無知の知
はじめに(いつも書いてること)
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。
今回の内容
何かができるようになって能力が向上していく。
その前提には、知識を学んだり、スキルを向上させたりという、着実に積み重ねているものがあります。
そして、何を積み重ねるかということは、個人の意識によって差が出てきます。
『仕事に対する姿勢』が影響してくるので、自分の心の問題になっていく。
能力を上げるには、自分自身の心と向き合うことが大切だということ。
自分の心と向き合う時に大切にしたい概念が『無知の知』です。
イチローさんも、このようなことを話しています。
知らないことを知ることで、「もっとやろう(もっとやらねばという自己を高める気持ち)」という心になれます。
『知らないことを知らない人』と『知らないことを知っている人』では、同じ事象や事態に直面しても、心持ちと行動が変わってきます(決意して行動し、行動が習慣になり、人格を変え、人生を変えていく)。
『知らないことを知らない人』は、無意識のうちに現状維持を選択しています。
今の自分に疑問を持たないので、自己変容に繋がる行動を起こさないんですね。
これは、「自分はできないやつだ」と悲観的に思うこととは違います。
自分の理想に対して、できてないことがあるのであれば、そこにはきっと理由があるはず。
その理由を客観的に捉えて、やるべきことを考える。
できてることにも理由があるので、その理由を考えて自己理解を深めていく。
できてることや、周りから認められていることは、「できているんだな」と思っていい。
ただし、「周りに認められているからこれでいい」という理由づけをしてしまうと、周りの環境が変われば、できるできないが変わってしまう可能性があります。
「すごい」という言葉が相手に与えるインパクトは大きいので。
※相手の功績を認めて、期待をさらに伝えることもできるが、「これはすごいと思われる」という基準を作ることにもなるので、認めるべき本当にすごいことに対して「すごい」という言葉を使わないと、組織レベルが停滞する可能性もある(言葉の力)。
なので、常に見据えるべきは『自分が掲げる理想』です。
「自分はどうなりたいのか?」「自分は何を目指しているのか?」という問いを立てて、その問いの答えと向き合い続けるからこそ、主体的に学ぶ姿勢が生まれてくる。
無知であることを知ろう。
そのためには、視野を広くして、自分という存在を客観視できるようにならないといけません。
何をもって「自分は無知だ」と判断するかは人それぞれですが、体験を通して自分の無知を理解する人が多いと思います。
だから、いろんなことを体験してみればいいんです。
最初はみんな無知なんだから、恥ずかしがったり見栄を張る必要はありません。
ただし、「最初はできないから許される」という甘い世界はありません。
プロとして誰かに何かしらの価値を提供する立場なのであれば、自己を高める努力をして、一刻も早く『できない状態』を抜け出す必要があります。
与えられたことだけをやる人と、与えられたことに加えて自分で自分の課題設定をして解決策を講じられる人では、『できるようになっている状態』にたどり着くスピードが変わります。
無知を知り、無知を有知にしていく過程は、自分の無知と向き合う期間なので、苦しいかもしれない。
ただ、その期間を超えた時にある『有知の状態』は、自身の働きやすさや生きやすさ、働きがいや生きがいをつくり出してくれるはず(有知の状態は自己肯定感や自己効力感を高めることにも繋がるから)。
感謝
今回も、読んでいただきありがとうございました。
他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?