就職せずに自立したスポーツ選手が増える理由
どうも!水球のさとしです。前回の「筑波大学の未来eSportsの新しい道」の続きです。今回は前回の話であった「5年以内に筑波大学体育会にeSports部が出来ます」という話を前提に進めていくのでまだ読んでない方はぜひ読んでみてください。
今回の内容は体育会にeSports部ができたあとの話です。これから話す内容は現実で既に起きていますが、着目していない学生が多いと思います。なのでなるべく噛み砕いて説明していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
稼ぐ学生スポーツ選手
僕の主張としては自立したスポーツ選手が増えるということです。なぜならeSports部(選手)が稼ぐ事に憧れてマネするからです。大学にはトップレベルでスポンサーが多い選手が今までにもいましたが、それ以上に公になり、稼ぐスポーツ選手を身近に感じる事になると思います。
僕の友達に世界トップレベルの選手がいます。本でも述べていましたが、結果を出す前からスポンサーを自ら探たそうです。でも次第に結果が出始めるとスポンサーが増えCMや広告にも出てくるほどに...。
さすが世界レベル!と僕は思ってしまいます。多くの人がそう思い、自分やチームにスポンサーを付けることが非現実的と感じていると思います。
ではeSports選手はどのようにして稼ぐのか詳しく話していきたいと思います。
スポンサーの力
スポンサーに関しては先程話した流れもありますが、あの場合は個人競技の選手が自ら動いてスポンサーを探すといった話がよくあります。企業などもあります。卒業後でいえば練習して大会出てることにより、社員と同じ給料をもらう、または少し働くというケースも。
eSportsの場合は所属チームにスポンサーが既に付いている場合が多いと思います。僕がeSports大会に参加したときの実況してくださったプロeSports選手の方のユニフォームにはいろんな企業が乗っていました。
でもこれってサッカーや野球などのプロスポーツと同じですよね?大学スポーツでサッカー部にスポンサー付いてますよね。なのでここの流れは「プロにスポンサーが多く付いてるから部活でもスポンサー付く」といった考えの方がいいかもしれません。
僕がやっているマイナー競技の水球は社会人チームの2強であるブルボンとキングフィッシャーにはスポンサーがいくつか付いています。ブルボンは企業でもあり海外のクラブスポーツをモデルとしたチームですが、社会人や学生で構成されている、キングフィッシャーには東京オリンピック前にスポンサーがついた印象があり、水球界にはスポンサーと言う文化が大学まで全く根付いていません。
スポンサーから支援してもらうケースは発展したスポーツではよくある話。「じゃあeSportsはサッカーとかと同じじゃないか」という意見もありますが、大きな違いは次です。
大会賞金がある
聞いたことある人もいるかも知れませんが、eSportsの大会には賞金がほとんどあります。世界レベルだと奥単位です・・・。国際大会では、一千万レベルがよくあります。
今までのスポーツ競技だと大会賞金についてはあまり触れられないですよね。eSportsの場合は年齢差関係なく大会があるので、eSports部があれば大学生区分でなく、全区分で大人と対等に戦います。そして優勝すれば賞金獲得。
世界で戦えるeSports選手が大学に入ると賞金を稼ぐ選手が出てくるのではないでしょうか(もちろん稼ぐことが目的ではないが)
学生スポーツは商業化するな?
ここで「学生スポーツで金稼ぎはよくない」など、昭和脳の人が訴えかけてくると思います。しかし、駅伝や甲子園、交流戦などは、どうか・・・。既に商業化されつつある学生スポーツを否定する反論は成立しません。
大学経営の視点から見ると推薦(学費や受験免除)は大学の先行投資であり、選手を買っているという捉え方もできます。資金が多い大学は選手を多く獲得できます。そして彼らが結果を出すと、大学のブランディングに繋がり先行投資成功という流れが起きます。
しかし日本はそこまでお金に執着しないで大学スポーツを経営しています。そこまでというか、むしろゼロで、選手が実費で部費を収めているのが現状。
アメリカの大学スポーツ
ここでびっくり仰天する内容を。日本のスポーツ市場は約4兆円に対してアメリカの大学スポーツ市場は1.4兆円。とんでもないですよね。いかにアメリカの大学スポーツが大規模なのかがわかります。先程説明した、先行投資がブランディングにつながる話はアメリカからしたら骨であり、肉が沢山つている状況。部費を払うなんてあり得なく、むしろ提供されることが多い。
日本の大学スポーツの現状
それに比べると日本の学生スポーツはお金を巻き込まなさ過ぎて学生の出費が多い状況。去年まで大学生でしたが、今思うと笑ってしまいます。部費は当たり前と思い、何も思ってませんでしたけど、リーグ戦に出るのに20万くらいかかっていた記憶があります。それを部費から出すのですが、部費は自分たちのお金なので部員から集金。
ちなみに学連は丸一日拘束されて日給2000円くらい。交通費でないので筑波から行く場合は赤字(笑)これがマイナー競技の現状です。
各部活お金がないが前提→参加費多く取らない→役員はボランティア。こういった流れが出来てしまっている気がします。
eSports部が存在したら
eSports部が存在し国際大会で活躍できるレベルの選手が集まり始めると何が起こるかというと、部にスポンサーが付き、賞金で稼ぐ大学生が出てくるわけです。eSports部が創部されるとそういった選手を身近に感じるようになり、羨ましいと思うようになると思います。各々の競技で賞金というのは難しいですが、スポンサーなら真似できると思います。
スポーツ選手はブランディングすべき
真似するとなると、自分やチームの活動を知ってもらわなくてはなりません。そこで鍵となるのがブランディング。SNS使えば誰でも出来ますが、やっている選手はとても少ない。だからわからない。
そこで活躍するのがアスレチックデパートメント!大学の部活統括組織のようなものであり、筑波大学では既に設立済み。所属する部活動のブランディングを行っています(詳しくはまた今度)。
アスレチックデパートメントはまだ普及していませんが、自分やチームをブランディングすれば、スポンサー獲得に繋がります。すると、アスレチックデパートメントの存在が受け入れられやすくなると思います。
就職せずに自立したスポーツ選手**
ようやくタイトルの話題です(笑)自らをブランディングし活動するための資金を調達することが大学生のうちにできるようになると、大学卒業後も競技を続ける人は、そこまで見据えるようになります。
あえて就職せずにと書きましたが、企業に雇ってもらい競技だけ行うケースもブランディングが必要になると思います。それが企業のブランディングにもつながるからです。とは言っても報告会しかない場合もありますね。
あとはスポンサーに支援して頂くケースですかね。
僕は近い将来ここまで活動できる選手がゴロゴロ出てくると思います。今後の仕事の目線から話すと、世の中モノや同等のサービスで溢れています。そこで他と差別化出来る企業が生き残る残るのですが、その要素としてお店・企業のイメージも大事関わってきます。そこでスポーツ選手を実際に支援して応援しているというのは企業イメージアップにもつながるので、企業の戦略として更に増えるのではないかと思っています。
こういった流れでeSportsや学生スポーツの商業化が受け入れられるのではないかと私は考えています。自分が部活をしていたときは競技に一生懸命になっていたのでこんな事考えられませんでしたが、いろんな勉強を始めてから、スポーツの可能性が見えてきたので、構想ではありますが、発信したいと思い今回長々と書きました。
さらに言えば競技寿命が伸びるきっかけにもなるのではないかと思っています。水球は大学で第一線から退いてしまう人が多いので、自立した選手が生まれてきてほしいです。
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