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食から社会問題を考える

社会問題を考える意義

以前にこんな記事を書きました。
こちらは現代の食生活の問題を指摘した内容で、それを踏まえて子どもに何を与えていくかを考えていくことの重要性を説いています。

今回は、そこからもう少し問題を大きくします。
結論から言うと、「子どもや自分たちが健康的に生きようと思ったら社会問題も無視できませんよ」というお話です。

政治や選挙に興味ない。社会問題に興味ない。
そのような人が多くいるのはみなさんもご存知の事実だと思います。

そして、多くの人が私1人が社会問題に対して行動を起こしたところ変わらないと思っている。
誰が政治家になったって結局は一緒!!って思っているのではないでしょうか?

どちらかといえば私もそのように考えていました。
ですが、いろんなことを学んでいくにつれて、あらゆる問題の根本には、現代の社会問題が絡んできます。
だからこそ、少しずつでも社会問題について知り、どうすれば良いか考え、行動していく必要があると感じています。

ぜひ、みなさんにも身近な「食」から、社会問題を考えるきっかけにしてみてください。

食生活の変化と事実

江戸時代以前は野菜やお米など自給自足が基本でした。
食べ物も長期保存する術がなかったので、地産地消や発酵文化が根付いていました。

しかし、明治以降は工業化によって一次産業(農業、漁業)は衰退していき、食料自給率が低下の一途をたどり食料の多くを輸入に頼るようになりました。西洋文化の流入とともにパン、牛乳、肉などの消費量が増え、高度経済成長期には食の欧米化が進みます。

令和4年度(https://losszero.jp/blogs/column/col_149参照)

昭和40年には73%もあった食料自給率が令和4年には約半分の38%まで下がっています。
日本の食糧の約6割が輸入に頼っているのです。

三次産業(飲食業、食品加工業)の拡大により、農業人口や農地面積が減少してしまっている現状も見直さなければなりません。

また、食生活の変化に伴い、私たちの死因も大きく変化してきました。
江戸時代以前は、栄養不足による飢餓や感染症での死者が多かったそうです。生後1年になる前に20〜25%の子がなくなり、10歳までの間に4割近くの子が亡くなっていたとか、、、

それに対して現代は、生活習慣病や心疾患、脳血管障害や癌などが増え続けています。

(https://honkawa2.sakura.ne.jp/2080.htmlより引用)

日本では癌の研究が進んでいると言われており、治療薬の開発や研究費に多額の投資をしているにもかかわらず、癌が増え続けている。健康診断で癌などの病気の早期発見を促しているのに増え続けているという事実をどう捉えるか?
ワク○ンの問題など医療業界の闇や国の予算の問題、健康保険の問題なども併せてみていくことも大切です。

※今回は詳しくは触れませんが、、、

この辺りのことまではみなさんもある程度耳にしたことがあるのではないでしょうか?
さて、ここからが本題です。
今の日本の食のやばさを知りましょう。

日本は世界でトップクラスの農薬を使用している!?

食料自給率を上げるために、日本で農業をする人を増やせば良いかと言うとそんな単純な話ではありません。

日本の農薬使用量は世界でトップクラスです。
みなさんが思っている以上に日本の野菜や果物は農薬まみれです。
アメリカは日本の5分の1、イギリスは4分の1ほどしか使用していません。

FAO(国連食糧農業機関)農地1haあたり国別農薬使用量(2018年)
(https://www.fao.org/home/enより引用)

よく日本人が海外に旅行に行く時に、外国の水はお腹を壊すから飲まないほうが良いなんてことを聞いたことがあるかもしれません。

しかし、外国から見たら、日本の野菜は農薬まみれだから食べないほうが良いと思われているのです。

日本のスーパーに並ぶ野菜は形が良くて、虫も寄り付かないものです。
言い方を変えると、虫ですら食べるのを嫌がるようなものを我々は食べているとも言えます。

無農薬での栽培は、手間暇がかかることに加えて、形が悪いと販売業者に買い取ってもらえません。むしろ販売業者からは農薬を使うように言われることもあるんだとか、、、

無農薬の野菜は手間暇がかかり、大量に生産できないことから金額的にどうしても根がついてしまいます。
その反対に農薬まみれの野菜は形が綺麗で、生産量も増えるため安値で買えることが多く、私たち消費者が安さを基準に選ぶことによって現状を変えることを難しくしている側面も少なからずあります。

化学肥料と土壌の問題

問題はまだまだあります。
みなさんは野菜に含まれる栄養価が昔と比べて減少していることをご存知でしょうか?

