#pottery
三代東山展ー宮永家の人々
もう終わってしまいましたが、「三代東山展ー宮永家の人々ー」展が京都の思文閣で開催されました。
宮永東山家と錦光山家は深い縁があります。
三代宮永東山(理吉)さんの長女の宮永愛子さんが、同展のチラシに
「宮永東山窯 輸出陶器で隆盛を極めた錦光山窯から独立し、明治42年(1909)に開窯。 初代(1868ー1941)は、語学が堪能で海外美術の見識が広かったため、東京美術学校で岡倉天心の助手
Fantastic! AlessandroCordoさんのティーカップセット
イタリアのアンティック・コレクターのAlessandro Cordoさんが錦光山宗兵衛のティーカップセットをお持ちなので紹介させていただきたいと思います。
上の画像をご覧になっていただくと、分かりますように、
蝶やバッタ、トンボ、蝉、カマキリ、ホタル、蜂に加えてカエルまで描かれています。
絵じたいは流れるような筆致で、あっさりしていて、雑な印象すら与えますが、筆に勢いがあり、虫たちが生き生
京都の宇治・赤雲窯訪問記
京都の宇治市炭山の赤雲窯の陶芸家・岡田優(まさる)さまから、錦光山の高杯を持っているのでお譲りしてもいいという大変ありがたいご連絡があり、わたしが個人で保有するよりもすこしでも皆様の目にふれるように京都のどこかの施設で保有してもらったほうがいいのではないかということで、保有してくれるところを探すことになりました。その結果、岡田優さまが錦光山の高杯を京都府に寄贈して京都府蔵(京都文化博物館管理)
もっとみる韓国国立古宮博物館所蔵の錦光山作品:Kinkozan in Natoinal Palace Museum of Korea
前回「瀬戸市美術館『講演会』顛末記」でご報告しましたように、講演会会場で大阪市立東洋陶磁美術館の学芸課主任学芸員の鄭銀珍氏と名刺交換した際に、鄭氏が「韓国国立古宮博物館に錦光山の作品があります」と教えてくださり、わたしが韓国に古宮博物館があるとは知らず、驚いて「そうですか、是非見たいものです」と言うと、鄭氏が「画像を送ります」とおしゃってくれて送ってくれたのです。それはわたしにとって、思いもよら
もっとみる祝祭感あふれる錦光山「祭礼図薩摩花瓶」
2022年5月17日の日経新聞夕刊に日経アートの「驚異の超絶技巧 明治の工芸」が掲載され、そのなかに錦光山の「祭礼図薩摩花瓶」があることを私の友人が知らせてくれた。ありがたいことに、その友人がその花瓶を購入すると言っていたので拝見できるのを楽しみにしていたところその機会が巡ってきました。
友人のところへ訪れると、さすがに日経アートだけあって、パンフレットに錦光山の「祭礼図薩摩花瓶」の紹介文が