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 シルエット 著:島本理生

 シルエット、植物たちの呼吸、ヨルと三作品が入っている文庫を読んだ。昨日はシルエットを一気に読んだ。端正な筆致とエンディングが堪らなかった。冠君との恋愛が最後に一呼吸通り雨のように思い起こされて、それを伝えてくれたはじめ君の律儀さに感謝したい所だ。

 シルエットは女子高生の恋愛小説になっていて妙にリアルだ。冠君とは触れ合う事も許されなかった初恋だが、その後、せっちゃんと言う大学生らしき人物と逢瀬を重ねる。せっちゃんのような簡単な人と言っちゃうと語弊があるかもしれないが、恋愛するならその方が早く幸せになれるのかもしれない。

 今日、短い植物たちの呼吸とヨルを読んだ。ヨルに至っては島本さんが15歳の時に書いたものだ。でも、色褪せず読者を引き込む筆致はなんら変わっていない。植物たちの呼吸は江島君をマンションで待つ話し。ヨルは猫の名前で、文庫本を盗んだ神谷徹が一冊を主人公の沙夜(さや)に渡す物語。失恋した所から物語は始まる。

 今日、私は仕事を休んでしまった。休んだついでに起き抜けに読んだのだが、やはり気を休めてくれる島本理生さんの本。読み終えたと言う達成感と浅い夢でも見てるかのような物語に救われている。

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