(https://www.agriweb.jp/column/369.htmlより引用)

なぜ栄養が減ったのかはいくつか言われている問題がありますが、その中の一つに化学肥料の問題があります。

人間にとって悪いものだけじゃなく、良いとされる微生物なども殺してしまうので土壌の質が下がります。
(私たちの体で言うと、抗生物質によって悪い菌だけでなく、善玉菌など良い菌も殺してしまうのと同じ)

さらには、ラウンドアップに代表されるような除草剤の影響も指摘されます。ラウンドアップに含まれるグリホサートには発がん性があると言われ、販売元のモンサント社は裁判で敗訴しています。
(モンサント社について調べるといろいろわかることがあると思います。)

他国では使用を禁止している国もある中、日本で大量に売られているのはなぜか?
ここも考えていく必要があります。

その他にも、ビニールハウスなどによって旬でない野菜が1年中食べれること、品種改良の問題なども栄養価が下がっている一因とされています。

他にも、遺伝子組み換え、ゲノム編集など自然ではなく、不自然な食品が増え、これらが人体に与える影響についても今後は問題になってくるのではないでしょうか。

さらに放射能の問題は避けられません。
東日本大地震によって引き起こされた福島第一原子力発電所事故後の日本の対策はかなりやばいです。
チェルノブイリ原発事故との対策の仕方の違いや、当時から数年後の被害の出方などより詳しく知りたい方はぜひ調べてみてください。

このように、日本の食品も決して安全とは言い切れないのです。

安全な食、健康のために社会問題は無視できない

私たちが安全と思っている国産のものでも、実はやばいと言うことが理解いただけたでしょうか?

上記例はほんの一部です。
他にも家畜の餌やワクチン、ホルモン剤の話。養殖の問題。水質汚染による魚の水銀などの問題。加工食品の問題などまだまだ述べたいことはたくさんあります。

添加物の使用許可も日本は世界一と言われています。
マーガリンだって禁止されている国があるのに、朝食のパンにマーガリンを美味しいと食べている人もたくさんいます。

ミートボール事件も知らない方は調べてみてください。
安倍司さんのわりと有名な話です。

めっちゃシンプルに要約すると、ミートボールの開発者の娘さんの誕生日に、食卓にミートボールが出され、娘が美味しいと食べているのをみて、こんな捨てるような肉と添加物で作ったものを食べさせてはまずいと、食べるのをやめさせたというお話です。

https://ameblo.jp/kenkodj/entry-12847769170.html

そして、上記問題も含め、輸入に頼っている現状も踏まえて、他国と日本の関係性についても知っていく必要があります。
ぜひ、ご自身でも調べてみる機会を作ってみてほしいです。

私たちにできることを考える

このように、食という問題を本当の意味で解決していこうと思うと、他の社会問題とも関わってきており、解決するのは容易ではありません。

近年にも種子法の廃止、種苗法の改正、遺伝子組み換え食品表示の改定、改正漁業法などによって、今後の日本の食の安全性はますます怪しいです。

社会問題を無視して、自分だけ良いものを食べようとしても食べられない時代が来てしまうかもしれないということです。

それでもあなたは社会問題に対して知らんぷりできますか?
子ども達やその先の世代の子達のためにも、自分の健康のためにも社会問題について考え、行動を起こしていく人が1人でも多く増えていってほしいです。

食の放射能の影響を考えることは、原発問題についても考えることにも繋がります。
そうなると発電についての問題も知る必要が出てきます。。

水質汚染のことを考えたら、産業排水や生活排水のことについて考える。

添加物や農薬がなぜ日本は世界でトップクラスに使用、許可されているのか?
食の欧米化やパンや牛乳の問題、、、
これらは戦争敗戦国の日本との他国との関係(条約など)が影響していると、、、
ここについて調べていくと、法律や領土の問題など多くの問題とも関係してきます。

さらに、これらを決定していく政治家の問題、、、
その政治家を選ぶ有権者の問題、、、
政治への関心の低さの問題、、、
とにかく安いものを買おうとする消費者心理の問題、、、

問題をあげればキリがありません。
まずはできることを考え行動するために、知ることが大切だと私は思います。

知らないのに闇雲には行動できません。
知った上で今できるあなたのベストな行動を考えていきましょう。

私1人、あなた1人が変わったところで、たった1、2人の行動の変化かもしれません。
しかし、その行動の変化によって、周りの人が1人でも感化されて行動を変えていったら、いずれたくさんの人たちに影響を与えることができます。

ぜひお読みのあなたにも、小さなことで良いので何か1つ行動を変えてみてほしいです。

お読みいただきありがとうございました。


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