見出し画像

俺は天才じゃないから120%でやり続ける

心をラクにするワークライフハック

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

「心をラクに」というのは、「快く安らかに過ごしている状態」という意味で使っている言葉であり、「サボる」という意味ではありません(快く安らかに過ごすために、時にはサボる時も大切ですけどね)。

今回の内容

那須大亮さん(元サッカー選手、現YouTuber)の動画を紹介します。

動画を観て、那須さんの言葉をテキスト化しています。

僕個人の備忘録として残しているものですが、これを読んだ皆さんにとっても、心が動かされる言葉になる可能性があると思ってます。

僕自身はいつも、那須さんから良い言葉をもらって自律力を強化しています。

ぜひ、読んでみてください。

そして、以下の動画もぜひ観てみてください。

【高校生からの質問❶】
うちのチームは去年の総体で2点リードしながら逆転負けしたりとか、この前の総体でも2点リードしながら負けてしまったりと、油断しているわけじゃないと思うんですが勝負弱いところがあって、あと一歩で悔しい想いを重ねてきているんですけど、那須さんにお聞きしたいのは、勝負強くなるためにはどうしたら良いか、どういう心持ちでやれば良いのか。

【那須さんの回答】
今日練習させてもらってハッと気付いたのが、まずはみんなが上手いなということ。
ただ、ゲームで特に思ったんだけど、失点後のアクションが良くないかな。
すぐに引っ張られる、みんな。
失点後にターンダウンしすぎる。
「失点後にどんなアクションを起こせばチームが盛り上がりますか?」ってこと。
正直、試合中に「頑張れよ!」とか「顔上げろよ!」って言っても、ほとんど響かないのよ。
どうしても精神状態が落ちすぎちゃってるから、そういう人間を引っ張るってすごく難しい。
だから、こういう練習で自分達が失点したら、その後のリアクション(言動)を起こす。
どんなことを自分の動きで示すか、それを継続するか。
自分でしっかりと引き出し続けるんだよ。
後ろの選手だったら、人を動かしたり背中を押してあげるとか、声を掛けてあげるとか。
特に後ろの選手つてキーパーを含めて周りが見えるじゃん。
声を出すかっていうのは、より背中を押してあげるっていう意味もある。
みんなで集まるのも一つの手段だし。
だから、こういう練習から積み重ねる。
じゃないと、試合でいきなり変えようなんて無理だから。
本当に、細部によって詳細は分かれるから。
自陣に攻め込まれてる時にフォワードは、どういうポジショニングだったり、どういうクリアボールに対してアクションができるかとか、そういう細かいことをどんだけこの練習でこだわれるかどうかで、勝負は変わってくる。
だから、もっとできることはある。
ミスするとかはしょうがない。
そこは自分で改善するしかない。
じゃなくて、チームでどうなるかってこと。
こういう意識の積み重ねなの。

【高校生からの質問❷】
自分達の学年は特にそうだったんですけど、自分達の能力を過小評価して、試合になると緊張しすぎていつもの実力を発揮できずに終わるというのが多くて。那須さんは試合に臨む時にどういう心持ちなのか教えてください。

【那須さんの回答】
一流選手でもミスしたらネガティブに引っ張られるし、ミスした後は上手いプレーをしようとしすぎて、逆に上手くいかないことがある。
ミスすることが目的じゃないじゃん。
自分のスキルが100%出せるにこしたことはないけど、一番の目的って勝つことじゃん。
だからもう俺は、頭の中で「勝つ」という以外のワードを排除した。
ミスした後にどうしようとかと考えると判断が遅れるし、いろんなイメージを広げてしまってネガティブに引っ張られるから。
とにかく俺は、シンプルに勝つということを思うようにした。
俺は考え込むタイプだから、自分の目的をブレさせないことが大事。
そうすれば、100%を出すとかじゃなくて、一生懸命やるようになる。
そこで一生懸命やることが目的になるから。
試合の時は、自分の目的をシンプルに考えるっていうことを心掛けて、終わってから見返せば良いと思っていた。

