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自分のためにやるから言い訳せずに打ち込める

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

「本気になって自分のために働いてみたら?」

マネージャーやメンターとして伴走する時に、よく問う問いです。

これは、「自分勝手に働く」というメッセージではありません。

自分が自分のやるべきことを突き詰めていけば、それは自然と誰かや何かのためになっているので、わざわざ「誰かのために」とか「チームのために」なんてことは言わなくていいということ。

自分のためか、チームのためか。
話に花が咲き、贅を尽くした鮨をたらふく食ったあと、イチローはおもむろに王監督に訊ねた。
「現役時代、選手のときに、自分のためにプレーしていましたか、それともチームのためにプレーしていましたか」
イチローは訊いた直後、ドキドキしていたのだと言った。
「答えを聞くまでのちょっとの間、緊張しましたよ(笑)。ああ、訊かなきゃよかった、という結果だって考えられるから……」
王監督は即答した。
「オレは自分のためだよ。だって、自分のためにやるからこそ、それがチームのためになるんであって、チームのために、なんていうヤツは言い訳するからね。オレは監督としても、自分のためにやってる人が結果的にはチームのためになると思うね。自分のためにやる人がね、一番、自分に厳しいですよ。何々のためにとか言う人は、うまくいかないときの言い訳が生まれてきちゃうものだからな」
イチローは小さな声で「ありがとうございます」と言って、頭を下げた。

「よくぞ、という気持ちでしたね。そこの価値観は、監督も僕も一緒です。
共有してるっていう強みを感じたから、ありがとうございますって言ったんです」
じつはイチローはこのオフ、それぞれの世界でトップクラスに上り詰めている各界の人に会うたびに、同じ質問をし続けていた。
自分が打ち込んでいることを、いったい何のためにやっているのか、と―─。
「このオフ、いろいろな人に会いましたけど、トップの人はみんな口を揃えて言いました。『自分のためにやっている』って。誰一人としていませんでしたね、まずはチームだって言った人は……ゼロ、ゼロです。みんな、それがいずれはいろんなところにいい影響を及ぼすってことを知っている。それが僕にはすごく心強かった。とくに、王監督の言葉はね。だって、“世界の王”がそう言ったのなら、堂々と言えますから。アメリカの選手にも、王監督がこう言ってたよって」
日本には依然として、個を殺して集団のために犠牲になることが美徳だという考え方が根強く残っている。
これまで、イチローの中で唯一、価値観が揺らいだとしたら、この美徳を突きつけられたときだったのかもしれない。

「イチローさんが言っているから大切にしている」というわけではありません。

僕自身が大切にしている想いがあって、このイチローさんの記事を読み、「あっ、やっぱりその想いを貫いて良いんだ」って思ったんです。

だから、「自分のために本気で働いてみたら?」というメッセージを発信して、「何で?」と問われたら、自分の想いを伝えると共に、このイチローさんの記事を紹介しています。

僕がなぜ、「本気で自分のために働きなよ」と思うようになったのか?

それは、今の会社に来たことがキッカケでした。

今の会社に来た時、僕はこう思いました。

「なんかサークルみたいな会社だな」

人の心を大切にしているのはわかる。

だからこそ、「チームのために」とか「後輩のために」って言うものわかる。

でも、「◯◯のためにと言っておきながら、その対象に対して貢献できるほど、一人一人がプロを追求してますか?」と思いました。

「◯◯のためにというのを言い訳にして、自分の目標設定を蔑ろにし、やらない理由ばかり並べてませんか?」と思いました。

「自分の人生の目標を立てよう」と言ってる当の本人が、自身の目標を立てずに働いている状況にもなっていたので、「それでいいの?いやいや、よくないでしょ」と思いました。

これらは、メンターとして個別に伴走する際に、ハッキリと伝えてきました。

アマチュアがいくら集まってもアマチュアチームで、プロフェッショナルが集まるからこそ、プロチームになっていくはずです。

個人がプロフェッショナルになっていけば、できることが増えていきますから、そうすれば、チームに対しても誰かに対しても貢献できることが増えていく。

自分のために本気で働いた先には、チームのために、誰かのためになるような自分になっていると本気で思っているから。

自分がどうなりたいのか、どうありたいのか、どんな人生を過ごしたいのか、ということを本気で考えた先には、誰かへの貢献が見えてきます。

だから、自分の人生について、本気で考えてみましょう。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。


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