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人間はめんどくさいことがイヤ。


人生のさまざまな面にわたって、
周囲の環境とあなたの行動の間には一貫したマッピングが存在する。

ほとんどの製品は、
この一貫性を作り出して習慣づけさせるように設計されている。

自動車のアクセルとブレーキの位置は決まっているので、
加速するときはアクセルを踏み、止まるときはブレーキを踏むのが習慣になる。

楽器は同じ鍵盤をたたくなり同じフレットに弦を押しつけるなりすれば常に同じ音が出せるようになっている。

コンピュータのインターフェースは毎回同じメニューで決まったコマンドが使えるように開発されている。

スマート・チェンジ 悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略 Kindle版
アート・マークマン (著), 小林 由香利 (翻訳)

人間が便利に感じるものは、
感覚的にストレスがないものと聞いたことがあります。

ペットボトルの蓋が簡単に開かなければイライラするし、駅の改札でSUICAが認識されなければ、思わず舌打ちしたくなったりもします。

(Suicaについては、あの斜めの角度がスムースに改札を通る鍵になっていて、その角度を決めることに開発者が苦労した話を聞いたことがあります。普段の生活の中では気づきませんが、便利は日常に隠されています)

冒頭にあげた『スマート・チェンジ』を読んで、
普段の生活で、めんどくさいことを避ける仕組み作りが、いかに大切か。
その事を再認識しました。

スティーブジョブスが黒いタートルネックを着て、服を決めるストレスを減らしたり、私たちがアプリでスケジュールを管理したりとか、今は日々の生活を仕組み化して、ストレスを減らす方法に溢れています。

なので、試すことをまずやってみましょう!

・・・

こんな文章でこの記事を終わりにしようと思っていたのですが、
オリンピックメダリストの為末さんによると、
一度染み付いた習慣をなくすことは、身に付けるのと同じくらい、
それ以上にストレスだったりします。

なので、なので、試す前にそもそもそれは必要なのか?

こんな問いかけが大切な時代に生きていると思います。

なぜなら、あまりにも多くのツールを選べるから。

下手すると選ぶことや試すことだけに時間を費やし、
それらを使いこなすことの時間が確保できないからです。

無限の可能性があるからこそ、有限の時間をどう使うのか、
ネット社会のあふれる情報社会では、
もっともっと考えていきたいものです。

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