オオタケユウスケ

ある時は映画体験の案内人。ある時は西埼玉の編集者。またある時は有楽町のBARのマスター…

オオタケユウスケ

ある時は映画体験の案内人。ある時は西埼玉の編集者。またある時は有楽町のBARのマスター。この頃は西所沢で古書店兼小交流の場「Saturday Books」のマスターも。好きなテレビ番組は『ブラタモリ』。地形と乗り物が好きです。

マガジン

  • ハンノウ大学低山トラベル部

    • 7本

    ハンノウ大学低山トラベル部は、主に飯能市外の若手社会人を対象に、奥武蔵トレッキングの魅力を知ってもらおうと実施している部活動です。春〜秋にかけて2か月に1度のペースでコースタイム3〜5時間程度の「低山」を歩きます。コース中は植生や寺社など奥武蔵の低山ならではの魅力を楽しみます。

  • 読書ログ

  • 「ワガコトプレス」を始めてみよう

    個人レベルで制作される小さな印刷配布物は昔から「ミニコミ」として作られてきました。ここ10年ほどでは「ZINE」や「リトルプレス」という言葉でも広がりを見せています。インタビューメディア「西埼玉暮らしの学校」を一人で運営している著者が、メディアを介して人と繋がりあたらしい世界を拓く方法をお伝えします。

  • 西埼玉暮らしのコラム

最近の記事

33歳、リリー・フランキーになりたい。

33歳の誕生日の日に。リリー・フランキーになりたい。 否、リリー・フランキー本人ではなく、彼が映画『海街diary』で演じていた喫茶店のマスターのような人間になりたいのだ。 『海街diary』は、鎌倉を舞台にした是枝裕和監督の映画で、主人公は綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆演じる三姉妹と、歳の離れた腹違いの妹(広瀬すず)。家族を失った主人公たちが、新たに家族の縁を紡いでいく、そんな温かい人間ドラマだ。 リリー・フランキーは名脇役といった感じ。広瀬すず、前田旺志郎ら中学生仲良し4

    • 自己紹介

      埼玉県所沢市出身、埼玉県飯能市在住。平成元年生まれ33歳。 株式会社アスノオトという教育ベンチャーで、「さとのば大学」という市民大学の仕事をしています。さとのば大学は「オンライン授業×地域留学」というユニークな方法で「生きる力」を養う教育プログラム。文科省の認可は受けていませんが、通信制大学と提携を結ぶことで大学卒業資格の得られる4年生コースを設置しています。私は高校生などにさとのば大学の魅力を伝える広報や学生募集をミッションにしています。 副業で短編映画の配給会社でも働

      • 倫理と社会経済の関係。現代社会のエートスに思い巡らす。マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読んで

        1. はじめに月に一度、読もうと思っていて手が伸びなかった「積読(つんどく)」を解消する趣旨で実施している「Saturday Book Club」。一人では挫折しそうな難所もあえて機会を作ることで読み通すことができる。ということで、今回も古典を取り上げます。 今月の課題図書はドイツの社会学者マックス・ウェーバー(1864-1920)の比較宗教社会学研究『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(原著は1905年、翻訳は1988年の岩波文庫)。1905年というと、日本は明

        • 【第1回】"ワガコトプレス”の魅力とは?

          人生100年時代。長く続く人生の中では、職業を変える機会が多くの人に訪れるでしょう。業界内での転職だけではなく、異業種への転職や独立・起業も珍しくはありません。著者の私は1989年生まれの31歳ですが、周りの友人たちを見回しても、新卒で入った会社に勤めている人の方が少数派なくらいです。不確実性が増した社会と言われますが、進路に悩み迷いながらも自己理解を含め、自分にとっても社会にとってもふさわしい人生を探し求めることができるのは、良い時代になったものだと私は肯定的に捉えています

        33歳、リリー・フランキーになりたい。

        マガジン

        • ハンノウ大学低山トラベル部
          7本
        • 読書ログ
          1本
        • 「ワガコトプレス」を始めてみよう
          1本
        • 西埼玉暮らしのコラム
          4本

