老犬介護看取り士 山下由美

「一般社団法人いのちのはうす保護家」理事長 ●2008年PHP研究所出版「奇跡の母子犬…

老犬介護看取り士 山下由美

「一般社団法人いのちのはうす保護家」理事長 ●2008年PHP研究所出版「奇跡の母子犬」著者。●2013年堺雅人主演「ひまわりと子犬の7日間」(松竹映画)原案者。

記事一覧

さようなら…マール!※後編

↓ 前編はこちらから ↓ ▼(1) 2020年8月 下半身不随「マール」とは 6年の付き合いになった。 ご縁が繋がることなく あっという間に6年が経過… ▼(2)「半身麻痺」個…

下半身不随犬マールの軌跡※前編

■2014年03月20日 宮崎県の「保護犬情報」HPに掲載された 一匹の捕獲犬。 その犬の写真を目にした瞬間、 心が激しく揺さぶられた。 だけど… その犬が収容されてる場所…

ある日突然消えた飼い主

2023年6月5日 10才を迎える直前の 「あかね」という名の犬が 愛護センターに持ち込まれたが… 目を覆いたくなる程の 「乳腺腫瘍」でした。 持ち込んだ人間は、 飼い主では…

看取り猫レスキュー最終話

おしめと一緒にレスキューした 3匹の「看取り猫」の1匹が センター名「みとり」 捕獲した時点で、すでにもう… センター名の「みとり」が 捕獲時の状況を表していた。 老…

最期の約束

愛護センターより、成猫3匹のレスキュー要請。 「安楽死や檻の中での最期は、迎えさせたくない」 愛護センターと私たち…同じ想いだからこそ、 「看取りレスキュー」は存在…

君のプライドを守りたかった

2021年7月26日 愛護センターの檻越しに対面した老犬は、 白内障で視力を失い、ガリガリにやせ細り、 皮膚病に侵されていた。 「かわいそう」という感情が打ち消されるほ…

突然の別れ・軌跡

2022年7月10日「重苦しい長夜」 8ヶ月間、愛護センターに収容されてたホルン。 収容当初、27㎏あった体重は、 レスキュー時に17㎏しかなかった。 原因となる要素はたくさ…

18年の歴史を捨て…

2006年~2024年の18年間 「楽天ブログ」で活動記事を書いてきましたが、 広告が尋常ではない量で表示されるようになり、 これを機に「楽天ブログ」から撤退を決意しました…

さようなら…マール!※後編

さようなら…マール!※後編

↓ 前編はこちらから ↓

▼(1) 2020年8月

下半身不随「マール」とは
6年の付き合いになった。
ご縁が繋がることなく
あっという間に6年が経過…

▼(2)「半身麻痺」個々の異なり

お尻を引きずりながら移動(歩行)するため
膀胱炎の繰り返しだった。
サプリメントを服用しつつ、
悪化したときは病院の処方薬に切り替えながら
管理してきたが…
薬の服用を続けると薬がどんどん効かなくなり、

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下半身不随犬マールの軌跡※前編

下半身不随犬マールの軌跡※前編

■2014年03月20日

宮崎県の「保護犬情報」HPに掲載された
一匹の捕獲犬。
その犬の写真を目にした瞬間、
心が激しく揺さぶられた。

だけど…

その犬が収容されてる場所は、
往復4時間の距離にある
「日向動物保護管理所」…

今、その収容犬に会いに行くべきなのか?
今、そんな無責任なことして良いのか?
自責の念に駆られながらも、
往復4時間…施設の子達のお世話を放棄してでも、
その犬に会

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ある日突然消えた飼い主

ある日突然消えた飼い主

2023年6月5日
10才を迎える直前の
「あかね」という名の犬が
愛護センターに持ち込まれたが…
目を覆いたくなる程の
「乳腺腫瘍」でした。

持ち込んだ人間は、
飼い主ではなく、飼い主の友人…。
飼い主は、一年前に癌がみつかり入院。
その間は、飼い主の友人が預かってたが、
日に日に進行する乳腺腫瘍、衰弱…
経済面で病院に連れて行けず、
もうこれ以上は限界だと、
愛護センターに持ち込んだのです。

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看取り猫レスキュー最終話

看取り猫レスキュー最終話

おしめと一緒にレスキューした
3匹の「看取り猫」の1匹が
センター名「みとり」

捕獲した時点で、すでにもう…
センター名の「みとり」が
捕獲時の状況を表していた。

老齢の腎不全末期…
避妊手術済みの目印、
耳カットされていたから、
誰かがTNRしてくれたのでしょう…
看取りレスキューの3匹の中で
比較的状態が良かった「みとり」。
奇跡を信じ「みとり」→「トリー」に改名。

長い時間、外猫として

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最期の約束

最期の約束

愛護センターより、成猫3匹のレスキュー要請。
「安楽死や檻の中での最期は、迎えさせたくない」
愛護センターと私たち…同じ想いだからこそ、
「看取りレスキュー」は存在する。

この日レスキューした
「看取りの猫」三匹中の一匹が、
センター名「おしめ」だった。

おしめは、オムツを着用した姿で捕獲された。
自力排尿できない程に衰弱してた。
お家を脱走してしまったのか?
トイレができないくらい弱ったから

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君のプライドを守りたかった

君のプライドを守りたかった

2021年7月26日

愛護センターの檻越しに対面した老犬は、
白内障で視力を失い、ガリガリにやせ細り、
皮膚病に侵されていた。

「かわいそう」という感情が打ち消されるほどに
老犬の全身から強い気高さを感じた。
「おい!早くここから出せよ!」
フラフラした足で必死に踏ん張り
吠え続ける老犬が
凛とした姿に感じるのはなぜだろう?
かわいそうな程ボロボロなのにな…

気高い老犬

こうしてレスキュー

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突然の別れ・軌跡

突然の別れ・軌跡

2022年7月10日「重苦しい長夜」

8ヶ月間、愛護センターに収容されてたホルン。
収容当初、27㎏あった体重は、
レスキュー時に17㎏しかなかった。

原因となる要素はたくさんあった。
乳腺腫瘍、ヘルニア…

レスキューした7/10は
かかりつけ院が休みだったため、
「いのちのはうす保護家」ホスピス棟で
ホルンと朝になるのを待った。

今までもヘルニアの犬を保護してきたが、
ここまで腸が垂れ下

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18年の歴史を捨て…

18年の歴史を捨て…

2006年~2024年の18年間
「楽天ブログ」で活動記事を書いてきましたが、
広告が尋常ではない量で表示されるようになり、
これを機に「楽天ブログ」から撤退を決意しました。
…正直迷いました。
私の活動と同時に、開設したブログでもあり、
楽天ブログへの想いは、言葉に言い表せない程に
大切にしていた場所だったので…

取り急ぎ、初投稿として
ご報告とご挨拶とさせて頂きました。