【高校生からの質問❸】
那須さんは今まで数々の強豪校の練習に参加してきたと思うんですが、その強豪校と僕たちの違いを教えてもらいたいです。

【那須さんの回答】
タクトを振れる選手がいること。
それはポジションに関わらず、自分から動きを起こすこと。
フォワードだったら呼び込むとか、ミッドフィルダーだったらどういう位置でボールを引き出すとか、守備の時のプレスをかけるとか。
自分発信で言える選手が多い。
松木玖生選手(青森山田高校出身、現FC東京)とかは、上手くいってなかったら自分発信で全員集めてたし、上手くいくように言動してた。
それだけじゃなくて、ゲームの中で自分が勝ちたいから「こう動いてくれ!」って自発的に言ってた。
上手い選手は本当にどこにもたくさんいるけど、その選手が試合に勝たせるための選手かって言ったら、それはクエスチョンだし。
試合に勝つってそれぐらい難しいし、周りを巻き込まないといけない。
みんな感じたと思うけど、俺は上手い選手じゃないし、みんなの方が高校時代だったら全然上手いと思う。
まず、スキルの部分とか自分の個性っていうのは伸ばしてほしい。
俺だったら、センターバックだからヘディングとかロングフィードとかは伸ばしてきた。
そういう側面を、自分のストロングポイントとして持ってきた。
みんな本当に上手い。
個人としてのスキルとか個人戦術は上手いと思うんだけど、みんなが次の上のフェーズに進んだり、試合に勝たせたりする選手になるためには、チームに火をつける選手になってほしい。
劣勢の時とかに俺だったら、火をつける方法は俺の声だった。
声で周りを巻き込む。
プロでも、サブチームには腐った選手がたくさんいた。
でも、試合に出れないと言ってる選手が集まってたら、トップチームに勝てるわけないじゃん。
だから俺はそいつらのケツを叩いて、みんなを巻き込まなくちゃいけなかった。
俺がトップチームの試合に出たいから。
そのために俺は、声だったり普段のコミュニケーションを大事にしていた。
自分のために、自分が勝つために、ディフェンダーだったら声を出して、しっかりと人を動かすとか。
フォワードだったら、点を取り続けるとか。
ダビド・ビジャ選手(元スペイン代表)ってわかるでしょ。
彼がプロの時、サブだった時があった。
それでどういうアクションを取るか注目してたんだけど、その週の練習でめちゃくちゃ点を取ったの。
誰よりも点を取って、誰よりも走ってた。
あとでインタビューする機会があって、聞いてみたのよ。
「なんで試合に外されて、お前ほどのキャリアがあって練習に懸命でやるんだ?」って。
そしたら彼が言ったの、「俺は天才じゃない」って。
「イニエスタとかメッシとか本当の天才を見てきたから、俺は120%でやり続けないといけない」って。
あのレベルの選手たちがそう思ってるって知ったら、俺は本気でやらないとダメだなとマジで思った。
だからみんなには、もしかしたらこの中で秀でているかもしれないけど、まだまだ上には上がいるから。
この一回の練習を本気でやってほしい。
本気でやったら、絶対に上手くなるから。
それは、やってる人間にしかわからない。

絶えず自己基準を高め創意工夫し続けることが大切ですね。

僕は、効率が悪くて生産性が低いんです。

理解スピードも遅いし、できるようになるまでに時間がかかります。

時間で縛られるのが昔から嫌いで、自分なりに心の余裕を作りながら、自分のペースでやるべきことをやってきました。

効率性や生産性が周りに比較して劣っていることを認識したのが中学1年生の頃で、そこから自分に課しているのは「人一倍の努力をしろ」ということ。

ただし、「誰かとの比較はせず、自分基準で良い」ということも言い聞かせています。

プロとして、相手の期待を超える成果を出し続けるために、常に自己基準を高めて創意工夫し続ける。

プロだからこそ、高みを目指し続けるんだろうなと思います。

今の自分に満足してしまうと、そこで成長は止まってしまいますから。

ただ、自己基準を高めるというのはそう簡単なことじゃないと思います。

自分の心をうまくコントロールして、自己肯定感や自己効力感を持ちながら、今の自分を否定しすぎることなくアンラーニングしていくということだから。

自分を高めていく上では、「ここに到達するぞ」という基準の設定をすることがあるので(この人みたいになりたいとか)、その時はそこを目指して良いんですけど、何かのタイミングで「もっと上を見るか」ということを考えるようになると思うので、そこでうまく自分の心を切り替えていくんです。

小学6年生の卒業文集に、「中村俊輔みたいなサッカー選手になる」と書くくらい、昔から好きな選手です。←最近引退されましたが、夢と希望を与えてくれて、本当に感謝です。

