34/100 『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子
西加奈子さんの『まにまに』というエッセイで西さんが大ファンだと言っていた津村記久子さんの作品。
『まにまに』で紹介されていたのは
『これからお祈りにいきます』という当時の津村記久子さんの新作だったけど
こちらのタイトルに惹かれてポチった。
大学生の主人公の日常が描かれていて
読みながら
専門学校時代のことを思い出した。
私が一番楽しかったと思う時代。
(束縛男と付き合う前まで)
小学校とかも遊んでばかりで楽しかったんだろうと思うけどあまり小学校の頃の記憶がないし
中学は勉強についていけなさすぎて
しんどかったし
(不良でもなく毎日学校行ってたのに
勉強がまったく理解できないというのは
マジでしんどい。なんで私はこんなバカなんだろうと悩んだ)
身長を伸ばしたくて入ったバレー部では
私のような中学から始めたメンバーは
全員補欠で 球拾いばかりさせられ
試合も出られないのに応援には行かされ
「早く負けてくんないかなぁ。早く帰りたいなぁ」などと思って過ごしたし
たまにボールを打てば肌が弱すぎて
腕に内出血が出来た。←バレー向いてなかったっぽい。
それでもなんとなく辞めるという選択肢はなく3年間続けた。
(たしか後半はあまり出てなかった)
もちろん身長なんか伸びなかった。
(149cm)
高校は 女子校に通い
SMAPの追っかけとお笑いライブを観に行くことに明け暮れた。
相変わらずバカだったし
学校自体は あまり楽しくなかったけど
結構充実はしてた。
それを経ての専門学校。テレビの専門学校でマジで楽しかった。授業も苦手な勉強は一切なくて
(英語やら数学やらそういう一般的なやつ)
映画を観たり
番組を企画したり撮影したりするのが
授業で楽しかった。
ほとんど遊んでるみたいだった。
あとあと役に立つことはまったくもってないけど 堂々とひたすら遊んで暮らせる2年間は貴重だった。
(高い学費を払ってくれた両親には感謝しかない。)
そんなことを思い出せたのも最初だけ。
主人公の女の子が 小学生の頃
男の子2人がかりで殴られたというシーンは細かな描写が数ページにわたって描かれていて すごく胸が苦しくなった。
他にも胸が潰されるようなエピソードか
描写されていて苦しくなる場面も多かった。
でも そんななかにクスッと笑ってしまうようなユーモアが含まれていて
天才!と思った。
西さんは 津村さんの作品の魅力を
「面白い・格好いい・優しい」の
三本柱だと表現しており
的確だなと思った。
近々 津村記久子さんおかわりしようと思います。
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