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読書「間違う力」高野秀行著 角川新書、「「ない仕事」の作り方」三浦じゅん著 文藝春秋、「バンダイナムコが大切にしているたった一つの考え方」石川祝男著 サンマーク出版
今回は三冊まとめて紹介します。メーカで研究開発をしていた時に、読んで印象に残っている本です。科学、技術のカテゴリーから少し外れます。専門書(論文、特許含む)はたくさん読みましたが、ビジネス書はほとんど読んでこなかった人間でも、こんな本は読んだって記事です。 三冊とも成功した人の自慢話しでないの、と、馬鹿にしない方がいいです。 1 本書 想定読者はあるていど経験した会社員から、管理職かなと、思います。どの本にも、ビジネス書で使われる専門用語、横文字がでてきません。個人の体験に
読書「2030年半導体の地政学」 太田康彦著 日経BP/日本経済新聞出版局 ムーアの法則は生き延びる?/その時日本は??
1 本書 タイトルの”2030年”がいいですね。ちょっと先の設定。直ぐだど、日本の半導体の復活はありえないけど、2030年なら、あるかもしれない。そう願いたい、多くの人の心情をうまく汲んでいます。技術、科学、マーケット、サプライチェーン、政治との関係・・。生半可な知識と経験では書けない本で、著者の太田さんは、全体を把握しつつ、ディテールも書ける数少ない人材。ライターでありながら、大学で半導体の基礎にあたる量子物理学を学ばれています。 各章の見出しに使われているワードが、”ホワ