お腹が空いて、旅に出たくなります。映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』 アメリカ、2015年
体調が悪いと、楽しい映画や明るい映画しか受けつける余裕がなくなります。映画館に行く余裕もないときは、自宅で楽しそう&おいしそうな映画をみてほっこりしたいですよね。
この映画のストーリーは現代的です。主人公のシェフが実力でのしあがって、ロサンゼルスの有名レストランのオーナーに雇われますが、オーナーのいうとおりの無難な料理をつくって、批評家に酷評されます。その後、シェフはメールと勘違いして、慣れないツイッターで乱暴に批評家に反論し、再来店した批評家とのケンカをレストランの客に動画で撮られ、You Tubeで広まってしまいます。
その結果、レストランを解雇され、他のレストランのどこも主人公を雇ってくれなくなってしまいました。元奥さんのアドバイスで、息子と一緒に故郷のマイアミに戻ったシェフは、キューバサンドイッチのおいしさに目覚め、息子と元同僚とフードトラックでこの新しいメニューを売り歩くことにしました。
彼のおいしいキューバサンドイッチは、息子が上手にインスタを使って宣伝したおかげで、順調に行く先々で売れていきます。そして、最後の目的地は、あのトラブルのあったロサンゼルス。さあ、どうなるか!?
この映画は大手の映画ではなく、自主映画だとか。しかも、モデルになるようなフードトラックで成功したシェフもいるそうです。そして、監督さんは、モデルになった人のところで修行して映画の準備をしたとか。なんでも、監督も過去に制作した映画を酷評されて、大手の映画製作会社をやめた人。だから、監督で主演の主人公がリアルなんですね。
監督の修行の成果がでているので、映画の中のシェフのメキシコサンドイッチは、ものすごくおいしそう。見ているだけでお腹がすきます。マイアミのラテン系の明るいノリのフードトラックに、スマホを使いこなす息子役の男の子かわいさと賢さ。そして、アメリカの南部のあかるい景色。ストレス一切なしで、とても元気になれる映画です。
最近の料理の映画は、多国籍なもの、気楽なものが多いですね。フュージョン料理というか、移民向けの多様なお菓子とか。わくわくします。
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