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李徴は自分の才の無さ故人々から遠ざかり”臆病な自尊心”と”尊大な羞恥心”で虎になった
高い自尊心がもて囃されている昨今。
勇敢で能力が高く、素晴らしいリーダシップを振るい、優秀な成果を収める。人生を成功させるうえで欠かせない魔法のスキルだと思われている。
本当にそうだろうか。
■高い自尊心がもたらす弊害
・攻撃的になる
自尊心を蓄えている人は徒党を組みたがる。自然と自尊心を高めてくれる人を周りに置きたがるのだ。
つまり、自分にとって好ましくない人を見下したり、攻撃したりするということだ。
また、周りに止める人が少なくなるので、社会的に望ましくない行動をすることも示唆されている。
・環境に左右される
自尊心が高い人は、他人からの評価を気にする傾向にある。
親しい人からの評価より、も見ず知らずの第三者からの評価だ。
他者評価に基づいた自尊心は、ネガティブな評価を受ければたちまち地に落ちる。
こういった自尊心は中毒的で、再び快楽を求め、他者評価に固執してしまう。
・自己評価が過大
自分の人気に対して強く自信を持つ傾向にある。
とある自尊心の高い社長が「自分は従業員から非常に好かれている」と言っていた。
しかし本当は、従業員たちはクビにされたくないからご機嫌取りをしていた、そんな話もあるぐらいだ。
■正しい自尊心の手に入れ方
自尊心は高いに越したことはない。これは紛れもない事実だ。
問題なのは自尊心の高め方である。
他者評価に依存し、自分は優れているという幻想を見るのは非常に気持ちがいい。
しかしそれは脆く崩れやすい。
自尊心を手に入れるのであれば、
【自分を思いやること】
自分は不完全で脆く、同時に偉大な人間でもある。という考え方が正しく自尊心を高められる方法である。
これをセルフコンパッションという。
健全な自尊心を育みたいのであれば、このセルフコンパッションを高めるのが最も良い方法だろう。
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