        記事

          求めているのは労働からの解放なのかもしれない。ハンナ・アレント『人間の条件』(1958)を読んで。

          1. はじめに月に一度、読もうと思っていて手が伸びなかった「積読(つんどく)」を解消する趣旨で実施している「Saturday Book Club」。ここ数ヶ月は話題のビジネス書が続いていたけれど、もっと知的負荷の高いものを読みたいよねってことでしばらくは古典に絞って課題図書を選んでみようと思います。2021年6月の課題図書はハンナ・アレント『人間の条件』。英語版は1958年に著者の講演をまとめる形で刊行。日本語訳は1973年に刊行されました。 読んでみた感想を一言。難しい。

          求めているのは労働からの解放なのかもしれない。ハンナ・アレント『人間の条件』(1958)を読んで。

          ハワードの「田園都市」から考えるライフスタイルのこれから

          1. はじめにサタデーブックスで毎月最終土曜日に開催しているオンライン読書会「サタデーブッククラブ」。いつか読もうと積読になっている小難しい本を、1冊ずつ課題図書にして、読む機会を作っている。2021年3月27日(土)の課題図書に選んだのは、19世紀末にイギリスのエベネザー・ハワードが執筆した都市計画の古典『明日の田園都市』。 「郊外の農村地域に新しい都市をゼロから作り、大都市から人口を移動させる」という趣旨の田園都市構想は、その後の世界の都市計画に大きな影響を与え、渋沢栄一

          ハワードの「田園都市」から考えるライフスタイルのこれから

          面白い恋愛相談ってなんだろう?

          我ながら珍しくソフト路線な発題だなと思いつつ・・・ こんな問いを発するのは、バレンタインに絡めた次のようなオンラインイベントを企画しているから。 プロジェクトマネージャー兼編集者として関わっている「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」の3周年記念イベントです。 「バレンタイン直前!注目の若手女優 小川紗良×ベテラン俳優 別所哲也×コラムニスト ジェーン・スー  ショートフィルムで語る恋愛観」 日時:2月10日(水)20:00~21:00

          面白い恋愛相談ってなんだろう?

          人生を自由にする生活の場〜西埼玉暮らしのコラム【2】

          今朝NHKのニュースで「山奥ニート」についての特集をやっていた。 和歌山県田辺市の山奥で、都会から逃れてきた十数名が共同生活をする「共生舎」というシェアハウスのお話。 家賃なし、生活費は月に18,000円。もともと都会に疲れて逃げてきた人たちの集まりなので、共同生活でも義務感や「みんなで一緒に」意識は薄い模様。長い人で2〜3年住み、そろそろいいかなと思ったら出ていく。 (検索したら本やWEB記事もいろいろ出てきた) 「山奥ニート」そのものを真似しようとは思わないけれど、「田

          人生を自由にする生活の場〜西埼玉暮らしのコラム【2】

          ハレのイベント、ケの場作り

          コロナ禍の社会状況を反映して、全国至る所で「ドライブインシアター」が開催されている。カップルやファミリーで車でお出かけして、広い公園や海辺で大スクリーンで映画を観る。キッチンカーが出て、ワクワクとした気持ちで映画を観る。写真をとってSNSで自慢したい体験としての上映会。 ドライブインシアターに限らず、ここ5年ほど屋外上映がブームになっている。私は一昨年から昨年にかけて、編集者(兼ライター)として関わるWEB媒体で、新しい映画体験の主催者をインタビューして回った。ゼロから立ち

          ハレのイベント、ケの場作り

          「期待しているよ」ではなく「応援してるよ」でありたい

          時折、「期待しているよ」という言葉をかけられる。「若い人が頑張っているからエールを送りたい」という、その気持ちには感謝しつつ、「でも、期待しないでください」と返事をしている。 期待という言葉の先には「期待に応える」もしくは「期待を裏切る」のどちらかしかない。「期待している」というのは、「俺が望むような結果を出せ」と行っていることとニアリーイコールである。結果、「期待してやっているのに、期待した通りに動いてくれない(プンスカ)」ということになりかねない。 勝手に期待をかけられ

