ロバが、デロンギを運ぶ島 (地中海の、自動車がない世界)
自動車がない世界
自動車がない世界を想像できますか?
エンジンの音が聞こえない場所。
波の音、風の音、人の足音、動物の足音、ボートが浜に着いた時の音。
自動車がない世界の音は、驚くほど静かで、心を落ち着かせてくれる。
そんな世界も、実はこの世の中にあるのだ。
偶然の出会い
数年前にギリシアのアテネに行った。
ガイドブックに載っている有名どころを回ったあとに、レストランで会ったおじさんに聞いた。
アテネ近郊のオススメの場所ありますか?
すると、おじさんは、満面の笑みで答えてくれた。
だったら、イドラだな。
ボートでしか行けないけど。そんなに遠くない。
1時間もかからないな。あそこは、いい。
おれはアテネに住んでるけど、何度もあそこには行っている。
イドラに行ってみな。
そんなことで、クルージングの予約をして、イドラに行くことにした。
旅先で現地の人にオススメを聞くのがすきで、どこにいっても同じような事をしている。偶然から知ることが、妙によかったりするので、やはり人から聞くことは大切だ。
ギリシアのアテネから、イドラ島に行くまで、クルージングで、40分くらいだった。ボートが港に寄せられて、イドラに着くと、不思議な世界が広がっていた。
ロバがデロンギを運ぶ島
まず、ロバが冷蔵庫を運んでいたのだ。
うーん、ロバが冷蔵庫を運ぶのか。
ロバがデロンギの洗濯機を運んでる場面を見るなんて、人生で一度も思った事はなかった。
ロバに驚いてから少し落ち着き、
ふと気づくと、周りが静かなことに気づいた。
そうなのだ。この島には自動車がないのだ。
借金を笑ってぶっ飛ばせ!
ギリシアの借金を減らすために、Feta(ギリシアチーズ)を食べよ!という、ギャグをかましたTシャツも絶賛販売中だった。
海が見える丘には、レプリカの砲台があった。もちろんそこでクルーズ船を打ち落とす真似をした写真撮影をした。
水はとっても綺麗で透き通っていた。
島を散歩した後に食べたタコサラダ。オリーブオイルがたっぷりで、口の中が幸せに包まれた。タコサラダは、ギリシアでまた食べたい。
最後は、レストランで猫が見送りをしてくれた。愛らしい姿でした。
イドラは、また機会があったら是非訪れてみたい。
普段の生活の中では、感じられない自動車がない世界。
自動車が生まれる前の世界を想像しながら、島中を歩いた。
数年前の夏の思い出。忘れられない日。
人生の中で、少しでも多く忘れられない、忘れたくない日を作ってみたいものです。
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