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バリ島ウブドに行ってきました。

少し前のおはなしです。

お盆休みを利用してバリ島ウブドに行ってきました。
バリ島はコロナ前に行って以来3年ぶり。日本人観光客はまだ少なかったけれど少しずつにぎわいを取り戻しつつある模様でした。
今回の旅のお供は ❝かもめ食堂❞ にしました。映画は観たら絶対好きになると思いつつも、まだ観たことがありませんでした。




キンドルは便利だけれど紙の本の方が旅っぽいよなぁと、日本人向けの図書館で借りてきました。行きの飛行機で、ホテルの部屋やプールサイドでも読みました。本から顔を上げるといつもと違う景色なのに、不思議とセミの声や緑の匂いで思い出すのは幼い頃過ごした田舎の夏のことでした。

私はかもめ食堂のサチエさんにようにきちんと生活できないタイプなので、自分のルーティーンを持っているひとや、そんなひとたちの整理整頓されたお家や生活に憧れます。

私が海外で生活して初めて出会ったお友達はまさにサチエさんのようなひとでした。毎朝のランニングや家事で引き締まった二の腕、きちんと整えられた髪。お洋服に合わせて塗り替えられる爪の先、ピカピカの床、焼き立てのシフォンケーキ。キッチンにはたくさんの道具があるのにそのすべてにきちんと居場所がありました。

お元気かなぁ。また会いたいなぁ。
彼女の素敵なところをたくさん覚えています。
彼女が好きな小沢健二の曲が流れるキッチンで作ってくれたお菓子やお料理も恋しいです。

爪に色を塗るようになったのも、棚に道具を飾るようになったのも、料理が少しだけ好きになったのも、彼女の素敵なところを頂きました。

前とは少しだけ変わったわたしの中には彼女がいるみたい。
そう思うと離れているさみしさも紛れるような気がします。

お土産にチュンパカのお香を買いました。お店のお姉さんがバリの花だと教えてくれました。今度お手紙にしのばせて送ってみようと思います。

彼女もきっとここへ来て嗅いだことのある香りだと思うから。



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