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最期の約束
愛護センターより、成猫3匹のレスキュー要請。
「安楽死や檻の中での最期は、迎えさせたくない」
愛護センターと私たち…同じ想いだからこそ、
「看取りレスキュー」は存在する。
![](https://assets.st-note.com/img/1716007924240-C2xy3eihTA.jpg)
この日レスキューした
「看取りの猫」三匹中の一匹が、
センター名「おしめ」だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1715525142453-Jm9PWCwL1a.jpg)
おしめは、オムツを着用した姿で捕獲された。
自力排尿できない程に衰弱してた。
お家を脱走してしまったのか?
トイレができないくらい弱ったから
あえての遺棄だったのか?
理由は分からないけど、
オムツを着けるような人が側にいても
結果がコレなんだと…胸がしめつけられた。
![](https://assets.st-note.com/img/1715527736772-WiuOYTWNMs.jpg)
レスキュー当日の朝、
おしめの容体が急変!
「呼吸停止」
おしめは、愛護センターの檻の中で
最期を迎えた。
「安楽死や檻の中での最期は、迎えさせたくない」
愛護センターと私たちの願いは叶わなかった。
誰もがそう思い落胆したが…
![](https://assets.st-note.com/img/1715527370296-IPvGOr8oSe.jpg)
おしめの最期を見届けたセンター獣医師さんが
他の仕事を終えて部屋に戻ると…
奇跡的に息を吹き返した!!
センター獣医師さんから連絡をもらい、
直ぐに車を走らせた!
おしめは、老齢で腎不全末期のため
一ヶ月すら生きれない事は分かっていたけど、
おしめの最期は「今」じゃないのだろうな…
だから、力を振り絞って生還したのだろうな…
「安楽死や檻の中での最期は、迎えさせたくない」
愛護センターと私たちの想いが
さらに強くなった瞬間だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1715581704308-ZNUBt8x0A9.jpg)
もう、立ち上がる力はなかった。
それでも、必死に顔を上げて声を出す。
「お家に帰りたい…」
そう訴えかけてるように思えた。
![](https://assets.st-note.com/img/1715581754077-m5Fdkzx0PJ.jpg)
おしめの体は、最期に向け歩み出した。
苦しみのない最期を迎えれるよう
強制給餌と点滴を退いた。
![](https://assets.st-note.com/img/1715581764817-J5U4rmrEEA.jpg)
3/28 AM11:26
数回の下顎呼吸がはじまり、
おしめは…永遠の眠りについた。
![](https://assets.st-note.com/img/1716010527196-GJeJk7yLLB.jpg)
レスキューして僅か19時間…
足早に過ぎ去った出会いと別れ。
なぜ、あの時、愛護センターで
息を吹き返したのだろう…
なぜ、私たちは出会ったのだろう…
私たちに、何かを望んだのだろうか?
私たちに、何かを託したかったのか?
この「パチーノ」のように、
おしめも、お家に帰りたかったのだろう…
![](https://assets.st-note.com/img/1716010539525-zOJXKehgSk.jpg)
決して孤独な最期じゃなかったんだと
お花のお布団でおしめを包み込んだ。
何度も何度も、おしめを撫でた。
![](https://assets.st-note.com/img/1716010553855-YVmDafVL56.jpg)
一緒に過ごしたのは
僅か19時間だったけど、
「いのちのはうす保護家」の仔に変わりはない。
みんなと同じ想いで最期を見送った。
![](https://assets.st-note.com/img/1716010571095-bo1EEQ9yxN.jpg)
あとは…
おしめが迷わずお家に帰れるよう
「パチーノ」と同じ方式で
最後までサポートすることを誓い、
想いを込めて手を合わせた。
![](https://assets.st-note.com/img/1716010571109-gqSK27Sbov.jpg)
「必ず、必ず…
お家に帰してあげるからね!!」
最期の約束を交わした。
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