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実存の問題への成熟した解答


実存の問題への成熟した解答は、エーリック・フロムの本の中で「愛するということ」から引用している。 フロムはその中で「実存の問題への成熟した解答は、愛だ」と説明している。 この本を読み進めると次第に、自身の制作を代弁しているように思えた。 自分で考えている事を言語化することは苦手なこともあり、言語ではないもので表現を試みるのもそのためである。この小さな熊の形をした鉄板は、今までで最も制作で使ったものであり、実際に、古事記の中で、熊が現れた場所あたりに行き、その時の感銘を受けたことが、色々な作品を制作出来るきっかけになった。改めて、熊は私の制作にとって最も意味のある存在ということを伝えるべく、「愛という実存の問題への成熟した解答」という作品タイトルを付けた。 私自身、子供への無条件の愛や現在制作が出来る環境で生活している事、自分の周りで起きている事を軸に考えて、人間中心の世界を永遠に保持し続けたいという願いを兼ね持ち、制作している。人間中心世界が、決して傲慢な態度で他の生き物に接するのではなく、最低限の敬意、最低限度の贈与をする心を忘れないように。

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