          「期待しているよ」ではなく「応援してるよ」でありたい

          テレワーク時代。郊外に住んでみるという選択。〜西埼玉暮らしのコラム【1】

          皆さんの職場ではテレワーク導入されていますか?業種や職種にもよりますが、コロナウィルス感染拡大防止の観点から自宅等でのテレワークを推進している企業は多く、筆者の周りにもテレワークで勤務する会社員が多くいます。 そこで検討にのぼるのが、働く場所と住む場所。地方に移住したひとのエピソードもTVやWEBメディアでしばしば眼にします。 私が勤務する渋谷区の映画関連会社は2020年3月頭から完全テレワークを実施。G.W明けから週1日~2日出社の形になりましたが、現在でも1週間のほとん

          テレワーク時代。郊外に住んでみるという選択。〜西埼玉暮らしのコラム【1】

          喜屋武悠生について

          喜屋武悠生と出会ったのは、もう12年も前のことだ。 早稲田大学戸山キャンパス。屋内プールの換気口から塩素臭い湿った空気が流れ入る20名ほどの教室だった。大学1年生前期科目として、全ての新入生が履修する基礎演習と基礎英語。数多あるクラスのうちで、同じクラスに割り当てられたのは全くの偶然だった。 勉強ができるタイプではなかったと思う。だが、常に人の輪の中にいて、学内にあって交友関係の広い人間だった。早稲田の名物授業と評されるユニークな授業の数々は、『マイルストーン』ではなく喜屋

          喜屋武悠生について

          オススメ本『ウランバーナの森』/お盆には過去とどっぷり向き合おう

          お盆に読みたい本『ウランバーナの森』(奥田英朗/2000年) 夏の軽井沢、家族と別荘で滞在中のイギリス人ミュージシャン・ジョン(ジョン=レノンがモデル)が、あの世に去った人々と向き合い和解するファンタジー。 過去に囚われては現実を生きていけないけれど、やはり過去にはひきづられてしまいがち。だからこそ、お盆の4日間だけ、集中して過去と向き合ってみる。それは昔の人が編み出した知恵なのかもしれませんね。 「変えられない過去を後悔するのでもなく、まだ見ぬ未来を思い煩うのでもなく、今

          オススメ本『ウランバーナの森』/お盆には過去とどっぷり向き合おう

          オススメ本『思考の整理学』で学ぶ「考えること」。

          今日のおすすめ本『思考の整理学』(1986年/ちくま文庫) 先日他界された英文学者の外山滋比古さんの著作。大学一年生向けに思考するノウハウを教えるような本。 著者曰く、情報には3つの種類がある。一例として、一次情報は新聞記事、二次は社説、三次は学術論文とのこと。 「一次から二次、二次から三次へと思考を整理していくには、時間がかかる。寝かせて、化学的変化の起こるのを待つ。そして、化合したものが、それ以前の思考に対して、メタ思考になる。」 社会に出てみると、思考の抽象化ができ

          オススメ本『思考の整理学』で学ぶ「考えること」。

          進むべき道つきつめて考えてみる

          個人的なことですが(そもそもこのnoteには個人的なことしか書かないけれど)、夜の11時から1時くらいまでが、一番頭が回転する時間、というかフローなモードに入る時間です。新しいアイデアとか、いままでインプットしてきた素材が繋がる瞬間とか、この時間に机に向き合っていると出てくるわけです。真夜中のラブレターじゃないけど、翌朝見て恥ずかしくなることも、まぁあるかもしれないけど、最近はこの時間に思い立ったことを行動にうつして実現できていることも多いので、あながち魔の時間ってわけでもな

          進むべき道つきつめて考えてみる