以前、こんな記事がありました。

自己基準を高め続けるために大切な視点だと思ったので、抜粋します。

「今のチームのサッカーでは、組織的に統制がとれた戦い方が求められていて、立ち位置のゾーンも決められている。そういうなかで動くことが僕はうまくないのかもしれません。僕はずっと、ゲーム展開や相手との力関係、相手の立ち位置、味方の状態などを見て、『じゃあ、今は少し左によって、こんなプレーをすれば効果的だろう』というふうに、考えながらプレーしてきたからだと思うんです。どちらがいいということは一概には言えない。でも、そういう組織のなかで、自分がどうすべきかを日々考えている」

チャレンジ、トライしようとする中村を見ていると、2010年ワールドカップ南アフリカ大会を思いだす。
開幕直前に堅守速攻へとチームの戦い方が変わり、先発を外れた大会でも、「僕は近くに味方がいるほうが力を出せる選手。
でも、今の戦い方でもやれることはある」とまっすぐに前を見据えていた。
そういうポジティブな思考を彼が身につけたのは、18歳でプロ入り後、彼を指導してきた監督の影響が大きいのかもしれない。

「こうしなさい」「こうすればいい」という正解不正解を与えるのではなく、選手自らが察し、考えるために成長曲線も太く、個性的になるのかもしれない。
中村もまた、後輩たちに対して、かつての恩師と同じような振る舞いをしている。
「今、若い選手に、厚かましいかもしれないけど、『こうやってやったら、こうなるかもしれないから、いいんじゃない』というような話もします。基本的にはあまり言い過ぎない。経験は自分の経験でしかないから。でも、試合でうまくいかなかったとしょげている選手を気にかけてはいます」
試合に出てもいない自分が、アドバイスをするのはいかがなものかという躊躇もない。
自分の経験を授けることで、若いチームメイトを「ポジティブにさせたい」と中村はいう。
「すごく頑張っているのに、なかなか評価されない選手のなかには、すぐに不貞腐れてしまう人もいます。日本の社会って、そういうことにすごく厳しいですよね。『あいつはいいものを持っているのに、メンタルが弱いからダメだ』とか。でも、僕はそういう選手が大好きなんですよ。そういう選手に刺激を与えるというか、くすぐりたいと考えるんです。『がんばれ、不貞腐れるな』みたいなことは言わない」

『今の指導者の言葉は大事だけれど、世界には何万人もの監督がいて、お前のプレーを好きな監督だって100人以上いるかもしれない。だからやめるな』と。
同時に『スピードに乗ったあとに、どう止まるかというブレーキの技術を身につけたほうがいいし、ドリブルしながら顔を上げて、味方に一旦パスを出して預けたあと、もう一度ボールをもらえたら、ゴールまで見えてくるんじゃないか』

ベテランという立場になれば、自然とチームを俯瞰した眼で見ることになる。
けれどもそれは一歩引いたという意味ではないだろう。
引退後は、指導者の道を歩むことを決意している中村だが、今はまだ現役の選手だ。
「若手が僕を見ても得るものはないんじゃないかな? 僕もそれを意識することもないですね。何か感じてくれたらそれはそれでいい。後輩のためにやっているということもない。僕は選手だから、自分も成長しなくちゃいけない」

周りと比較することも時には大切ですが、自分と対話して、自己基準を高め続けることこそ、自己成長し続けるために必要なこと。

これは、周りに左右されない自分ならではの目的に通ずるものです。

「誰かに言われたからやっている」という何かが1つでもあれば、自分なりのプロ意識について考えてみるといいかなって思います。

僕は、何かを誰かに与えられたとしても、それを行動に移す際には、必ず目的を設定して臨むようにしています。

そうやって自分事にすることで、自分で自分の心と行動をコントロールできるから。

そうすれば、やらされている感はなくなり、常に自分と向き合いながら、自分の目指すゴールに向かっている実感を得ることができます。

心をラクにするキッカケ

今回も、読んでいただきありがとうございました。

他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。
※少しでも多くの人に『心をラクにするキッカケ』を得てほしいと思っているので、毎日noteを更新しています。

日々、Xでもつぶやいていますので、こちらも覗いていただけると嬉しいです。


いいなと思ったら応援しよう!