自分に思いやりが足りない人ほど、相手に思いやりを求める
◆セルフコンパッションとは
self:自分自身 compassion:思いやり、慈悲
セルフコンパッションとは直訳すると「自己慈悲」
自分に対して思いやりを持って接するということです。
◆セルフコンパッション3つの構成要素
セルフコンパッションは
1.自分に対する優しさ
2.共通の人間性の理解
3.マインドフルネス
という3つの要素で構成されています。
これら3つを理解し、身に着けることで
自分の欠点や失敗に対して、
優しく思いやりを持って接することができるのです。
1.自分に対する優しさ
私たち人には元来、優しさを受け取るシステムが備わっています。
誰かに優しくされると、漠然と抱いている恐怖や不安を軽減することができ、細胞レベルでストレスが緩和されていきます。
しかし、誰彼構わず優しさを求めることも、現実的に難しいことでしょう。
「あなたを最もよく理解し、常に近くにいる存在はあなた自身である」ということはいつの世も不変です。
あなたに優しさを与えられる唯一無二の存在はあなた自身なのです。
もし失敗したり、自分の欠点に落ち込んでしまったら
まずは自分を積極的に慰め、優しく接しましょう。
2.共通の人間性の理解
あなたが今抱えている苦しみは、過去に他の誰かが体験した苦しみです。
”人は誰しもが苦しみを抱える”ということを前提として考えると、
あなたが苦しんでいる時、一緒に他の誰かも苦しんでいるのです。
「これは自分だけの苦しみじゃない」ということを理解すれば、
無意識に感じていた、社会からの疎外感や孤独感から解放されます。
「私はひとりぼっちで苦しむ必要はない」ということの理解が
セルフコンパッションへと導いてくれます。
3.マインドフルネス
マインドフルネスとは
今現在、何が起こっているのかということを明確に理解し、
それを受け入れること。つまり「現実を認めること」
「鏡に写る自分をいくら否定しようとも
そこに写るのは紛れもなくあなた」
ということです。
マインドフルに現実を認識し、それに反応・抵抗することなく
ただただ受け入れる。
そうすることで、あなたに降りかかる苦しみの正体が徐々に明らかになり
対応することができるようになります。
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