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差別と幼児教育

前回にblack lives matterについて書いたのだけれども

日本で人種差別はあまり見られないが、少なからずとも起きている。


私は、約5年程インターナショナルプリスクールで保育士として働いていた。その時に起きていた事などを今日は書いていこうと思う。


私が働いていたインターナショナルスクールには日本人の子ども、ミックスの子ども、在日米軍人の子ども(アメリカ人の子ども)がいた。

一緒に働いていた職員は日本人とフィリピン人だった。


保育の現場で働いていると、色んな子どもと出会います。

元気な子、恥ずかしがり屋の子、物静かな子、落ち着きがない子。

身長が高い子、低い子、そしてインターナショナルスクールならではなのが、日本人の子、白人の子、黒人の子。


保育の現場で働く以上、どの子にも平等でなければありません。

しかし、私と一緒に働いていた先生達は
特定の子どもを凄く可愛がっていたんです。

その子はみんな共通して白人、ブルーアイズ、ブロンドヘアー。


黒人の子に対して暴言を吐く、等は無かったのですが、そのお気に入りの子に対して凄くえこひいきをする。

ランチの時間やお着替えの時間は、お気に入りの子だけの介助をする、アクティビティの時間はその子がやりたい、と言ったら他の子そっちのけで何度もさせる、可愛い可愛いと写真を撮りまくる、誕生日カードのあからさまなクオリティの差、、、、、

他にもたくさんあったのですが、これだけある一定の子だけを可愛がっているのを見ている他の子ども達はだんだん気づいてくるわけですよね。

もし、その子と他の子どもとで何かトラブル(おもちゃの取り合い等)が起きた時、どんな理由であろうと先生が絶対的にその子を守るんです。

まず、トラブルが起きた理由をその子にしか聞かないので必然的にその子が悪くないという理由しか入ってこない。


なので子ども達が、どの先生に話したら平等に聞いてくれるか、を考えたように自然と自分たちのほうから話をする先生を選んでいました。


私は、どちらの子からも理由を聞いて、ダメなことはダメ。とどんな子どもにも接していたので、いわゆる先生のお気に入りの子ども、にも注意する時がありました。

すると、そんな私の行動を注意する人がいたんです。

それがスクールの校長でした。

校長もフィリピン人で、えこひいきをする人でした。

その子がランチに野菜が入っているから食べたくない、でもデザートは食べたい。

私は、がんばって5回食べたらデザート食べれるよ、と交換条件を出す。

それを校長は、あの子は野菜をどけたら食べれるんだから、とその子のランチから野菜を抜いて食べさせる。そして凄いね~とデザートをあげる。

他の子は、苦手な物も頑張って食べている中でのこの対応。

そして、それを子ども一人ひとりの事を分かって対応していない、と指摘をする。

そういう事が何度も起こっていました。


少し話がそれた気がしますが、子ども達に教育をする立場の先生が子ども達に差別につながるような態度を取っていた、という事です。

フロリダ大学で、白人至上主義の人を黒人の男性が抱きしめて“何故自分の事を嫌うのか”、と尋ねた。
そうすると、その答えは“分からない”だった。

これを見た時、白人至上主義の人たちの中に何故かは分からないが差別している、という人はどれだけいるのだろう。
きっと少なくは無いのではないか。

親が白人至上主義だから、小さい頃から黒人とは遊ばないように教えられた、だから自然とこうなった。これが当たり前になっていた
という人は、一体どれだけいるのだろう。

教育とは洗脳、と言われたりするがまさしく親から洗脳されて白人至上主義になった人は今すぐにその洗脳を解くべきだ。

大人がしっかりと知識を付け、それを子どもにしっかりと伝えていく。

それが、人種差別が無くなる世界への一歩になるのではないかと思う。