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【つの版】本棚にある本02

ドーモ、三宅つのです。今回はこのようなタグをTwitter海で目にしました。

要するに前回の「本棚にある本」の亜種です。別に見たものは全員やれとは書いてませんが、なんかむずむずしたのでやります。216ページ以上ある本で、前回紹介していなかった本をあげればいいわけです。「紹介」とあるので抜き書きする必要もないのですが、プラクティスとしてやります。

これらを読んだからといってつのになれるわけもなく、またこれらを読んでいる人を見つけたからといって、それがつのである保証はありません。もしあなたがこれらの書物を持つ人物を見つけ、「あなたは三宅つの=サンですか?」と聞いてみたとします。大概は眉をひそめて否定するでしょうが、もしそれが本物のつのであれば、それは薄紅紫色の光とともに隠された真の姿をあらわし(それを目撃したあなたは1D6/1D20の正気度を喪失します)、あなたを謎めいたきらめく煙の渦で瞬く間に包み込み、異次元の彼方へ連れ去ってしまうでしょう。あなたは気をつけるべきです。

◆One way to be my journey◆

◆This way could be my book of days◆

一冊目:スズメバチの黄色

ニンジャヘッズにはいわずもがなの一冊です。この文章がぴったり1Tweetに収まったので驚きました。未読の方には蠱毒が悪党で悪役というのがネタバレになってしまいますが、まあいいでしょう。読んで損はありません。ニンジャスレイヤーを知らない人の感想を、もっと読みたいものですね。

二冊目:妖怪と精霊の事典

そういう話の資料集です。つのはこの手の妖怪や悪魔や天使、吸血鬼、神話伝説とかの事典を昔いろいろ買い漁ったことがあります。プランシーのやつが有名です。暇な時に見てみると話のネタになるでしょう。ディブクとかアチェリとか、メガテンに出て来た悪魔の元ネタと思しき記述もあります。結構値が張るため、図書館で気になるところだけ引いて読んでもいいですね。

三冊目:中世のパン

中世フランスの生活の一端がわかる資料集です。ヨーロッパ人にとってパンはキリストの肉体たる神聖なものであり、日々の糧と言えばパンのことでした。麦の収穫から粉挽き、パン作り、販売とその価格などが事細かに記されており、当時の「食」に関する様々な案件が取り上げられています。引用した部分は実は巻末の注釈ですが、さらに後ろには中世のパンに関する多数の用語解説もあります。異世界転生した時とかの参考にして下さい。

四冊目:和漢三才図会

江戸時代に編纂された百科事典です。現代語訳された東洋文庫版は18巻もあり、これはその一冊です。とにかく当時のありとあらゆる物事が記載されており、天文地理から動植物、妖怪変化に至るまで知ることができます。結構お高いのですが、つのが買ったわけではなく身内の所有物です。でもつのは時々漁っては読みふけっています。一応「本棚にある本」ではあります。

五冊目:ユングとキリスト教

昔メガテンやペルソナにハマっていた頃、参考資料としてユング関係の本を買い漁ったことがあり、その一冊だと思います。ユングの『ヨブへの答え』も面白いのですが、あれは216ページもありませんでした。つのは深入りはしませんが、聖書とかグノーシス主義とかゾロアスター教とかユングとかは中二病の教科書みたいなもので、誰もが一度は通る道です。脳みそを耕すためにいろいろ読んでみましょう。

六冊目:歴史序説

書評:https://1000ya.isis.ne.jp/1399.html

14世紀イスラム世界の辺境に生まれた有名な書物です。世界各地の地理と歴史を踏まえて独特な歴史哲学や文明論が展開されており、歴史社会学の基礎を成しています。イスラム世界はいろいろ誤解されていますが、このような哲学者を生む土壌も豊かにあります。つのが逆噴射プラクティスのマガジンのトップ画像にしているのは、この本についている世界地図です。引用部分はアレキサンダー大王が中央アジアに建設したとされる防壁の話ですが、特に詳しく解説はされていません。荒唐無稽な伝説でも、どこでどのように生まれて伝播して行ったか探るのは面白いものです。

◆◆◆

ほんの一部ですが、とりあえず今回はここまでです。一冊だけでも多数の記事が書けそうです。つのはこうした書物をかじって生きており、時々何かの形でアウトプットする、電子的深海生物の一種です。また気が向けばやるかもしれません。気長にお待ち下さい。

【ひとまずおわり】

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