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自分の場所【今日の短歌】【創作のようなもの】


ダメですよ鎖の中はボクの場所無関係者は立ち入れません



図書館からの帰り道。
大きな道はなるべく通りたくなくて、住宅地の中を歩く。
子どもの頃にあった畑や公園が少なくなって、ほとんど建売住宅になった見慣れない景色。
それでもこの道沿いには、子どもの頃に遊んでいた少し大きめの公園がある。
今でも日中には、小さな子どもを連れた親子の姿を見かける。
今はブランコの方に3人の女の子の姿があった。
小学校高学年くらいかな。

「あいりは、しょうたのことが好きーーー」
「ちょっと!じゃあ、りりかはけんたろうのことが好きぃーーー」

通り過ぎるとき、突然、大きな声が聞こえて少し驚いたけど、その内容に微笑ましくなってしまう。
自分が子どもだったときと変わらない。
誰ちゃんは誰くんのことが好き。
公園で遊んで、そんな話をしていたっけ。
頑張れ、あいりちゃんとりりかちゃん。

小学生の頃のことを思い出していたら、進行方向で茶色い何かが動いた。
よく見ると茶色の猫だ。
ぴょこんと軽快に、プランターか何かを飛び越えている。
そのまま近くまで歩いてみたら、猫はチェーンが張られた一軒家の駐車スペースに佇んでいた。
近所でも猫を見かけることはよくあるけれど、この子は初めて見る。
こちらに目線をもらえないかとスマホを構え、舌を打って「チッチッ」と音を鳴らすと、「なあに?」と言うかのように振り向いた。
じーっとこちらの方を見ている。警戒させてしまったかもしれない。
「ありがとね」
こっちを見てくれたお礼を言って、これ以上、この子の邪魔をしないように、そのまま家に向かって歩を進めた。


こんにちは。羽根宮です。
道を歩いているときに猫を見かけると、反射的にスマホを向けてしまいます。
こちらを見てくれると嬉しい。
最近寒くなってきたので、猫たちのことが心配になる季節が近くなってきました。
今年は5月から5ヵ月くらいずっと暑かったので、それはそれで猫のことも地球のことも心配。


今までの短歌色々


動物、猫の国の短歌


読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。


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