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33歳、リリー・フランキーになりたい。

33歳の誕生日の日に。

リリー・フランキーになりたい。

否、リリー・フランキー本人ではなく、彼が映画『海街diary』で演じていた喫茶店のマスターのような人間になりたいのだ。
『海街diary』は、鎌倉を舞台にした是枝裕和監督の映画で、主人公は綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆演じる三姉妹と、歳の離れた腹違いの妹(広瀬すず)。家族を失った主人公たちが、新たに家族の縁を紡いでいく、そんな温かい人間ドラマだ。
リリー・フランキーは名脇役といった感じ。広瀬すず、前田旺志郎ら中学生仲良し4人組を絶妙な距離感で温かく見守る。親でもない、学校の先生でもない、でも見ているよ、という地域の大人。責任はないし、うるさいことも言わない。だからこそ果たせる役割というか。
おそらく、学校の先生のように子どもだけを相手にしているわけではなく、店を訪れるいろいろな人を相手にしている。一人一人には深入りしないけれど、じっと見ていて、肩肘張らず自然体で良き人であろうとする。そんな人。

今年はさとのば大学に関わるようになって、教育について真剣に考えて仕事として動くようになった。前衛的な私立高校を訪問する機会もあり、感化されて教員免許を取ろうかなんてことも考えた。でも、リリー・フランキーになりたいのであって、学校をやりたいわけじゃぁないんだよなと、今日は思っている。
西所沢に2020年に作った「サタデーブックス」は、自分という人間を投じて表現する場だ。リリー・フランキーの喫茶店のようなことを、小さいながらにやっている。最近、所沢から飯能へ活動の比重を移したことで、サタデーブックスも人に譲ろうかな、なんてことを考えもしたけれど、やっぱりそれは自分の核心的にやりたいことであって、仮に西所沢を信頼のおける他者に譲ったとしても、サタデーブックスはどこの街であろうとやり続けるのだろうなと思う。

ロールモデルは逗子のシネマアミーゴであり、藤沢のシネコヤであり。最近行ったところでは境港の「一月と六月」という書店&雑貨店もよかった。ローカルに根ざした、プライベートな文化スペース。オーナーの人柄が投じられていて、それでいてパブリックに人が集い交流でき、学び合い支え合えるような場所。
そんなやりたいことというのは、実は数年前から見えていて、少しずつだけれど前進している。寄り道もするけれども。
サタデーブックスはそれはそれで満足しているところなんだけれど、進むべき道としてはサタデーブックスの先に、より本格的に文化的な拠点を運営することだ。
よって、33歳の抱負としては下記のようなことを掲げることとする。

・サタデーブックスに中高生を呼び込む企画を実施する。
・サタデーブックスを路面店として出店する算段をつける。
・サタデーブックスで、とりあえず自分一人+アルバイトくらいは喰わせられる経営モデルをつくる(これは1年間じゃ努力目標かな。再来年くらいには・・・。)

まずは具体的に
・書店
・カフェ
・ギャラリー
・映画上映も行うイベントスペース
みたいな事業内容で成立できるのか算盤を叩いてみようと思います。「成立できるのか」ではなく「成立させるべく」かな。

先駆者の方々のところに伺って学ばせていただくこともあると思いますが、先人たちにリスペクトしつつ次の世代に想いを引き継いでいくべく努力しますので、どうぞよろしくお願いします・・・!

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