仕事で学ぶ必要があり、買って読んだ「見えないものを見る技術」伊藤泰郎著、一冊です。 2 本書に関して 父親(故人)が「講談社ブルーバックス」を沢山読んでました。機

          読書 「講談社ブルーバックス」 世代を越えて読み継がれる自然科学の本達

          春の蝶 #写真日記(2024年4月)

          東京郊外に生き残る蝶たち(春編) 春に里山周辺の散歩で会える蝶を紹介します。 幼虫が野草を食べて育つ蝶は、あるていど自然が保たれている場所でしか見られません。私の住む東京二十三区の西側、多摩地域の里山*は、高度成長期前まで広大な雑木林だったはずで、蝶が生き残るぎりぎりの環境です。 *奥多摩、高尾、秋川源流の山岳エリアを除く広大な地域 ・ミヤマセセリ(写真1)   春に生まれてすぐに姿を消す、雑木林のチョウ ・トラフシジミ(写真2)  春と夏に生まれ、春の個体だけが羽の模様

          春の蝶 #写真日記(2024年4月)

          読書 IEEEの学術誌「IEEE JournalとTransactions」Apart, Not Alone

          Aprt, Not Alone 離れていても一人ではない トップ写真は、コロナ下で世界がロックダウンしていたころに、IEEEから届いた会員へのメッセージです。"Apart, Not Alone"、世界中の研究者、開発者は、一人一人が別々に活動していますが、一つの目標に向かうライバルでありながら大切な仲間です。コロナ下でなくとも通じる素敵なメッセージでした。 1 本書 電気・電子(科学)の領域で、世界中の学者、研究者、開発者が集まる研究会がIEEEで、Institute o

          読書 IEEEの学術誌「IEEE JournalとTransactions」Apart, Not Alone

          読書「雪崩事故事例集」 日本雪崩ネットワーク 出川あずさ(著) 山と渓谷社

          1 本書 雪山登山、山スキーなどの活動でおきた雪崩の事例をひとつひとつ、一部は実地調査データを含めてまとめたもので、190件中58件の事例には、発生箇所の地図、写真、雪崩がおきた日の気象情報などが示されています。多くの人にとって、遊びの山登りで、安全対策をここまでのレベルで科学的に分析した本は、少なく、他は山と渓谷社の以下の二冊ぐらいでしょうか? 「登山の運動生理学百科」以前紹介 「生と死の分岐点」翻訳書 2 雪崩安全対策 出川さんの雪崩安全対策の講座を何度も受講していま

          読書「雪崩事故事例集」 日本雪崩ネットワーク 出川あずさ(著) 山と渓谷社